特急さざなみ号は、東京駅からJR京葉線・JR内房線経由で房総半島の君津駅・館山駅を結んでいるJR東日本(JR東日本旅客鉄道株式会社)の特急列車です。平日は朝晩に運転され通勤特急としての性質が強く、土日祝には日中運転されて房総半島の観光客に対応する形で運転されている列車(※運転日注意)。
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△首都圏と房総半島を結ぶJR東日本の特急列車 特急さざなみ号
JR特急さざなみ号に使われているのは、E257系電車や255系電車。E257系には指定席と自由席が連結され、255系電車にはそれらに加え、グリーン車も連結されています。

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△JRの特急さざなみ号(E257系)の普通車シート

いずれも、白色・青色の2トンカラーに扉部分に黄色いラインが入っているのが特急さざなみ号はじめ房総半島を走る特急列車の特徴。ちなみに、白色は砂浜、青色は空の色、黄色は千葉県の県花である菜の花をイメージした色調です。

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△特急さざなみにはグリーン車を連結した255系電車も使われる

なお、東京駅発の特急さざなみ号(東京〜君津・館山)に加え、土日祝を中心に臨時列車の「新宿さざなみ号」も運行されています。「新宿さざなみ号」は、新宿駅を出発し、JR総武本線経由で館山駅まで結びます。

特急さざなみ号 DATA)JR東日本旅客鉄道株式会社
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停車駅:東京駅、海浜幕張駅、蘇我駅、五井駅、木更津駅、君津駅、佐貫町駅、浜金谷駅、保田駅、岩井駅、富浦駅、館山駅|JR京葉線(東京駅)の時刻表はこちら※運転日注意

東京〜館山 車窓概要

JRの特急さざなみ号は東京駅の地下4階にあるJR京葉線ホームを発着しています。しばらく地下を走ったあと、潮見駅の手前で地上にあがります。首都高速湾岸線に沿って荒川を渡って右手に葛西臨海公園、東京ディズニーリゾートなどがある東京湾岸エリアをJR特急さざなみ号は、スピーディーに駆け抜けていきます。江戸川を渡り、幕張メッセなどがある海浜幕張駅に停車。

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△幕張メッセ。JR京葉線海浜幕張駅から徒歩5分

千葉県の蘇我駅からはJR特急さざなみ号は、JR内房線に入って房総半島を南下していきます。市原市に入り、京葉工業地帯の工場群が住宅街の間から見える五井駅に停車。五井駅は養老川に沿って上総中野へ向かう小湊鉄道の乗換駅です。

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△五井〜上総中野を結ぶ小湊鉄道にはレトロ車両のキハ200が活躍中

五井駅を出ると、JR特急さざなみ号の左車窓には一気に緑の割合が増えていきます。左車窓には田んぼが連なり前方からは青い山並みが少しずつ近づいてきます。右車窓は、しばらく出光石油化学などの工場群を映し出したあと、少しずつ田園の連なる素朴な風景に変わっていきます。海はほとんど見えないものの姉ヶ崎駅、長浦駅、袖ケ浦駅といった海を想起させる駅名をJR特急さざなみ号は通過していきます。

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△五井駅を出ると、のどかな田園風景が車窓に展開する

ちなみに、袖ヶ浦駅からタクシーで20分ほどの距離には「東京ドイツ村」が広がります。東京ドイツ村は、広大な芝生広場で花鑑賞、バーベキュー、芝そりなど楽しめる房総半島の大人気スポットです。巌根駅を通過し渓流を渡って住宅が広がってくると木更津駅に停車。木更津駅は、上総亀山に向かうローカル線久留里線の乗換駅です。

木更津駅近隣の人気スポットとしては、木更津のシンボル的存在である高さ25mの橋「中の島大橋」までは木更津駅から徒歩10分。鳥居崎海浜公園と中之島公園を結んでいる橋で東京湾の眺望が美しく観光ムードただよう場所です。なお、東京湾をのぞむ絶景温泉として知られる木更津温泉「龍宮城スパ・ホテル三日月」までは木更津駅から無料送迎バスで約20分



木更津駅を後にすると、車窓の両側からこんもりとした山が迫ってきて館山自動車道と交差。JRの特急さざなみ号はトンネルを2度くぐって君津駅に停車します。

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△JRの特急さざなみ号は房総半島の豊かな緑のなかを抜けていく

