△北陸新幹線「かがやき」(東京〜金沢)
2015円現在の北陸新幹線のダイヤを眺めてみると、下りの始発列車(東京駅6:18発の「かがやき501号」)に乗れば金沢駅には8:46に到着します。
上りは金沢駅発21:00の「かがやき518号」に乗れば東京駅に23:32に到着となります。(北陸新幹線の時刻表)
つまり、北陸新幹線の開通によって金沢への旅行が日帰りでも十分可能となり、最大で12時間近く、現地金沢に滞在できるという計算になります。
△北陸新幹線「かがやき号」、「はくたか号」に連結されている最上級車両「グランクラス」
△北陸新幹線の普通車車両の座席
では、そんな金沢に着けばどのように観光を楽しめばよいのでしょうか?
まず押さえておきたいことは、金沢市内の観光スポットは、兼六園をはじめ駅から距離が少し離れていること。ですから、路線バスと徒歩をうまく組み合わせて廻ると便利です。
路線バスでは、金沢駅東口から発着している北陸鉄道のバス(北鉄バス)を利用すると便利。
特に、北鉄バスの「城下まち金沢周遊1日フリー乗車券」(大人500円、子供250円)を購入すれば途中下車を何度もできるので観光しやすいです。
△金沢駅東口を出てすぐのところにある、北鉄バスのチケット売り場
(北鉄バス DATA)
・北鉄バス路線図、時刻表
・北鉄バスの運賃(平日)大人200円、子供100円/(土日祝)大人100円、子供50円
★「城下まち金沢周遊1日フリー乗車券」(大人500円、子供250円)
※北鉄のバスの「城下まち金沢周遊1日フリー乗車券」は金沢駅東口の専用売り場などで販売しています。
さて、金沢を路線バスを使って観光する場合、一体、どこをどのような交通手段で廻れば見どころをおさえられるのでしょうか?
そこで、金沢の人気のスポットを以下の4つに絞り、路線バスと徒歩で廻るルートを以下まとめてみました。
<金沢市内のおススメ4スポットとコース>
★<金沢駅東口>→@<ひがし茶屋街>→A<兼六園・金沢城址>
→B<21世紀金沢美術館>→C<近江町市場>→★<金沢駅>
金沢駅
△和の意匠が凝らされた北陸新幹線の終点、金沢駅
兼六園などに向かう北鉄バスは、金沢駅東口から発着しています。
北陸新幹線を降りて、金沢駅東口(3番のりば)から出ている北鉄バス(右回りルート)に乗車(15分間隔で運行しています)。
金沢駅を出てまず足を運んでおきたいのは、金沢の観光ポスターでも有名な「ひがし茶屋街」です。
12分ほど走って「橋場町」停を下車すると、「ひがし茶屋街」まで歩いてわずかです。
@<ひがし茶屋街>
△金沢の古い歴史を感じさせる「ひがし茶屋街」(写真:金沢市提供)
「ひがし茶屋街」には、江戸時代の風情がただよう古い町並みがつづいています。
町家カフェや、茶屋、雑貨やなどが並び、風情を感じるそぞろ歩きを楽しめるエリアです。
また、「志摩」「懐華楼」など茶屋建築を見学できるスポットもあり(志摩:9〜18時、入館料500円、無休/懐華楼:9〜17時、入館料750円、無休)。
買い物を楽しむなら、加賀友禅など金沢の工芸品を扱うお店も必見です。ただ、あまり早い時間に着きすぎると営業時間前の店もあるので注意。
A<兼六園・金沢城址>
「ひがし茶屋街」でのそぞろ歩きを楽しんだら、いよいよ金沢で最も有名な観光スポット「兼六園」へ。
「ひがし茶屋街」の最寄りバス停「橋場町」停から再び北鉄バス(右回りルート)に乗って5分ほど走った「兼六園下・金沢城」停で下車。石川門の向かいにバスは停まります。
△日本三名園のひとつ「兼六園」は北陸観光の大人気スポット(写真:金沢市提供)
兼六園は、後楽園(岡山県)、偕楽園(茨城県)と並ぶ「日本三名園」のひとつ。
加賀100万石の前田氏の歴代大名がつくりあげた3万5000坪の広大な庭園は見事です。
