南阿蘇鉄道は、熊本県南阿蘇村の立野駅〜高森駅間17.7kmを結ぶ第三セクター鉄道です。阿蘇カルデラの外輪山に挟まれた南郷谷に線路がのびており、風光明媚な区間が多くある路線です。
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△南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」

しかし、2016年4月に発生した熊本地震によって南阿蘇鉄道も被災。トンネルや鉄橋が損傷し、2017年現在、立野駅〜中松駅間10・6kmは不通のままで復旧の見通しはまだ立っていません。ただ、中松駅〜高森駅間7.1kmは既に運転を再開しており、一般車両のほか、土日祝を中心にトロッコ列車「ゆうすげ号」も活躍中。全線の復旧を目指しています。


南阿蘇鉄道を走るトロッコ列車「ゆうすげ号」とは

2017年4月現在、南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」は中松駅〜高森駅間を、3〜11月の土日祝日(GW,春・夏休み期間は毎日運転)に2往復しています。DB16形ディーゼル機関車2両の間に客車が3両挟まれる形で運行。IMG_535南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」の座席(全車指定席)6-min.JPG
△南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」の座席(全車指定席)

座席は4人掛けのボックス席で、昭和レトロなムードが漂っています。車窓には阿蘇カルデラの外輪山や広大な田園風景が展開します。中松駅〜高森駅間の所要時間は約25分です。

トロッコ列車「ゆうすげ号」の料金、時刻表、予約は?
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(料金および列車時刻表)
南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」は全車指定席です。乗車するには乗車券に座席指定席料金を加えた、トロッコ列車料金が必要になります。トロッコ列車料金(中松〜高森間)は、片道料金大人790円・子供450円、往復割引料金は大人1380円・子供800円です。往復割引料金については、折り返し列車に乗車するときにのみ適用されます。

南阿蘇鉄道の列車時刻表および料金の詳細は、こちらをご参照ください。なお、南阿蘇鉄道は列車本数が極めて少ないため、現地に行く方は事前に列車時刻表や列車の運行状況を調べておくことをお勧めしたいと思います。

(予約について)
2017年4月現在、列車予約は団体(15名以上)のみ受付されています。一般客については当日券のみ発行されています。トロッコ列車「ゆうすげ号」の運行日および予約に関する詳細は、こちらをご参照ください。
中松駅周辺の見どころは?
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△南阿蘇鉄道の中松駅

中松駅は、熊本県南阿蘇村にある木造駅です。付近の観光スポットといえば、駅前から15分ほど歩いた丘の上に立つ「一心行の大桜」が有名です。
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△樹齢400年と伝えられる「一心行の大桜」
樹齢400年、樹高22m、幹回り7.35mという圧倒的なスケールを誇るエドヒガン桜。例年4月上旬に花を咲かせ、付近に植えられている菜の花とともに訪れる人の目を楽しませてくれます。

△一心行の大桜の場所

高森駅周辺の見どころは?

南阿蘇鉄道の終着駅である高森駅は、熊本県阿蘇郡高森町の中心部にあります。
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△南阿蘇鉄道の終点、高森駅の駅舎。駅構内には土産コーナーや資料室もあり

駅前から5分ほど歩くと高森商店街があり、一帯には個人商店やスーパーマーケットなどが並んでいます。その一角には、全国的に知られる銘酒「れいざん『純米酒』【 熊本県高森町】1.8L」の蔵元である、創業1762年の「山村酒造」も立っています(9:00〜17:00/不定休)。
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△銘酒「れいざん」の蔵元として知られる山村酒造

日本酒・焼酎以外の高森の特産物には、高菜漬け、せんまい漬、ハム、ソーセージ、卵、ひめゆりかりんとうなどがあります。
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△熊本県高森町の人気スポット「高森湧水トンネル公園」

高森の観光スポットでは、高森駅から10分ほど南へ歩いた「高森湧水トンネル公園」が人気。湧水が中央を流れるトンネルのなかには、遊歩道が整備されていて、約500mを往復することができるようになっています。薄暗がりのなかにさまざまな電飾の飾りが出迎えてくれ、水面にさまざまな色彩が映しだされるさまは、あまりに幻想的です(入場料:大人300円、子供100円/営業4〜10月:9〜18時、11〜3月:9〜17時)

△高森湧水トンネル公園の場所

高森の宿泊情報

高森エリアには宿泊施設もあります。南阿蘇鉄道の高森駅から徒歩7分ほどの距離に「ユースホステル村田家旅館」があります(楽天トラベルで予約できる高森エリアの宿一覧

なお、現地の観光情報収集をするなら、南阿蘇鉄道の高森駅から5分ほど歩いた高森町観光交流センターが便利です。高森町観光交流センターは、産交バス「快速たかもり号」が発着する高森中央バス停のすぐ前です。

熊本駅からバスで現地に向かうなら交通手段は?

2017年4月現在、南阿蘇鉄道の立野駅〜中松駅間は不通区間になっています。ですから、南阿蘇鉄道の列車に乗車しようと思えば、車またはバスを使って、中松駅または高森駅に向かうということが必要があります。バス利用の場合、熊本駅前〜中松駅前〜高森中央間を結ぶ産交バスの「快速たかもり号」が便利です。(産交バス「快速たかもり号」の時刻表、運賃等の情報はこちら)。
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△熊本ー高森を結ぶ産交バスの「快速たかもり号」

あるいは、中松駅前を経由せず、高森中央バス停のみ経由するバスなら、熊本〜延岡を結ぶ「あそ号」「たかちほ号」(宮崎交通バス、九州産交バス)もあります(「あそ号」、「たかちほ号」の時刻表・運賃等の情報はこちら

高森中央バス停は、南阿蘇鉄道の高森駅から徒歩5分ほど、高森町観光交流センターの前にあります。なお、南阿蘇方面へ向かうバスの本数も南阿蘇鉄道の本数と同じく少ないので、あらかじめ時刻表や運行状況を調べた上で現地へ向かうのがよいでしょう。

△高森中央バス停と高森駅の位置

まとめ
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△中松駅に停車する南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」

熊本地震で被災した南阿蘇鉄道は、2017年現在、立野駅〜中松駅間は不通区間となっており復旧の目途が立っていません。ただ、中松駅〜高森駅間は復旧しており、土日祝を中心に、トロッコ列車「ゆうすげ号」も運行されています(※運転日注意)。トロッコ列車に乗って南阿蘇地方の雄大な風景をゆっくり味わってみるのはいかがでしょうか。

鉄道をつかった旅にはさまざまな魅力があります

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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておいたり、時刻表を片手に停車駅や時間を調べておくと便利ですよ。

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鉄道を使った旅には、目的地にたどり着く交通手段としてだけではなく、地域の人々や四季の風物を味わえる物語が展開しているような気がします。
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