2015年末、北海道新幹線が新青森駅と新函館北斗駅間(148.4km)に開通し、東京と函館市が一本のレールで結ばれました。
新函館北斗駅から北海道の最大都市である札幌駅間は2030年開通を目指して北海道新幹線の延伸工事をすすめることをJR北海道は発表しています。
北海道新幹線が札幌駅まで開通すれば北海道の在来線にもいろいろな変化があらわれてくるでしょうが 現時点で函館駅ー札幌駅間を結ぶ最速列車は、在来線の特急スーパー北斗号です。
特急スーパー北斗号は、JR函館本線、JR室蘭本線、JR千歳線を経由して函館駅ー札幌駅間を約3時間20分で結んでいます。
スーパー北斗に使用されているのは、キハ281系気動車。気動車でありながら最高時速は130km、評定速度は100kmを越えていて、全国の在来線特急列車のなかでも、トップレベルの速度を誇る列車です。
日本三大夜景で知られる函館山を車窓に映し、アイドリング音を立ててどんどん加速しながら函館市の市街地を北上するスーパー北斗。
五稜郭駅を過ぎ、大沼公園駅の前後で車窓には、駒ヶ岳と大沼の風景が展開します。
八雲駅を過ぎるとスーパー北斗の右車窓には内浦湾の海景が広がります。
カニ漁で有名な長万部からJR室蘭本線に入ると特急スーパー北斗は海岸線をゆるかやなカーブを描きながら東へ進んでいきます。
左車窓には羊蹄山、昆布岳、有珠山など山々が連なり、鉄のまちとして知られる室蘭市へ。
白老温泉のある白老駅を通過すると、車窓にはのどかな牧草地帯が広がります。馬や牛の姿も見られ、北海道らしさが漂います。
製紙工場が連なる苫小牧を過ぎてから50分ほど走ると特急スーパー北斗は終点の札幌駅に到着します。
<特急スーパー北斗 DATA>
(スーパー北斗の時刻表)時刻表
(宿泊情報)登別温泉の人気ホテル・旅館一覧
(スーパー北斗の停車駅)
函館駅、五稜郭駅、(大沼公園駅)、森駅、八雲駅、長万部駅、洞爺駅、伊達紋別駅、東室蘭駅、登別駅、苫小牧駅、南千歳駅、新札幌駅、札幌駅
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。