
JR予土線は、JR四国のなかで最も西側を走るローカル線。
昭和49年(1974年)に開通した比較的新しい路線で、清流四万十川をさかのぼりながらのんびりと進んでいきます。
JR予土線といえば本数がとても少ない路線なので乗車を考えている方は注意。
窪川駅を出発する列車は一日7本しかなく朝6:27発の次は10:04発。20:19発が終電となります。
列車を2時間ほど待ち、窪川駅のホームの端にやってきた宇和島行の普通列車。白地に水色のラインが入った1両編成の気動車です。
ゆっくりと愛媛県の宇和島駅に向けて走りだした1両編成の普通列車は窪川駅から4kmほど走った若井駅に停車。
若井駅から列車はJR予土線(しまんとグリーンライン)に入っていきます。

車窓には深い山並みが連なってきます。JR予土線の普通列車は若井トンネルや第一家地川トンネルをくぐり、車窓には家地川ダムが見えてきます。
四万十川を遡上する形で、山々に囲まれた地を走っていくJR予土線の普通列車。
途中、欄干がない四万十川独特の「沈下橋」がいくつも車窓に見えます。土佐大正駅の手前で、JR予土線の列車は四万十川をわたり、その後、蛇行する四万十川を幾度も渡っていきます。
江川崎駅を過ぎるとJR予土線の普通列車は四万十川の支流である広見川に沿って走っていきます。高知県から愛媛県へ。

△JR予土線の近永駅
近永駅を過ぎると宇和島からの通勤エリアになり、列車の本数は一気に増えます。
鬼北盆地をJR予土線の普通列車は走っていきます。車窓には広々とした田園地帯が広がり心癒されます。

務田駅を出ると宇和島に至る約100m差の下り坂を下っていきます。
車窓にはミカン畑が広がり始め、JR予讃線の線路と合流して北宇和島駅に停車。1.5kmほど走ると終点の宇和島駅に到着します。
宇和島駅のある宇和島は愛媛県西部にある南予地方の中心地。
1601年に藤堂高虎が築いた宇和島城を中心に発展した城下町です。闘牛や養殖業などで知られたまちとしても知られています。

△宇和島市内の街並み
<JR予土線(しまんとグリーンライン)DATA>
(JR予土線の時刻表)時刻表
(宿泊情報)
宇和島市内の宿一覧
(JR予土線の各駅)
窪川駅、若井駅、家地川駅、打井川駅、土佐大正駅、土佐昭和駅、十川駅、半家駅、江川崎駅、西ヶ方駅、真土駅、吉野生駅、松丸駅、出目駅、近永駅、深田駅、大内駅、二名駅、伊予宮野下駅、務田駅、北宇和島駅、宇和島駅
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。