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△国の登録有形文化財に登録されているJR岩徳線のJR西岩国駅

広島県の岩国と言えば、錦帯橋があまりにも有名です。木造5連の反り橋で日本三名橋のひとつにも数えられている木造の橋。
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錦帯橋へアクセスする場合、JR岩国駅や山陽新幹線のJR新岩国駅から5〜6kmほど離れています。

もし錦帯橋まで鉄道と徒歩でから行こうと思えば、岩国駅からJR岩徳線の列車に揺られてひと駅行ったJR西岩国駅(あるいはJR西岩国からさらにひと駅行ったJR川西駅)まで行けば錦帯橋は徒歩圏内となります。

JR西岩国駅は錦帯橋の玄関口であるとともに、国の登録有形文化財に登録されている大正ロマンを感じさせる古い駅舎が有する駅で、こちらも見どころがあります


<JR西岩国駅はJR岩徳線でJR岩国駅からひとつ目>

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△JR西岩国駅を後にするJR岩徳線の気動車

 JR西岩国駅のあるJR岩徳線は岩国と徳山(櫛ケ浜)を結ぶローカル線です。運行しているのは、昭和年代の良き時代を感じさせる国鉄時代の気動車。

JR岩国駅を起点とする徳山行の普通列車は、山口県岩国市内の市街地をゆっくりと抜け、JR西岩国駅のホームに滑り込みます。
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列車が行ってしまうと、あたりはしんと静まり返り、特徴ある洋風建築のJR西岩国駅駅舎が出迎えてくれます。

※JR岩国駅〜JR西岩国間は錦川鉄道錦川清流線の列車も乗り入れておりそちらの車両に乗車しても同じようにJR西岩国駅に到着できます。JR岩徳線の列車時刻表はこちら
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△岩国〜錦町間を走る錦川鉄道の列車もJR西岩国駅に停車する

<古き良き時代の空気感にあふれるJR西岩国駅>

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△レトロな雰囲気にあふれるJR西岩国駅。随所に錦帯橋をモチーフにしたデザインが

JR西岩国駅は木造のモルタル造り。改札口や跨線橋の壁ほか木製で、待合室の椅子は、付け替え工事で錦帯橋を解体したときの木材が使われています。

玄関は錦帯橋をモチーフに作られた5連のアーチが特徴的。その重厚な雰囲気を味わっていると、まるでときが止まったかのような錯覚を覚えるほどです。
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△待合室には解体工事時に不要になった錦帯橋の木材を素材に使った椅子が並ぶ

西岩国駅が誕生したのは当時の岩徳線の一部にあたる麻里布駅〜岩国町駅が開通した昭和4年のこと。

その当時、JR西岩国駅の駅名は「岩国駅」で、岩国市の表玄関としての機能を果たしていました。

新幹線や路線バス網が整備されていなかった時代、錦帯橋へ向かう観光客たちは皆、岩国駅(現 西岩国駅)に降り立ちぞろぞろ歩いて錦帯橋を目指したといいます。
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△JR西岩国駅の木製改札口

その後 当時の麻里布駅付近での人口が増えたことから、麻里布駅を現在の岩国駅となり、当時の岩国駅は西岩国駅と改称。

その後、1970年に老朽化した西岩国駅は復元され、現在もその重厚なたたずまいをとどめながら時代の流れを静かに見守っています。

<JR西岩国駅構内はさまざまな見どころあり>

@木炭自動車

かつて岩国市の表玄関だった西岩国駅ですが、現在は気動車が1時間に1〜2本行き交うだけの無人駅となりました。

ただ、だからこそ古き良き時代の空気感をとどめ、それを旅人に感じあわせてくれる魅力があるような気がしてなりません。
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△JR西岩国駅前に展示されている木炭自動車

JR西岩国駅の駅舎前には、木炭自動車が展示されています。

この木炭自動車は、麻里布モーターが 昭和初期に用いていた木炭ガス発生装置を再現製作し、岩国市に寄贈したもの。

ちなみに、車体後部に設置されている装置で木炭を燃焼させてガスを発生させエンジンに送り込まれピストンで動かして車が走る仕組みになっているのだとか。

A農産直売所・展示室

JR西岩国駅には農産物直売所「旬彩館」が併設されています。「旬彩館」では地元で採れた野菜をおばあちゃんたちが販売し和やかなムードが漂っています。

(旬彩館:毎週火曜・木曜 9時〜16時 ※土曜日9時〜ふれあい朝市あり)。

また、JR西岩国駅構内には、ふれあい交流館「西岩国展示室」もあり地元の美術団体などにより展示会も催されています(9〜16:30 無料)

<錦帯橋とは>

錦帯橋は山口県岩国市にある木造の橋。日本三名橋のひとつであり国の名勝にも指定されている岩国随一の観光名所です。

橋の長さは210m、橋の高さは6.64mあり、五連の反り橋があまりに特徴的。美しい水をたたえる錦川、背景の山並みと織りなす構図がとても美しい橋です。
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△五連のアーチが美しい日本三大名橋のひとつ「錦帯橋」

錦帯橋がつくられたのは江戸時代のこと。

岩国藩の三代目藩主であった吉川広嘉公は、城下町と岩国城を行き来しやすくするために、当時暴れ川であった錦川に流れない橋を建設することを思い立ちました。

しかし、流されない橋をつくるには当時の日本の建築技術では難しいとされました。

そんなとき「西湖遊覧誌」に描かれていた島づたいに石の橋が架かる図をヒントに、広嘉公は錦帯橋を着想します。

家臣に命じ、ついに延宝元年(1673年)に木造の5連反り橋を完成させました。

以降、時代は流れ何度か掛け替えが行われながら、現在も国内外からやってくる観光客たちを錦帯橋は魅了し続けています。

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<JR西岩国駅から錦帯橋へのアクセス>

JR西岩国駅から錦帯橋までは1.8kmほどの距離があります。路線バスでアクセスするなら系統番号[13](いちすけ号)や[23]のバスで「錦帯橋」バス停へ。

徒歩でアクセスするならば、車道に沿うアスファルトで舗装された歩道を歩いていくことになります。

ただ道路標識を除くと、錦帯橋への道を示す看板などはあまり立っていないため、あらかじめ地図をコピーしておくと便利だと思います。


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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。