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△櫟本駅に停車するJR桜井線(万葉まほろば線)の列車

沿線に万葉集に詠まれた旧跡が多く、「万葉まほろば線」という愛称がつけられてるJR桜井線。
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奈良盆地の素朴な田園風景を車窓に映し、ワンマン運転の2両編成の電車が、1時間に2本ほどのダイヤでのんびりと走っています。

 JR奈良駅から桜井方面への普通列車に乗ると、京終駅、帯解駅、櫟本駅と木造の駅舎が連続してあらわれます。

そのなかでも古きよき時代の風情をそのままの形でとどめている木造駅舎といえば、奈良県天理市にある櫟本駅(いちのもとえき)でしょう。

 櫟本駅が開業したのは明治31年(1898年)のこと。JR桜井線(万葉まほろば線)の前身である、奈良鉄道が京終駅〜桜井駅間の間に開通したときにまでさかのぼります。
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日本で初めて鉄道が開業したのが、明治5年(1872年)のことですから、櫟本駅がいかに古い駅舎かが分かります。
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△明治31年に開業の木造駅舎「櫟本駅(いちのもとえき)」(JR桜井線(万葉まほろば線))

 櫟本駅は、木造平屋建て。石垣の上にどっしりと立つ雰囲気には風格があります。屋根は瓦で葺かれていて重層な雰囲気。

黒ずんだ木で覆われた外壁や車止めからは、その木の質感や流れた年月の長さがひしひしと伝わってきます。

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△櫟本駅(いちのもとえき)の駅構内。券売機などはICOCAのリーダーなど設置されている
 櫟本駅は、跨線橋も木造。古い木の壁にクリーム色のペンキが塗られていてそこにも木の質感があふれています。

古いレールが使用されていて、階段を上がると、ギシッ、ギシッとした音がして、これもまた味わい深いものがあります。

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△櫟本駅(いちのもとえき)は跨線橋も開業当時の木造

 「櫟本」という駅名は、かつて、天狗がすんでいた櫟(いちい)の木が立っていたという伝説に由来しているそうです。

駅の周囲には、古いまちなみが残され、天狗がひょこっと出て来てもおかしくない風情。

櫟本駅のある天理市には、日本最古の古道・山の辺の道もあり、歴史散歩をするにはうってつけのエリアです。
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(地図)JR桜井駅(万葉まほろば線)の木造駅舎「櫟本駅」の場所(奈良県天理市)

JR奈良駅から櫟本駅は3駅目。櫟本駅の次は天理駅です

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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。