△金沢駅〜和倉温泉駅間を結ぶJRの特急能登かがり火号
北陸新幹線が金沢駅まで延長開業されたのを受けて、JRの在来線でもいろいろな変更がなされました。その一環として新たに新設された特急列車のひとつが「特急能登かがり火号」です。
「特急能登かがり火号」に使用される車両は、特急サンダーバード号や特急しらさぎ号などにつかわれている681系電車および683系電車。
グリーン車1両、普通車指定席3両、普通車自由席2両の計6両編成での運行となっています。
△まとまった雰囲気の癒し空間、特急能登かがり火号の普通車シート
「能登かがり火」という列車名は、能登にはキリコ祭りはじめ火をつかった多いことからきているそうです。
祭りの火の勢いと「灯」を連想させる能登の幻想的な風情を組み合わせ「能登かがり火」という名称が誕生したのだとか。
2015年3月15日に行われたダイヤ改正時点で「特急能登かがり火号」は5往復が運転。
金沢駅で北陸新幹線のほか、名古屋方面へ向かう特急しらさぎ号や大阪方面へ向かう特急サンダーバード号と接続する形で、和倉温泉で宿泊する湯客の足として機能しています。
△JR金沢駅に停車する特急能登かがり火号。金沢〜和倉温泉間をおよそ1時間10分で結ぶ
ちなみに、2015年3月15日時点では、「特急能登かがり火号」は以下のような時刻表・停車駅で運行されています。
<和倉温泉駅→金沢駅>※2015年3月15日時点での時刻表
(特急能登かがり火2号)
和倉温泉駅6:30→七尾駅6:36→良川駅6:45→羽咋駅6:57→高松駅7:10→宇野気駅7:16→津幡駅7:26→金沢駅7:36
(特急能登かがり火4号)
和倉温泉駅8:41→七尾駅8:48→羽咋駅9:07→金沢駅9:44
(特急能登かがり火6号)
和倉温泉駅13:00→七尾駅13:06→羽咋駅13:24→金沢駅14:04
(特急能登かがり火8号)
和倉温泉駅15:20→七尾駅15:27→羽咋駅15:54→宇野気駅16:12→金沢駅16:29
(特急能登かがり火10号)
和倉温泉駅17:41→七尾駅17:47→羽咋駅18:06→金沢駅18:39
△夜は幻想的にライトアップされる、特急能登かがり火号が発着するJR金沢駅
<金沢駅→和倉温泉駅>※2015年3月15日時点での時刻表
(特急能登かがり火1号)
金沢駅8:56→羽咋駅9:29→七尾駅9:47→和倉温泉駅9:54
(特急能登かがり火3号)
金沢駅11:23→宇野気駅11:39→羽咋駅11:56→七尾駅12:15→和倉温泉駅12:21
(特急能登かがり火5号)
金沢駅15:00→羽咋駅15:31→七尾駅15:50→和倉温泉駅15:57
(特急能登かがり火7号)
金沢駅18:34→宇野気駅18:51→高松駅18:58→羽咋駅19:11→良川駅19:22→七尾駅19:32→和倉温泉駅19:38
(特急能登かがり火9号)
金沢駅20:08→羽咋駅20:40→七尾駅20:58→和倉温泉駅21:05
特急能登かがり火号の終着駅にあたる和倉温泉は石川県七尾市の海辺に広がる一大温泉地。1200年近い歴史がある温泉で、加賀藩の前田氏によって整備されました。
「日本一の旅館」と名高い超高級旅館の「和倉温泉 加賀屋」をはじめ、和倉温泉には大型の温泉旅館が林立。
その湯は良質の単純アルカリ泉で、能登半島で水揚げされた新鮮な魚介類とともに温泉旅情を高めてくれます。

△能登半島の東部に湧く名湯「和倉温泉」の風景(写真提供:石川県観光連盟)
なお、特急能登かがり火号が運行する金沢駅ー和倉温泉の区間には2015年10月よりキハ47系気動車を改造した観光特急列車「花嫁のれん」も運行。
北陸新幹線開業に伴い、金沢や和倉温泉が首都圏から近い存在になるとともに、北陸の新たな一ページが始まります。