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△能登半島の人気温泉地「和倉温泉」の全景(写真提供:石川県観光連盟)

温泉が「湧く浦」ということから名付けられた能登半島を代表する温泉地、和倉温泉。

七尾湾に沿って立ち並ぶ高級旅館の数々では開放的な海景や旬の魚介類をゆったりと楽しめると評判。

2015年3月に北陸新幹線が東京〜金沢に延伸開業したことで、和倉温泉への首都圏からの交通アクセスも随分よくなりました。

 今回は、東京から和倉温泉へ行く交通手段についてまとめてみました。
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東京〜和倉温泉へ北陸新幹線+JR在来線で行く方法

@東京〜金沢駅間の移動は北陸新幹線「かがやき」が便利
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△東京ー富山・金沢を結ぶ北陸新幹線。2015年3月14日にデビュー

 東京から和倉温泉に行くには、まず、北陸新幹線の終点 金沢駅まで移動します。

北陸新幹線には、「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」がありますが、その中で「かがやき」が速達列車です。

「かがやき」に乗った場合、東京から金沢間の所要時間は最短2時間28分です。

ちなみに、東京駅6:16発金沢行の「かがやき501号」に乗れば金沢駅には、8:46に到着します。

 北陸新幹線は アイボリーホワイトに青色と銅色のラインが入った車両。北陸の伝統と未来を融合させたイメージで設計されています。

北陸新幹線「かがやき」には、普通車、グリーン車のほかに、最上クラスのグランクラスも連結されています。

グランクラスは、飛行機のファーストクラスに似た雰囲気の車両。1両に18席しか座席がなく、本革で包み込まれるようなシート。軽食やドリンクサービスもあるのもグランクラスの特徴です。
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△高級感あふれる北陸新幹線の最上クラスシート「グランクラス」

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A金沢駅〜和倉温泉間には、特急能登かがり火号などが運行

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△金沢〜和倉温泉間は「特急能登かがり火号」や「特急サンダーバード号」が約1時間で結ぶ

東京〜金沢駅間で北陸新幹線に乗車し、金沢駅で降りると在来線に乗り換えです。

金沢〜和倉温泉間には、特急列車では、「特急能登かがり火号」、「特急サンダーバード号」が運行しています。

「特急能登かがり火号」は北陸新幹線開業に合わせて新設される特急列車で、金沢〜和倉温泉間を1日5往復。

特急サンダーバード号は、大阪〜金沢〜和倉温泉間を1日1往復運転します。それぞれ、金沢〜和倉温泉間の所要時間は約1時間です。

ちなみに、2015年10月以降は、同区間に輪島塗や加賀友禅をイメージしてデザインされた観光列車「花嫁のれん号」も新たに加わり休日を中心に1日2往復で運転。

普通列車で金沢〜和倉温泉間を移動する場合、金沢〜七尾(JRいしかわ鉄道、JR七尾線)に乗車し、七尾駅で のと鉄道(穴水行)に乗り換えて1駅行くと和倉温泉駅に着きます。

普通列車で移動する場合、金沢〜和倉温泉間は、1時間半強かかります。

BJR(のと鉄道)和倉温泉駅〜宿は、宿の送迎(要予約)または路線バスで

和倉温泉駅は、名湯 和倉温泉の玄関口。温泉街の中心までは2kmほど離れています。

和倉温泉の宿に既に宿泊予約をしている場合は、事前に連絡しておけば宿まで送迎してくれるケースが多いです(※宿によります)。

なお、公共の交通機関を使って和倉温泉の温泉街まで移動する場合、JR和倉温泉駅前から出ている路線バス(北鉄能登バスまたは能登島交通バス)に乗り、約5分で和倉温泉街の中心にある和倉温泉BSに到着します。

和倉温泉の歴史と魅力

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△豊かな海に囲まれて和倉温泉の温泉街は広がる(写真提供:石川県観光連盟)
和倉温泉とは

和倉温泉は、1200年の歴史のある温泉地。

傷ついた白鷺がその湯で傷を癒しているのを地元の漁師が発見されたという伝承が残ります。

かつては海辺のひなびた温泉にすぎませんでしたが、江戸時代に加賀藩主の前田利常や七尾城主の畠山氏らが温泉地として整備が進めました。

さらに明治時代以降は、能登ブームが起きたり、特急サンダーバードが関西方面から和倉温泉に乗り入れを開始したことなどが功を奏し、近代的な温泉宿が次々と立てられました。
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△特急サンダーバード

