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△のと鉄道の桜名所 能登さくら駅(能登鹿島駅)(写真提供:石川県観光連盟)

 北陸新幹線が長野駅〜富山駅・金沢間に延伸開業することによって、首都圏から能登半島へのアクセスが随分便利になります。
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 能登半島はNHK朝ドラ(NHK連続テレビ小説)『まれ』の舞台である輪島があることで注目されはじめていますし、春はお花見がてら能登に観光に訪れる人も増えることでしょう。

能登半島には桜の名所がいろいろありますが、なかでも「能登さくら駅(能登鹿島駅)」は駅ホームに沿って桜の木々が並ぶだけに鉄道をつかってアクセスしやすい桜の名所です。

 能登さくら駅(能登鹿島駅9は、能登半島を南北に走る「のと鉄道」の沿線にある、昭和7年に立てられたちいさな駅。

桜の季節(例年では4月中旬〜下旬)になると、駅ホームに沿って植えられた100本以上のソメイヨシの木々が一斉に開花。

両ホームから桜が構内を覆うように咲き、列車に乗っていると、まるで桜のトンネルをくぐっているような感覚を味わえる桜名所です。

 海山に囲まれた能登半島をのんびりと往来する「のと鉄道」の様と桜並木の構図も美しく、ほのぼのとした春の到来を感じさせてくれます。

能登鹿島駅はその桜の美しさから、いつしか通称「能登さくら駅」とも称されるようになり、地元に親しまれています。

能登鹿島駅の付近からは、七尾湾も美しく見えるほか、駅舎の花壇に地元ボランティアの人々が植えた季節の花々もきれい。
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能登鹿島駅 DATA

(交通アクセス:鉄道)のと鉄道能登鹿島駅下車
(交通アクセス:車):のと里山海道穴水ICから車で約15分
(のと鉄道の全駅 七尾〜穴水)
 七尾駅、和倉温泉駅、田鶴浜駅、笠師保駅、能登中島駅、西岸駅、★能登鹿島駅(能登さくら駅)、穴水駅
駐車場
(駐車場)10台(無料)

(地図)のと鉄道 能登さくら駅(能登鹿島駅)の場所(石川県鳳珠郡穴水町曽福イ-1)

のと鉄道沿線の宿泊施設

国民宿舎能登小牧台
・・能登半島国定公園にある全室オーシャンビューの国民宿舎。天然温泉の大浴場あり。四季の海山の幸も好評(のと鉄道 西岸駅より徒歩15分)

国民保養センター キャッスル真名井
・・お城の天守閣のような建物が印象的。客室や浴場から穏やかな穴水港の海景を眺められる。能登和会席など人気(のと鉄道 穴水駅より車5分)
北陸新幹線に乗って能登さくら駅(能登鹿島駅)に行く方法

 さて、能登半島の桜名所「能登さくら駅(能登鹿島駅)」に、東京から北陸新幹線を使って行くにはどのように行けばよいのでしょうか?

以下、北陸新幹線を使った交通手段についてまとめてみました

@まずは北陸新幹線で東京駅〜金沢駅へ

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△アイボリーホワイトに、銅色と青色の帯が入った北陸新幹線の車両

 東京から「能登さくら駅(能登鹿島駅)のある能登半島に行くには、まず東京駅から北陸新幹線に乗って終点の金沢駅まで移動します。

東京駅から金沢駅まで直通しているのは、速達タイプの「かがやき号」とそれよりも停車駅の多い「はくたか号」です。

 北陸新幹線の「かがやき号」には普通車(指定席)のほかグリーン車と最上級のグランクラスを連結。

「かがやき号」の最速列車で東京駅〜金沢駅の所要時間は2時間28分です。

(かがやき号停車駅):東京駅、(上野駅)、大宮駅、長野駅、富山駅、金沢駅

一方の北陸新幹線「はくたか号」には、普通車(自由席、指定席)、グリーン車、グランクラスが連結されています。

東京駅〜金沢駅間の所要時間は3時間ほど。

(はくたか号の停車駅):東京駅、上野駅、大宮駅、(高崎駅)、(安中榛名駅)、(軽井沢駅)、(佐久平駅)、(上田駅)、長野駅、(飯山駅)、上越妙高駅、糸魚川駅、黒部宇奈月温泉駅、富山駅、新金岡駅、金沢駅