君津市内には自然に関するスポットが多くロマンの森共和国、清和県民の森や各種キャンプ場もあります。また酒造りも盛んで、例えば紅あずまをつかった焼酎などの製造蔵である「和倉酒造 貞元倉」までは君津駅から徒歩20分の距離(見学は要予約)その他、富津市にある「マザー牧場」までは君津駅から1日1便〜無料送迎バス(※前日〜16:00までの予約制)が出ています。マザー牧場は250haの敷地に牛や羊がいる自然と動物にふれあえるスポットです。

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君津駅を出ると、JR特急さざなみ号は山々と田んぼの緑のなかを走り、夾竹桃の花が咲くのんびりした農漁村を過ぎていきます。上総湊駅を過ぎると、JR特急さざなみ号の右車窓の景観は必見です。ついに海が広がりはじめるのです。海が見えた!と思って途切れたかと思うとトンネルをくぐってまた海。房総半島の明るい浜辺に太平洋の波が白く打ち寄せる風景は圧巻です。

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△上総湊駅を通過し車窓には太平洋が広がりはじめる

弧を描くように海岸線を走っていくJRの特急さざなみ号。海が途切れると浜金谷駅に停車。

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△海岸に沿って広々とした海を車窓に映し出していく

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浜金谷駅から国道127号線を館山方向へ徒歩8分ほど歩くと、鋸山ロープウエイがあり680mの山頂まであがることができます。鋸山の山頂からは東京湾や眼下のまちなみ、晴れた日は富士山を眺望できる絶景が広がります。

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△浜金谷駅に停車するJRの特急さざなみ号

浜金谷駅を出るとJR特急さざなみ号はしばらく山間部を走った後、再び海岸付近に出て保田駅に停車。のんびりした漁村にちいさな漁船がたくさん停泊している風景に心なごみます。

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△小さな漁村が車窓につづく

ちなみに海といえば、特急さざなみ号停車駅である保田駅、岩井駅、富浦駅、館山駅は駅から徒歩圏内に海水浴場があり、夏場は海遊びの客や観光客で賑わいます。終点の館山駅から普通列車で2駅いったところにある千倉駅の近くにも水がきれいで知られる千倉海水浴場があり人気。

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△房総半島の豊かな緑のなかを駆け抜けていくJRの特急さざなみ号(E257系)

岩井駅を出ると、JRの特急さざなみ号は高台にあがっていき、漁村と太平洋を見下ろす絶景。海辺のまちに来ていることを実感できることでしょう。

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△海辺のまちと海を眼下に映しだしていく

トンネルで緑を抜けていき、独特の形状の屋根を構えた富浦駅に停車。

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△ユニークな形状をした富浦駅

水色屋根の那古船形駅を通過すると、人家が増えてきて南欧風の駅舎が印象的な館山駅が近づいてきます。鏡ヶ浦を望むことができるようにバルコニーを設けているなど個性的なつくりの駅で関東の駅100選にも選ばれています。

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△南欧風の駅舎を構える館山駅

終点の館山駅周辺の見どころとしては、館山駅から徒歩15分ほどある館山夕日桟橋がおススメ。総延長400mという日本最長の桟橋で富士山、夕陽が美しく見え、海中船やジェット船なども着岸します。

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鉄道をつかった旅にはさまざまな魅力があります

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JR特急電車や新幹線を使った列車旅はスピードと快適さが魅力です。ゆったりとしたリクライニングシートに腰かけて楽な姿勢を取りながら、静かで優雅な旅を楽しめることでしょう。停車駅も少なく、次々と車窓風景が変わっていきます。足早に目的地に到着し観光やビジネスに時間をたっぷりとれるというのも、JR特急列車や新幹線を利用するメリットです。一方、鈍行列車を使った列車旅にはまた違った趣があります。レールの軋みに合せてゆっくり車窓風景が展開していきます。小まめに停車する駅では沿線の学生やサラリーマンたちが乗り降りし、会話が聞こえてきます。そこには地域の文化をや気質が見え隠れしてそこにも面白さがあります。
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鉄道を使った旅には、目的地にたどり着く交通手段としてだけではなく、地域の人々や四季の風物を味わえる物語が展開しているような気がします。
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