△東京発着の北陸新幹線「かがやき」、「はくたか」には普通車、グリーン車、グランクラスが連結
2015年3月14日に北陸新幹線が長野ー富山・金沢の区間に延伸したことで、東京から乗り換えなしで富山まで移動することができるようになりました。
北陸新幹線の速達列車「かがやき号」ならば東京ー富山は最速2時間8分。
富山市内はもちろんのこと、黒部峡谷、氷見、高岡、宇奈月温泉ほか、富山県内の観光スポットがずいぶん首都圏から近くなりました。
富山県といえば、魚の幸が旨い県のひとつとして知られます。「天然の生簀」とも称される富山湾は、魚が豊富。
暖流と寒流がぶつかるポイントであり、沿岸か水深が深くなる地底谷となっているため日本近海に生息する800種類いる魚のうち、富山湾には500種類近くの魚が生息しているといわれています。
北陸新幹線が開通したことで首都圏から富山までは日帰りでも行けるように。ちょいと旨い魚でも食べにいこうか!という旅のスタイルも生まれました。
そこで今回は、富山県の代表的な季節ものの海の幸を4つ選んで紹介したいと思います。
<富山県の「旬の海の幸」4選>
◆滑川の「ホタルイカ」(旬の時期:2月下旬〜5月上旬)
△「ホタルイカの味噌からし和え」(写真提供:富山県観光連盟)
春になると、富山湾は、幻想的な青白い光が漂います。ホタルイカです。
富山県のなかでも滑川(なめりかわ)は日本有数のホタルイカの生息地。
ホタルイカは普段は深海に生息していますが、産卵の時期は岸辺にやってきます。
滑川のホタルイカは、歯ごたえがよく、肉厚で旨みが詰まっています。湯通ししてからし味噌を和えたり、塩辛にするなどして食します。
◆新湊の「白エビ」(旬の時期:4月〜6月)
△白エビの軍艦巻。上質の甘みと酢飯のコラボレートがたまらない(写真提供:富山県観光連盟)
「白エビ料理」を富山県ほど堪能できる都道府県は富山県を除いてはほとんどないかもしれません。
白エビは、春から秋にかけて獲れる淡いピンク色をした小さなエビ。
「富山県の宝石」とも呼ばれ、刺身でいただくと、ねっとりとした食感と独特の濃厚な甘みは酒の肴にも合います。
かき揚げにしたら、エビの風味とさくさくした食感を味わえます。
刺身やから揚げ、寿司、すまし汁などのほか、白エビ刺身丼、白エビかき揚げ丼など丼にして食べることもあります。富山県のなかでも、新湊港で白エビは多く水揚げされます。
△氷見の寒ブリを使った「ぶりしゃぶ」は脂がのっていて絶品(写真提供:富山県観光連盟)
初冬に富山湾にやってくる寒ブリは、日本海の荒波にもまれているだけに身が引き締まり、脂がのっていて美味。
富山県内のなかでも、氷見漁港で水揚げされる「ひみ寒ブリ」と呼ばれる高級ブランドとして有名です。
その身は脂がたっぷり乗っていて、とろけるような旨みが詰まっています。刺身、ぶりしゃぶ、ぶり大根、丼などにして食します。
氷見市内の旅館や民宿※、居酒屋、道の駅の「ひみ番屋街」を中心に「ひみ寒ブリ」を味わえます
※氷見への交通:北陸新幹線「はくたか」で新高岡へ。新高岡でJR城端線、JR氷見線と乗り継ぎ、終点の氷見駅で下車。氷見温泉郷まではバスで約10分(楽天トラベルで予約できる氷見市内にある宿一覧/氷見への交通手段などを書いた記事はこちら)
◆新湊の「ベニズワイガニ」 (旬の時期:11月上旬〜3月中旬)
△富山湾はベニズワイガニはじめ多種類の魚介類が水揚げされる(写真提供:富山県観光連盟)
ベニズワイガニは、深海に生息するカニの一種。茹でていないのに赤い色をしているので「ベニズワイガニ」と呼ばれます。
甲羅が大きく、肉厚なのが特徴で、特に甲羅のカニみそは濃厚。
富山県内では、新湊港でベニズワイガニが多く水揚げされます。茹でガニ、焼きガニ、味噌汁、刺身ほかさまざまな食べ方のあるカニです。