IMG_496吉松〜鹿児島中央間を結ぶJR九州の「特急はやとの風」1.JPG
▲吉松〜鹿児島中央間を結ぶJR九州の「特急はやとの風」

「特急はやとの風」は鹿児島県の吉松駅と鹿児島中央駅をJR肥薩線経由で結ぶJR九州の特急列車です。20九州新幹線が開通した2004年に登場しました。

JR九州の「特急はやとの風」デザインを担当したのは、「特急かわせみ・やませみ」や「九州新幹線つばめ」、「特急ゆふいんの森」などのデザインで知られる水戸岡鋭治氏。その外装はロイヤルブラックで沿線の山々の色彩にそのまま溶け込むかのようです。車両は元は普通列車として使われていたキハ40系気動車を観光仕様に改造して特急列車としての運行をスタートしました。もとは通勤向けの車両だっただけにデッキは設けられていませんでしたが、木の仕切りが施されていて客室とデッキ部分が仕切られています。
IMG_49JR九州の「特急はやとの風」の座席42.JPG
▲明るい色調にまとめられたJR九州の「特急はやとの風」の座席

JR九州の「特急はやとの風」は2両編成での運行。1号車および2号車の半室は指定席、2号車の半室が自由席となっています。車内は木材に多用した明るい色調の空間。車両の中央部にはコモンスペースである展望スペースが設けられていて、天窓を通してワイドな車窓風景を楽しめるようになっています。座席は全席回転式リクライニングシートで、インアーム式テーブルが備わっています。
IMG_4958車内は木材が多用されたあたたかみあふれる空間 はやとの風 特急.JPG
▲ダイナミックな車窓を楽しめる展望スペース

あと特筆すべきJR九州の「特急はやとの風」の特徴としてアテンダントが乗車していること。アテンダントは観光案内や車内販売、記念写真撮影などのサービスを行い旅情を高めてくれます。

(車窓概要)
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JR九州の「特急はやとの風」の起点となる鹿児島県の吉松駅はかつて機関区があった交通の要所。広々としたホームからも鉄道の町として栄えた名残が残っています。吉松駅を出発すると、列車は山間部に入っています。霧島山を見ながらカーブを描き、アイドリング音を山々に響かせながら走っていきます。大隅横川駅は明治時代の駅舎と機銃掃射の跡が残る駅。10分ほど走ると霧島温泉です。霧島温泉駅から霧島温泉郷までは路線バスで約30分ほど。嘉例川駅は1903年に開業当初の姿を残す木造駅で登録有形文化財に指定されています。郷土の味を敷き詰めた駅弁「百年の旅物語かれい川」も人気を博しています。JR九州の「特急はやとの風」は大隅横川駅と嘉例川駅では写真タイムのためにしばらく停車しますが。山間部から出て町並みが広がってくると隼人駅に停車。隼人駅からはJR九州の「特急はやとの風」は錦江湾に沿って反時計回りに走っていきます。左車窓には錦江湾の海面とその先には鹿児島県のシンボルである桜島がそびえます。隼人駅から30分ほど走ると九州新幹線の接続駅でもある終点の鹿児島中央駅に到着。吉松駅から鹿児島中央駅までの所要時間は約1時間30分です

<JR九州の「特急はやとの風」DATA>
IMG_4986JR九州「特急はやとの風」.JPG
(車両編成)指定席(1号車+2号車の半室)、自由席(2号車の半室)
(料金)
大人片道・指定席利用の場合、吉松〜鹿児島中央は2500円(乗車券1470円+特急券1030円)
子供片道・指定席利用の場合、吉松〜鹿児島中央は1240円(乗車券730円+特急券510円)
(時刻表)「特急はやとの風」の列車時刻表はこちら
(停車駅)吉松駅、栗野駅、大隅横川駅、霧島温泉駅、嘉例川駅、隼人駅、鹿児島駅、鹿児島中央駅

鉄道をつかった旅にはさまざまな魅力があります

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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。

井上晴雄 絵画作品集〜心を癒す日本の旅風景〜

JR特急電車や新幹線を使った列車旅はスピードと快適さが魅力です。ゆったりとしたリクライニングシートに腰かけて楽な姿勢を取りながら、静かで優雅な旅を楽しめることでしょう。停車駅も少なく、次々と車窓風景が変わっていきます。足早に目的地に到着し観光やビジネスに時間をたっぷりとれるというのも、JR特急列車や新幹線を利用するメリットです。一方、鈍行列車を使った列車旅にはまた違った趣があります。レールの軋みに合せてゆっくり車窓風景が展開していきます。小まめに停車する駅では沿線の学生やサラリーマンたちが乗り降りし、会話が聞こえてきます。そこには地域の文化をや気質が見え隠れしてそこにも面白さがあります。
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鉄道を使った旅には、目的地にたどり着く交通手段としてだけではなく、地域の人々や四季の風物を味わえる物語が展開しているような気がします。