△仙台駅弁の代表格、こばやしの駅弁「網焼き 牛たん弁当」
東京から新幹線で1時間40分ほど、人口100万人を誇る東北地方最大との都市仙台はグルメのまちでもあります。そんな仙台駅には、数多くの駅弁がひしめき合い凌ぎを削っています。
仙台の駅弁のなかでぜひ味わっておきたいのは名物の「牛たん」をつかった駅弁。
牛たんをつかった駅弁もこれまたいろいろな種類があるのですが、当日は、1990年に登場した株式会社こばやしが製造販売する駅弁「網焼き 牛たん弁当」(1050円)を購入してみました。
こばやしの駅弁「網焼き 牛たん弁当」仙台駅を代表する人気駅弁のひとつ。
仙台名物の牛たんと麦飯をつかった駅弁です。その最大の特徴は、加熱機能付き容器(ルホット)がついていて、アツアツの状態で食べられる駅弁だということ。
その秘密は、丸い容器の底には発熱材が入っていること。
駅弁といえば、冷たい状態で食べるものがほとんどなだけに、今でこそ当たり前の風景にありましたが登場した時は大きな話題となりました、
パッケージに書かれているとおり、平らなところに駅弁「網焼き 牛たん弁当」を置き、かけひもをしたまま黄色いひも引き抜きました。
すると、湯気が出てきて容器があたたかくなってきました。5〜6分後、ホカホカの牛たん弁当のできあがり。
△駅弁「網焼き 牛たん弁当」の中身
早速、牛たんを一枚口のなかへ。ギュッと詰まった牛たんの旨みがじわじわと口のなかに広がりました。程よい油加減と塩加減。
下味もしっかりついていて、味わい深い牛たんの味を楽しめました。
また、これらの牛たんは一枚づつ網焼きにしているということもあり、香ばしさもよく、コリコリとしたかみごたえもあり良いなと感じました。
牛たんの下に敷き詰められいるのは麦飯。その麦飯が絶妙に牛たんとマッチしていました。
モチモチとしていてかみごたえもよい大粒の麦飯。これがなんとも相性抜群なのです。
麦飯の米にはホクホクさを味わえるうるち米(宮城県産ひとめぼれ)が使われているそうです。
△駅弁「網焼き 牛たん弁当」は牛たんと麦飯のコラボ
牛タンに麦飯という取り合わせも面白いなと思いました。
ちなみに、その相性の良さは然ることながら、牛たんには、タンパク質やゼラチンが多く含まれていて、ビタミン豊富な麦飯と食すことで栄養分の吸収も促進されるのだとか。
あと、牛たんの脇に添えられている万来漬(胡瓜、大根、人参)も良いアクセントになっていました。
ピリ辛でふかみのある味わいで、牛たんの旨味をひきたたていたのです。また、牛たんの上にさり気なく添えられた花人参煮も鮮度がよく、彩りに華を添えていました。
駅弁「網焼き 牛たん弁当」は、麦飯の上に、牛たんが5〜6枚ほど乗ったシンプルなスタイルの駅弁。
しかし、このシンプルさのなかに、深いこだわりと地域の愛を感じ、仙台でゆったり至福のひとときを過ごすことができました。
△ギュッと旨みがつまった駅弁「網焼き 牛たん弁当」の牛たん
<駅弁「網焼き 牛たん弁当」DATA>
販売場所 JR仙台駅ほか
値段 1050円(税込)