△伊予鉄道の路面電車と道後温泉駅
道後温泉駅は愛媛県松山市内にある伊予鉄道(城南線)の駅で、名湯道後温泉の最寄り駅として知られています。
<レトロなムードの道後温泉駅>
伊予鉄道の道後温泉駅は三角屋根が印象的なレトロな雰囲気の駅舎。
道後温泉駅が開業したのは1895年8月のことです。
現在の駅舎は老朽化のために1986年に建てなおされたものですが、旧駅舎の資材の一部が用いられているほか 旧駅舎を忠実に再現されているため、明治時代の文明開化の息吹を感じさせてくれるたたずまいになっています。
△伊予鉄道道後温泉駅の場所
伊予鉄道城南線には、「みかん列車」とも称されるオレンジ色とクリーム色をベースにした路面電車が運行されています。
昔ながらの素朴な路面電車です。
また、同線には夏目漱石の小説「坊っちゃん」ゆかりの観光列車「坊っちゃん列車」も走っています。
終着駅である道後温泉駅では、引き上げ線にて坊っちゃん列車の機関車の方向転換も行われています
△伊予鉄道の観光列車「坊っちゃん列車」と道後温泉駅
△国の重要文化財に指定されている道後温泉の共同湯 道後温泉本館。
道後温泉は有馬温泉、白浜温泉に並ぶ三古湯のひとつ。
1000年以上の歴史を誇っており、かつて厩戸皇子(聖徳太子)が療養のために道後温泉に滞在したという記録も残されているそうです。
(宿泊情報)道後温泉の人気温泉宿
伊予鉄道の道後温泉駅前から延びているL字型のアーケードを進むと、国の重要文化財にも指定されている共同浴場「道後温泉本館」もあります。
道後温泉本館といえば 明治時代に松山中学(現松山東高校)に赴任した夏目漱石が小説「坊っちゃん」のなかで「住田の温泉」として登場しています。
・坊っちゃん [ 夏目漱石 ]
道後温泉温泉の駅前にはからくり時計、足湯、人力車、観光案内所など、道後温泉観光の起点としての機能が集結しています。
夜には駅舎がライトアップされより幻想的なムードで湯客たちを迎えてくれます。
<伊予鉄道 道後温泉駅への交通(東京→道後温泉駅)>
△岡山県の岡山駅〜愛媛県の松山駅を結ぶJRの特急「しおかぜ号」
東京から道後温泉駅に向かうなら、まず東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」で岡山駅へ(東京駅〜岡山駅の所要時間は約3時間30分)。
岡山駅からは、在来線に乗り換えて、愛媛県の松山駅まで特急「しおかぜ号」に乗車します(岡山駅〜松山駅の所要時間約2時間50分)。
JR松山駅からは、駅前にある伊予鉄道松山駅前電停から、道後温泉行の路面電車に乗って、終点の道後温泉駅に向かいます
△伊予鉄道のJR松山駅前電停
松山駅前〜道後温泉の所要時間は約25分。