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△北陸新幹線開業に合わせてリニューアルされた金沢駅(写真提供:石川県観光連盟)

A金沢駅からは、IRいしかわ鉄道・JR七尾線で七尾駅まで移動

IMG_220金沢駅〜七尾駅・和倉温泉駅間には、特急能登かがり火号、特急サンダーバード号が運行
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△金沢駅〜七尾駅・和倉温泉駅間には、特急能登かがり火号、特急サンダーバード号が運行

 北陸新幹線で東京駅〜金沢駅間を移動した後は、金沢駅で在来線のIRいしかわ鉄道(金沢駅〜津幡駅間)・JR七尾線(津幡駅〜七尾駅間)に乗り換え。七尾駅まで向かいます。

「IRいしかわ鉄道」とはあまり聞きなれない鉄道名かもしれませんが、こちらは北陸新幹線開業に合わせてJR北陸本線の一部が第三セクターに移管されたことにより生まれた新しい鉄道です。

 金沢駅〜七尾駅間は、2社の鉄道会社に区間が分かれるだけにややこしく感じるかもしれませんが、料金体系が多少異なることを除いては、北陸新幹線開通前とあまり変わりません。

ほとんどの列車は、IRいしかわ鉄道、JR七尾線を直通運転しており、金沢駅〜七尾駅までは乗り換えなしで移動することができるからです。

 金沢駅〜七尾駅間を普通列車で移動する場合は、所要時間は約1時間20分ほどかかります。一方、金沢駅〜七尾駅・和倉温泉駅間には、特急列車も運行しています。

北陸新幹線開業時のダイヤでは、特急「能登かがり火号」が4往復、特急「サンダーバード号」が1往復です。

特急列車(能登かがり火ORサンダーバード)に乗車した場合、金沢駅〜七尾間の所要時間は50分ほどで、普通列車よりも30分ほど短縮されるということになります。

(特急能登かがり火号の停車駅)(金沢→七尾・和倉温泉)
金沢駅、(宇野気駅)、(高松駅)、羽咋駅、七尾駅、和倉温泉駅

(特急サンダーバード号の停車駅)(金沢→七尾・和倉温泉)
金沢駅、羽咋駅、七尾駅、和倉温泉駅

B七尾駅からのと鉄道に乗車して能登さくら駅(能登鹿島駅)へ

 のと鉄道の起点は七尾駅。のと鉄道の列車は「のとホーム」から発着しています。のと鉄道は、七尾駅と能登半島の北部にある穴水駅の間(33.1km)を結んでいます。

のと鉄道の列車には、クロスシートと乗降口の近くにロングシートを配したNT200形車両が主に使われています。には、ラッピング車両「花咲くいろは」が運行することも。

 七尾駅〜和倉温泉駅間は、JR西日本との相互運転区間。以降、日本海と緑を車窓に映しながら、のと鉄道の列車は穴水駅に向けて走っていきます。

七尾駅から35分ほど列車に揺られると、能登さくら駅(能登鹿島駅)の到着します。

のと鉄道 DATA

(のと鉄道の情報)
・時刻表はこちら
・運賃表はこちら 
(企画商品)つこうてくだしフリーきっぷ(のと鉄道1日乗り放題きっぷ」+近隣観光施設の優待割引券」
値段:大人1000円 子供500円/販売場所:七尾駅、和倉温泉駅、※能登中島駅、※田鶴浜駅 ※は15:30まで

NHK朝ドラ『まれ』の舞台 輪島へのアクセスは?

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△NHK朝ドラ(NHK連続テレビ小説)『まれ』にも登場するとされる「輪島朝市」(写真提供:石川県観光連盟)

 ちなみに、能登半島といえば、NHK朝ドラ『まれ』で話題になっていますが、物語の舞台となる輪島は能登半島の北端にあるまちです。
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輪島に行くには、能登鹿島駅(能登さくら駅)からひと駅行った終点の穴水駅で、路線バス(北鉄バス)に乗り換えて輪島の中心地までアクセスできるようになっています