北陸新幹線の長野〜富山・金沢延伸により、首都圏から能登半島はずいぶん行きやすくなりました。能登に行けば、温泉地として知られる「和倉温泉」にはぜひ足を運んでおきたいもの。

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△和倉温泉駅に到着した、JRの特急能登かがり火号

北陸新幹線で金沢駅まで行けば、「和倉温泉」の最寄り駅である和倉温泉駅まではJRの特急能登かがり火号が結んでいます。特急能登かがり火号には、特急サンダーバード号や特急しらさぎ号と同じく681・683系電車が使用されています。普通車(自由席2両、指定席3両)、グリーン車1両の計6両編成で運行。

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△落ちついた雰囲気の、特急能登かがり火号の普通車(自由席・指定席)シート

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△ふかふかのシートでゆったりとくつろぎのスペース、特急能登かがり火号のグリーン車シート

ちなみに「能登かがり火」という列車名は、能登には、「キリコ祭り」はじめ火や灯りに関する祭りが多いことや能登の幻想的な風景などから来ているそうです。

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△特急能登かがり火号の列車名表示も、能登の火を連想させる赤色

金沢駅を出発した和倉温泉行のJR特急能登かがり火号は、右に北陸新幹線の高架を見ながらIRいしかわ鉄道線
内をしばらく走ります。津幡駅からはJR七尾線に入って能登半島を北上していきます。車窓は住宅街からのんびりとした田園風景へと変わっていきます。中津幡、本津幡と通過しまちが開けはじめると宇野気駅。宇野気は、哲学者西田幾多郎の生誕地で、宇野気駅から25分ほど歩くと、西田幾多郎記念哲学館があります。

宇野気駅を出ると、JRの特急能登かがり火号は、山裾の高台を走り、車窓には緑が占める割合が多くなりま
す。右に民家の広がるまちなみを見下ろす高松駅へ。高松海水浴場で夏は賑わいます。高松駅から勾配を下げていき山が切れると、広大な田園が右車窓一面に広がります。広大な田園とその向こうに連なる山並みの美しさを堪能しながら、JRの特急能登かがり火号は、免田駅、宝達駅などちいさな駅を次々と通過していきます。
緑に囲まれた南羽咋駅通過すると、民家が増えてきて羽咋駅に停車。

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△JR七尾線に入ると、田園風景が車窓を彩りはじめる

JR羽咋駅の改札口をくぐると「羽咋 UFOのまちへようこそ」という看板が目に飛び込んできます。一体、何のことなのか?と思うと、羽咋では、UFOの目撃数が日本一多いのだそうです。地域に残る昔話「そうはちぼん伝説」のなかにUFOらしいものが登場することや羽咋市正覚寺には、空飛ぶ物体について書かれた文献「気多古縁起」が残されているなど何かとUFOにまつわる話題が多いまち。羽咋市内には本物のロケットや人工衛星などを鑑賞できる宇宙科学博物館コスモアイル羽咋もあります。

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△「UFOのまち羽咋へようこそ」の看板も

また、砂浜を車やバスで走れる唯一の海岸「千里浜なぎさドライブウエイ」があるのも羽咋市。日本海の大海原を見ながらのドライブは爽快です。ちなみに千里浜なぎさドライブウエイ付近で、特にUFOの目撃スポットが多いのだとか。

(楽天トラベル)JR七尾線 羽咋駅周辺の人気宿一覧

羽咋駅を発車したJRの特急能登かがり火号は再び、広大な田園地帯のなかを進んでいきます。金丸駅、能登
部駅、吉川駅と自然あふれる農村を過ぎていきます。能登二宮駅、徳田駅と古い木造の駅舎も点在。能登半島のひなびたムードが漂ってきます。

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△特急能登かがり火号の車窓には、のどかな農村が過ぎていく

田んぼが切れ、山の中を走ると、再び田んぼと民家が増えてきて七尾駅に停車。七尾駅は、穴水方面へ向かう「のと鉄道」との乗換駅です。

七尾は畠山氏が築いた七尾城や前田利家が居城した小丸山城を中心とする城下町。七尾城までは七尾駅から路線バスで15分ほど。標高350m地点にある山城で、七尾湾を一望できます。小丸山城は、七尾駅から徒歩8分ほどにあり、城の石垣が残っており、桜やツツジの名所となっています。七尾駅から徒歩18分ほどには、石川県七尾美術館もあります。石川県立七尾美術館には、七尾出身の桃山画壇を代表する画家 長谷川等伯の作品や能登ゆかりの作家らによる陶器などを鑑賞することができます。

七尾駅を後にするとJRの特急能登かがり火号は、しばらく山や田畑が連なる単線を進み、終点の和倉温泉駅のホームに滑り込みます。

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△和倉温泉の玄関口、和倉温泉駅

和倉温泉の温泉街までは和倉温泉駅からバスで約5分。和倉温泉は1200年近い歴史ある能登半島を代表する
一大温泉地で、加賀屋をはじめ、30数軒の高級嗜好の温泉宿が軒を連ねています。その泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉で、海底から温泉が湧きだしているだけに塩辛くて湯冷めのしにくい湯が特徴です。和倉温泉には日帰り共同湯「総湯」もあり(大人420円、定休日毎月25日)日帰りでも楽しむことができます。なお、七尾湾には、能登島という車で渡れる島があり、イルカやクジラのショーを楽しめる「のとじま水族館」や世界のガラス彫刻を集めた石川県能登島ガラス美術館といった見どころがあります。能登島へは和倉温泉駅前から発着している路線バスで30分ほど。

(楽天トラベル)和倉温泉の人気宿 一覧

JR特急能登かがり火号 DATA

(時刻表)JR七尾線の時刻表はこちら
2015年3月15日時点での特急能登かがり火号の時刻表はこちら
(座席)普通車(自由席、指定席)、グリーン車
(停車駅)金沢駅、(津幡駅)、(宇野気駅)、(高松駅)、羽咋駅 、(良川駅)、七尾駅、和倉温泉駅

鉄道をつかった旅にはさまざまな魅力があります

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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。

井上晴雄 絵画作品集〜心を癒す日本の旅風景〜

JR特急電車や新幹線を使った列車旅はスピードと快適さが魅力です。ゆったりとしたリクライニングシートに腰かけて楽な姿勢を取りながら、静かで優雅な旅を楽しめることでしょう。停車駅も少なく、次々と車窓風景が変わっていきます。足早に目的地に到着し観光やビジネスに時間をたっぷりとれるというのも、JR特急列車や新幹線を利用するメリットです。一方、鈍行列車を使った列車旅にはまた違った趣があります。レールの軋みに合せてゆっくり車窓風景が展開していきます。小まめに停車する駅では沿線の学生やサラリーマンたちが乗り降りし、会話が聞こえてきます。そこには地域の文化をや気質が見え隠れしてそこにも面白さがあります。
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鉄道を使った旅には、目的地にたどり着く交通手段としてだけではなく、地域の人々や四季の風物を味わえる物語が展開しているような気がします。