特急「しまんと号」は高松駅と高知駅を結ぶJR四国の特急列車です。
特急しまんと号には、険しい四国山地の地形でもスピーディーに走れる振り子式の2000系車両が中心に使われています。座席は全席リクライニングシートです。
高松駅を出発する特急しまんと号は通常期は2両編成。
高松駅から15分ほど走ると、瀬戸大橋の起点となる坂出駅に停車。「有馬富士」と呼ばれる富士山のようなきれいな形をした飯野山が見えます。
坂出駅から10分ほど走った宇多津駅では、岡山駅を出発する特急南風号と連結します。
丸亀城の城下町にある丸亀駅やこんぴら参りの陸の玄関口 多度津駅、門前町の広がる善通寺駅や琴平駅と停車していく特急しまんと号。
JR土讃線に入り窓外には次第に讃岐山脈の緑の占める割合が多くなっていきます。
山々を貫くトンネルをくぐり、吉野川の流れが見え隠れしはじめると特急しまんと号は徳島県三好市の中心地である阿波池田駅に到着。
特急しまんと号の車窓は秘境のムードが漂っています。そそり立つ四国山地の谷間を蛇行しながら走っていく特急しまんと号。
並走する吉野川の水はエメラルドグリーン色で流れその一角には、川の両岸に奇岩怪石が立ぶ景勝「大歩危小歩危」も展開。
大歩危小歩危は、2億年のときを経て、吉野川の流れが岩を削りつくりだした8kmにわたる渓谷です。
大歩危小歩危のある徳島県三好市は、平家の落人伝説が残る一帯。
家々は急な山斜面にはりつくように点在していたり妖怪のモニュメントが立っていたりするなど独特の景観が漂っています。
トンネルをいくつもくぐりながら、特急しまんと号は中国山地を貫いていき、土佐山田駅の手前で広く開けた高知平野へ。
土佐山田駅、後免駅と停車し西へしばらく走ると、終点の高知駅に到着します。
<特急しまんと号 DATA>
(特急しまんご号 時刻表)時刻表
(特急しまんと号 停車駅)
高松駅、坂出駅、(宇多津駅)、丸亀駅、多度津駅、善通寺駅、琴平駅、阿波池田駅、大歩危駅、(大杉駅)、土佐山田駅、後免駅、高知駅
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・・「L特急しまんと殺人事件」は西村京太郎氏が著した推理小説。お遍路に出たきり行方不明になった叔父夫婦の行方を捜して、刑事の三田村が四国へ向かう。そんな三田村を尾行していた男がいた。しかしその男は特急しまんとの車内で・・。
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。