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△広島市内を走る広島電鉄の路面電車。廃止となった京都市電から1978年に購入された車両

中国地方最大の都市である広島県広島市。広島市内には、大正時代から広島電鉄の路面電車が走っています。

広島電鉄の路線長は約35kmに及び、その長さは路面電車のなかでは日本一を誇ります。
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広島電気軌道が大正元年に軌道線が開業したのは大正元年のこと。昭和6年には宮島線が開通し広島市民の足としてしっかり定着していきました。

しかし、その歴史は決して順風満帆なものではありませんでした。

昭和20年8月6日、広島市内に原子爆弾が投下されたのです。

爆心地のすぐ近くを走る広島電鉄の路面電車も大きな被害を受けました。

原子爆弾の爆風によって脱線が次々と起き、路面電車は黒こげになりました。全線が不通状態に。

しかし広島電鉄の社員らは市や軍の協力体制のもと、一部区間での復旧運転を被爆から3日に成し遂げ、絶望に浸っていた市民を大いに勇気づけたと伝えられています。

8月6日と広島電鉄の路面電車

以降、復旧には時間がかかりました。白鳥線を除く全線が復旧したのは昭和23年のことになります。

しかし、広島市内は焼け野原になっただけに、何もかもが手探り状態だったといいます。

ただ、昭和24年に広島平和記念都市建設法が施工され、広島は恒久平和の象徴都市として急速に復興が進められていくことになります。
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現在、広島電鉄には、以下の系統の路面電車が走っています。大きく分けると、市内を走る市内線と、宮島口まで向かう宮島線ということになります。


・広島電鉄の路線図
・広島電鉄の時刻表・運賃

1系統(広島駅〜紙屋町〜広島港)
2系統(広島駅〜広電西広島〜宮島口)
3系統(広電西広島〜紙屋町〜広島港)
5系統(広島駅〜比治山下〜広島港)
6系統(広島駅〜紙屋町〜江並)
7系統(横川駅〜広電本社前)
8系統(横川駅〜江並)
9系統(白島〜八丁堀)
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広島電鉄沿線の見どころ

広島電鉄の沿線にはいろいろな見所がありますが、なかでも観光客が多く乗降しているのは、原爆ドーム前電停と、宮島口電停です。

原爆ドーム前電停の近くには、川に面して原爆ドームが立っています。原爆ドームは昭和20年、広島に投下された原子爆弾の惨禍を今に伝えている建築物です。

核兵器の廃絶と恒久平和の大切さを世界へ訴えるシンボルとなっています。

広島駅から原爆ドームへ行く場合、広島電鉄の2系統または6系統に乗ると直通でいくことができます。
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△恒久平和の大切さを今に伝える原爆ドーム

一方の宮島口は、宮島へ向かうフェリーが出港している桟橋のすぐ近くにある電停です。

宮島は松島(宮城県)、天橋立(京都府)とともに「日本三景」のひとつに数えられている景勝の地で、広島湾の北西部に浮かんでいる島です。

島内には平安時代の寝殿造りの粋を極めた建築として知られる厳島神社もあります。

広島駅から宮島口へ行くなら2系統が直通列車ということになります。

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△宮島にある世界遺産の厳島神社



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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。