岡山県の美作地方と鳥取県を結ぶJR因美線の列車は、岡山県の北部に位置する津山駅を発着しています。
津山駅にやってきたJR因美線の列車は、智頭行の一両編成のキハ120気動車。ワンマン運転のディーゼルカーです。
津山駅を出発した列車は、城下町津山のまちなみを抜け、東津山駅へ。東津山駅でJR姫新線の線路と分岐し、列車はJR因美線の線路に入っていきます。
車窓にはのんびりした豆畑や田園が連なりはじめます。
JR因美線には、有名な駅があります。それは、津山駅から3駅目にあたる美作滝尾駅です。
美作滝尾駅は昭和3年に開業した木造駅舎。
開業当時とほぼ変わらない形で保存されていることなどが評価され登録有形文化財に認定されている駅です。
△昭和3年開業の木造駅舎「JR美作滝尾駅」
そんな美作滝尾駅は、渥美清さん主演の「男はつらいよ」のロケが行われた駅であることでも知られています。それは「男はつらいよ」(48作目)となる『男はつらいよ 寅次郎紅の花 [ 渥美清 ]』の冒頭シーン。
美作滝尾駅で新聞を読んでいる駅員。新聞の尋ね人広告に、寅さんの写真が。そんなとき、駅の窓口に寅さんがやってきて、勝山までの切符を求めます・・・
駅事務所、机や椅子、待合室など全て木造の美作滝尾駅は、見事に寅さんの世界観を演出しました。
「男はつらいよシリーズは」それが最終作となり、寅さんの旅はそれで終焉を迎えることになります。
JR因美線の列車は三浦駅付近から右車窓に那岐山の山並みを映し出しながら勾配をあがっていきます。
美濃加茂駅を出ると本格的に山のなかに入りトンネルを抜け、カーブを舞います。
次第に勾配が下がっていき民家の数が増えてくると右から智頭急行線の線路が近づいてきて、終点の智頭駅に到着。
津山駅から智頭駅までの所要時間は約1時間。鳥取方面は乗換となります。智頭駅〜鳥取間は本数も増え、特急いなば号や特急はくと号も走っています。
智頭は、「智頭宿」の宿場町として発展したまちです。江戸時代、鳥取藩の大名行列が参勤交代で江戸に向かうとき、最初の宿場が智頭宿でした。
現在でも、JR智頭駅から10分ほど歩けば、往時の雰囲気を感じさせる町並みが残り、江戸時代に大庄屋をつとめた石谷家(国指定重要文化財)ほかさまざまな見どころがあります。
そんな智頭は歴史散歩にぴったりのまちです。
(JR因美線の時刻表)時刻表
・上質のものだけを厳選した美しい木目の知頭杉(ちづすぎ)印鑑13.5mmです。一本一本手仕事で丁寧...

(JR因美線 全駅:津山駅〜智頭駅)
津山駅、東津山駅、高野駅、美作滝尾駅、三浦駅、美作加茂駅、知和駅、美作河井駅、那岐駅、土師駅、智頭駅