SLが世間でブームとなっています。SLの乗車を組み込んだツアーをつくれば、すぐに商品が完売してしまうのだとか。
それだけ、SLには人を惹きつける魅力があるということでしょう。
SLが走る私鉄のひとつに、静岡県を走る大井川鉄道があります。
現在、大井川鉄道で走っているSLは、SL急行「かわね路」で主に第二次世界大戦前後に活躍していたSLを活用。
日によって、C11形やC56形などが客車を3〜7両連結して新金谷駅と千頭駅の間を走っています。
大井川鉄道のSL急行「かわね路」は車内は冷房施設もなければドアも手動式。
床は木製で、座席も固いシートに肘掛は木製。昔ながらのSLそのままで、またそれがいい。
静岡県の新金谷駅を汽笛を上げて出発した大井川鉄道のSL急行「かわね路」は、新金谷のまちなみを映しながら、黒煙を吐きながら力強く走っていきます。
大井川を遡上する形で大井川鉄道のSL急行「かわね路」は北へ。
神尾駅、福用駅、大和田駅と過ぎ、家山駅に停車。家山駅付近は、大井川沿線の桜の名所で、シーズンは花見客でひときわにぎわいます。
抜里駅を過ぎると、大井川鉄道のSL急行「かわね路」は大井川を渡り、川根温泉笹間渡駅を通過。川沿いは露天風呂がありSLに向かって手を振る人々の姿も。
地名駅を過ぎると吊り橋をくぐりさらに北へ。田野口駅を出ると、車窓には広大な茶畑が広がります。
川根茶を栽培する茶畑で、お茶処の静岡県にやってきたのだなという旅情を感じさせる風景です。
駿河徳山、青部、向平と通過し、終点の千頭駅に到着。新金谷駅から千頭駅までの所要時間は約1時間15分。
千頭駅から寸又峡行の路線バスで40分ほどいくと、寸又峡温泉もあります。
(宿泊情報):寸又峡温泉の温泉宿一覧
千頭駅はトロッコ列車の井川線との接続駅で、井川線も秘境を味わえると人気の路線になっています。
<大井川鉄道 SL急行かわね路号 DATA>
(SLかわね路号の時刻表)時刻表
(SLかわね路号の運転日・空席状況)運転日・空席
(SLかわね路号の停車駅)
新金谷駅、家山駅、千頭駅
※下泉駅、川根温泉笹間渡駅に停車する汽車もあり
<その他>
大井川鐵道SL列車では、SLの予約申込みと同時に弁当のお申込みが可能。汽車弁当、大井川ふるさと弁当ほか