霞ヶ池のほとりには、兼六園のシンボルである徽軫灯籠(ことじとうろう)もたたずみ情緒があります。
兼六園は敷地が広大で、標準的な散策時間は40〜50分ほどですが、人によっては半日くらいかけてじっくり廻る人も。
兼六園には7つの出入りがあり、どこから入退場してもOKです。真弓坂口から出たら、「金沢21世紀美術館」まで200mほどです。
(兼六園DATA)
(開園時間)7:00〜18:00(10/16〜2月末は8:00〜17:00)
(休み)年中無休
(入園料)おとな310円・6才〜18才未満100円、65歳以上は無料
(「兼六園+1」のチケットを購入すると、兼六園入園料と金沢城菱櫓等の入館料がセットでおとな500円)
(電話)076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
・兼六園のパンフレット
<金沢城址>
△加賀藩主前田氏が居城をした金沢城址(写真:金沢市提供)
兼六園と金沢城址のある金沢城址公園はつながっているので併せて楽しみたいところ。
「兼六園下・金沢城」停は、金沢城址につづく石川門まですぐなので、金沢城址を先に見学してもよいかもしれません。
金沢城址は加賀藩前田氏が居城していた城。釘を使わない伝統工法でつくられた木造城郭で、城郭二の丸、五十間長屋などが復元されています。
8600坪を誇る金沢城址公園と兼六園とともに桜の名所で、桜の時期に来ればより風情あるたたずまいを楽しむことができます。
(金沢城址公園 Data)
(開園時間)7:00〜18:00(10/16〜2月末は8:00〜17:00)
(休み)年中無休
(入園料)無料(※五十間長屋等入館はおとな310円・6才〜18才未満100円・65才以上無料)
B<金沢21世紀美術館>
兼六園から金沢21世紀美術館まではバスでも行けますが兼六園(真弓坂口)を出ると200mほどで金沢21世紀美術館なので、徒歩で移動するのがおススメ。
バスで移動するならば、金沢21世紀美術館の最寄りは「広阪・21世紀美術館」停/右回りルートor兼六園シャトル)になります
△現代アートや工芸など鑑賞できる金沢21世紀美術館(写真:金沢市提供)
金沢21世紀美術館は、平成16年に開館した新しい美術館。
現代美術や工芸などを中心に展示し、集客力が全国トップレベルにある美術館として知られています。無料展示(交流ゾーン)、有料展示、特別展示があります。
(金沢21世紀美術館 DATA)
(開館時間)9:00〜22:00
(休み)毎月曜(祝日の場合は翌平日)及び年末年始は休館
(入館料)交流ゾーンは入館無料、展覧会は有料(料金は企画展により異なります)
(電話)076-220-2800
C<近江町市場>
21世紀美術館でアートを鑑賞したら「広阪・21世紀美術館」停から右ルート(または兼六園シャトル)の北鉄バスに乗車。
6分ほどで、近江町市場の最寄りである「武蔵が辻・近江町市場」停に到着します。
△金沢市民の胃袋を満たしてきた「近江町市場」は連日の大賑わい(写真:金沢市提供)
近江町市場は「金沢市民の台所」と呼ばれる300年近い歴史のある市場。
鮮度のよい旬の海産物が安く手に入るほか、コロッケ、果物、加賀野菜など地元の食材が所狭しと売っていて、食べ歩きも楽しいスポットです。
ほとんどの店では、買ったその場で宅急便の手続きもできるので、荷物がかさばる心配もありません。
金沢駅東口へ
近江町市場で買い物や食べ歩きを楽しんだあとは「武蔵ヶ辻・近江町市場」停から右回りルート(または兼六園シャトル)の北鉄バスに乗って4分ほどで、金沢駅東口に到着します。
東京行最終の北陸新幹線「かがやき号(かがやき518号)」は、金沢21時発(東京着23:32)です
△城下町金沢周遊バスにはレトロバスも活躍中