 和倉温泉の魅力はそのロケーションにもあります。

周囲が七尾湾に囲まれていて、客室や浴場からは鏡のような七尾湾の海景を眺めることができる宿が多いのです。

そして、その立地を生かし、日本海で水揚げされたばかりの新鮮な海の幸をつかった料理は絶品。能登牛、加賀野菜といった その他の地域の味覚も味わい深いです。

和倉温泉の湯の特徴

 和倉温泉の湯は、一日2600t以上と湯量豊富。

泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。弱アルカリ性で塩辛い味がする無色透明の湯です。

体の芯まであたたまり、湯冷めしにくい和倉温泉の湯は、神経痛や関節痛などに効き目があるとされます。

和倉温泉の主な温泉宿

 和倉温泉には、大型の高級志向の宿が中心。和倉温泉の代表的な宿を以下、いくつか紹介します。

・「和倉温泉 加賀屋
・・「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」総合1位に30年以上連続で選ばれている全国的に有名な宿。

地元の食材をふんだんに盛り込んだ料理、海を一望できる客室は露天風呂、土産処が連なるパブリック設備ほか珠実しています。(和倉温泉BSより徒歩約3分 JR和倉温泉駅から送迎あり※要予約)

・「和倉温泉 多田屋
・・温泉街の中心地からやや離れたところに立つ宿で隠れ家のような趣きがあります。

客室からの七尾西湾の眺望や、能登の四季を表現した海山の幸も評判の宿です(和倉温泉BSより徒歩約15分 JR和倉温泉駅から送迎あり※要予約)

・「和倉温泉 ゆけむりの宿美湾荘
・・目の前は七尾湾 沖には能登島が浮かびます そんな光景が客室や大浴場から展開。

日本海で水揚げされた新鮮な魚介類をふんだんにつかった会席料理は、季節の彩りにあふれています(和倉温泉BSから徒歩約5分 JR和倉温泉駅から送迎あり※要連絡)

・「和倉温泉 ホテル海望
・・海に面しており、能登島が浮かぶ七尾湾を一望。

能登近海で水揚げされた旬の魚介類を中心に野菜、能登牛など地域の味覚が盛り込まれた夕食も評判の宿(和倉温泉BSから徒歩約9分 JR和倉温泉駅から送迎あり※要連絡)

・「和倉温泉 日本の宿 のと楽
・・和倉温泉の温泉宿のなかでも、特に和風の情緒を感じさせてくれる宿。

能登近海で獲れた魚介類など能登の食材を盛り込んだ料理や、七尾湾を一望できる大浴場や露天風呂など好評(和倉温泉BSから徒歩15分 JR和倉温泉駅から送迎あり※要連絡)

その他 観光のポイント
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△和倉温泉街にある無料の足湯「湯ったりパーク 妻恋舟の湯」

和倉温泉には高級志向の温泉宿が多く、それぞれの空間が充実しています。ですから、宿の空間を楽しみ、くつろいだり、売店で買い物をするのが基本的な過ごし方になります。

和倉温泉の周囲は海であるだけに、朝焼けや夕焼けもとても美しいです

 和倉温泉の温泉街はこじんまりとした感じ。

海辺に設けられた無料の足湯「湯ったりパーク 妻恋舟の湯」(7〜19時/和倉温泉BSから徒歩7分)につかったり、公園でのんびり過ごしたり、海岸から七尾湾に浮かぶ能登島を眺めるなどの過ごし方も心地よいです

あるいは、時間があれば、バス(能登島交通バス曲線)に乗って、能登島に渡ってみるのもよいかもしれません
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△能登島大橋。能登島へは車や自転車などで渡れるようになっている(写真提供:石川県観光連盟)

能登島交通の時刻表はこちら(※能登島エリアが能登島へ向かうバスです)。2時間に1本程と本数は少ないです。

能登島には、現代ガラスアートを鑑賞できる「石川能登島ガラス美術館」(営業9〜17時/第三火曜休/バス停美術館前からすぐ/入館800円)や、イルカやアシカショーを楽しめる「のとじま美術館」(バス停のとじま臨海公園からすぐ/営業9〜17時※冬季は〜16:30/年末休/入館1850円)などが見どころです。

和倉温泉は能登半島のほぼ中ほどの東岸に位置する温泉地。

和倉温泉に宿泊して、翌朝に、NHK朝(NHK連続テレビ小説)「まれ」の舞台「輪島」や「奥能登」など能登半島北部への観光にでかけるのも良いかもしれません。


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