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△JR東海の85系「特急ワイドビューひだ号」

「特急ワイドビューひだ号」は、名古屋駅(または大阪駅)〜JR高山本線を経由して岐阜県の高山駅、富山県の富山駅を結ぶJR東海(東海旅客鉄道)の特急列車です。「ひだ」という列車名は沿線にあたる岐阜県北部が「飛騨地方」と称されることに由来しています。もともとは「特急ひだ号」でしたが、1989年に車窓風景も意識した高性能のキハ85系車両が導入されたことにより「ワイドビューひだ号」という列車名が定着しました。

JR東海の「特急ワイドビューひだ号」に使用されているキハ85系車両はステンレス製の車体に、JR東海(東海旅客鉄道)のコーポレートカラーであるオレンジ色のラインが引かれています。車窓風景がよりダイナミックに眺望できるよう、窓は縦長950mmとワイド。さらに、座席の位置は通路の高さから200mmかさ上げされたセミハイデッキ構造。それだけに、列車が走行すると、車窓風景がまるで前方から迫ってくるような感覚を味わうことができます。

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△ワイドな車窓風景を楽しめる構造になっているJR東海の85系「特急ワイドビューひだ号」

JR東海の「特急ワイドビューひだ号」の客室は絨毯敷き。グリーン車はもちろんのこと普通車(自由席、指定席)もハイグレードさがただよっています。営業最高速度は時速120kmと高速運転が可能で、気動車でありながら、スマートさとスピードを兼ね備えた車両に仕上がっています。1989年には日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞に選定されています。

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△JR高山本線を走る「特急ワイドビューひだ号」
JR東海の「特急ワイドビューひだ号」の普通車(普通車自由席、普通車指定席)の座席は2列+2列の座席配置。シートピッチは1000oとJR特急列車のなかでも破格の広さを誇ります。インアームテーブル背面収納テーブルなど設置。モケットの色彩は、ブルーグレー、オレンジ、ブルーの3種類あります。
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△JR東海の85系「特急ワイドビューひだ号」普通車の座席

JR東海の「特急ワイドビューひだ号」のグリーン車は2種類あります。ひとつめは「特急ワイドビューひだ号」仕様に製造されたもので、その場合、中間車に組み込まれています。2列+2列の座席配置でシートピッチ1160o。モケットはブラウン系統にまとめられ、フットレストや読書灯ほか完備。もうひとつのパターンはもともと「特急ワイドビュー南紀号」仕様に製造されたもの。その場合、先頭車両にグリーン車が設けられ2列+1列の座席配置でシートピッチは1250oとさらに広々しています。

名古屋駅を出発した富山行のJR東海の「特急ワイドビューひだ号」は、市街地が広がる濃尾平野を北西方向に進み、岐阜駅で進行方向を変えます。左に岐阜城を見て10分ほど走ると鵜沼駅。右手に国宝の犬山城が見えます。美濃太田駅を出ると車窓は一変して緑一色に。飛騨山脈のなかを抜けていきます。下麻生駅を通過すると右車窓には飛騨川がつくりだす渓谷「飛水峡」が展開。さらに飛騨金山駅を過ぎると左に渓谷「中山七里」がつづきます。車窓に展開する渓谷美を堪能し、山が途切れると下呂駅に停車。

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駅周辺には、下呂温泉の大型温泉ホテル群が連なります。温泉街が途切れると、富山行のJR東海の「特急ワイドビューひだ号」は再び深い山の中に入り、峠を越えると飛騨の小京都「高山」のまちなみが広がります。江戸時代の町並みが今にも残る観光のまちです。高山駅から10分ほど走ると、こちらも江戸時代の古いまちなみを残す飛騨古川。飛騨古川駅は映画『君の名は。』の聖地としても知られます。

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飛騨古川駅を出ると車窓はいろいろ秘境ムードへ。人家はとぎれ、エメラルドグリーンの水をたたえる宮川の流れと深い山々が車窓に展開します。山を抜けると、伝統的祭「おわら風の盆」で知られる富山県八尾に入り、越中八尾駅に停車。田畑が連なる富山平野を15分ほど走り神通川を渡ると、北陸新幹線の高架が見えてきてJR東海の「特急ワイドビューひだ号」は終点の富山駅に到着します。

<JR特急ワイドビューひだ号 DATA>

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(列車時刻表)名古屋駅大阪駅
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(停車駅)
(名古屋〜高山・富山)
名古屋駅、(尾張一宮駅)、岐阜駅、(鵜沼駅)、美濃太田駅、(白川口駅)、(飛騨金山駅)、下呂駅、(飛騨萩原駅)、(飛騨小坂駅)、(久々野駅)、高山駅、飛騨古川駅、猪谷駅、越中八尾駅、(速星駅)、 富山駅

(大阪〜高山)
大阪駅、新大阪駅、京都駅、草津駅、米原駅、大垣駅、岐阜駅、(鵜沼駅)、美濃太田駅、(白川口駅)、(飛騨金山駅)、下呂駅、(飛騨萩原駅)、(飛騨小坂駅)、(久々野駅)、高山駅

鉄道をつかった旅にはさまざまな魅力があります

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井上晴雄 絵画作品集〜心を癒す日本の旅風景〜

JR特急電車や新幹線を使った列車旅はスピードと快適さが魅力です。ゆったりとしたリクライニングシートに腰かけて楽な姿勢を取りながら、静かで優雅な旅を楽しめることでしょう。停車駅も少なく、次々と車窓風景が変わっていきます。足早に目的地に到着し観光やビジネスに時間をたっぷりとれるというのも、JR特急列車や新幹線を利用するメリットです。一方、鈍行列車を使った列車旅にはまた違った趣があります。レールの軋みに合せてゆっくり車窓風景が展開していきます。小まめに停車する駅では沿線の学生やサラリーマンたちが乗り降りし、会話が聞こえてきます。そこには地域の文化をや気質が見え隠れしてそこにも面白さがあります。
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鉄道を使った旅には、目的地にたどり着く交通手段としてだけではなく、地域の人々や四季の風物を味わえる物語が展開しているような気がします。