△長野電鉄の観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」に使用される1000系電車
2015年3月14日に北陸新幹線が金沢まで延伸するのに合わせて、長野電鉄ではダイヤ改正が行われました。
そのなかで、4月18日より、長野駅〜湯田中駅間を走る観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」が新たに運行することも発表されました。
観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」とはどんな特急列車かというと、各駅停車並のゆっくりしたスピードで走る鈍足特急。
観光案内役のスタッフも乗車し、乗客に、長野電鉄沿線の観光案内も耳にしながら車窓風景を楽しんでもらおうというコンセプトの特急列車です。
そして、千曲川にかかる村山橋ほか、沿線の撮影スポットでは、一時停車したり徐行運転をするなどして、乗客が写真撮影も楽しめるような工夫もなされるのだとか。
北陸新幹線はじめ、昨今の鉄道の話題といえば何かにつけて「スピードの速さ」に関するものが多いです。
そんななか、まさか「スピードの遅さ」を売りにした特急列車が出現するとは驚かされたという声も少なくありません。
ただ、よくよく考えてみると、目的地に早く着くことを乗客は必ずし重視しているとは限りません。
なかには、車窓風景をよりゆっくり楽しみたいと思っている乗客も少なくないはず。ましてや観光客はその傾向が強いと思います。
△長野電鉄の観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」に使用される1000系電車の座席
新幹線のような高速列車に乗れば確かに目的地までの時間は短縮されます。
しかしその分、風景はあっという間に流れてしまい、味わう余裕があまりありません。
長野電鉄の観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」は、そんな意味においても、今後の鉄道業界に新しい流れを生みだすかもしれません。
1000系はかつて小田急のロマンスカーとして活躍していた車両です。
なお、1000系車両が手一杯のときは2100系「スノーモンキー号」が使用されるケースも想定されており、そのときの列車名は、「特急スノーモンキー 〜のんびり号〜」となるとのこと。
2100系車両は、かつてJR東日本の特急「成田エクスプレス」として活躍していた車両です。
△「特急スノーモンキー〜のんびり号〜」に使用される2100系電車
(宿泊情報)湯田中温泉 よろづや
・・開湯60年、有形文化財「桃山風呂」のある源泉かけ流しの温泉宿
長野電鉄の特急「ゆけむり〜のんびり号〜」は2015年4月18日以降、土日祝日および、年末年始、GW、お盆を中心に運行予定(※運転日注意)。
運賃は、乗車券のほか、別途特急券100円が必要となります。
(特急ゆけむりのんびり号の停車駅と時刻表)※運転日注意 2015年現在
(下り:長野駅→湯田中駅)
長野駅11:01→権堂駅11:04→村山橋(3 分停車)→須坂駅11:26→小布施駅(11:33 着 11:42 発 9 分停車)
→桜沢駅(11:47 着 11:57 発 10 分停車)→信州中野駅(12:03 着 12:04 発)→信濃竹原駅(12:10 着 12:16 発 6 分停車)→夜間瀬川橋梁(徐行)→湯田中駅(12:24 着)
(上り:湯田中駅→長野駅)
湯田中駅12:35 発→信濃竹原駅(交換 6 分停車)→信州中野駅(12:55 着 12:58 発)
→延徳駅(交換 2 分停車)→小布施駅13:11→須坂駅(13:18 着 13:19 発)
→村山駅(交換 1 分)→権堂駅13:39→長野駅13:43
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。