
△京都駅に停車する特急はるか号
新幹線、JR在来線、近鉄電車、京都市営地下鉄の連絡駅である京都駅。
通勤・通学客たちのほか、土日祝日となると国内外からやってきた観光客も多く乗降しています。
京都駅にもさまざまな駅弁が売られていますが、とりわけ人気がある駅弁のひとつに「京都牛膳」があります。
駅弁「京都牛膳」は、駅弁ひと筋、淡路屋が京の薬味と牛肉こだわって手掛けた駅弁。淡路屋は明治36年(1903年)創業の老舗です。
京都らしい五重の塔が描かれた駅弁「京都牛膳」のパッケージ。その中身は、炊き込みご飯をつかた牛丼風弁当です。
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△京都駅で売られている淡路屋の人気駅弁「京都牛膳」
舟のような形をしたパッケージを開けると、表面に敷き詰められた牛肉照り焼きが飛び込んできます。
その分厚い牛肉をひと口食べると、ジューシーな肉の旨みと甘みが広がります。牛肉の下には、炊き込みごはんがぎっしり。
炊き込みごはんには油揚げや錦糸卵が入っていて素朴でやさしい味わい。
そのまま食べても駅弁「京都牛膳」は十分美味しいのですが、添付されている黒七味をかけるとより深い味わいにあります。
この黒七味は、元禄16年から秘伝の製法が受け継がれてきた祇園・原了郭による黒七味。
牛肉照り焼きの上にまんべんなくふりかけて食べると、そのピリリと辛い黒七味の味わいと独特の風味が、牛肉の甘みと絶妙に調和。炊き込みごはんとの相性もバッチリです。
△JR東海道線を走るのぞみ号。京都駅は新幹線、JR在来線、地下鉄、近鉄が連絡する交通の要所
口直しは牛肉の端に添えられている 京漬物「すぐきづけ」で。
「すぐきづけ」は京都の伝統的な漬物のひとつで、乳酸菌の発酵作用による酸味が効いていながらもしっとりとした甘さを味わえる漬物。
「京都牛膳」全体の味わいを引き立ててくれます。
△東海道新幹線の車窓から眺めた京都のまちなみ
<京都牛膳 DATA>
販売元 (株)淡路屋
値段 1000円(税込)
販売駅 JR京都駅の駅弁売り場など