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特急南風号は、岡山駅と高知県の南西部にある宿毛駅間を結ぶJRの特急列車です。
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途中、瀬戸大橋を渡ったり、吉野川沿いを走ったり、土佐湾が車窓に展開したりと、海・山・川の変化に富んだ景観を一度に楽しめることで人気です。

JRの特急南風号には、2000系気動車が主に使われています。

2000系気動車は、四国山地の急カーブも高速で走れてかつ乗り心地のよさを重視した制御付自然振り子を世界で初めて採用。最高時速は120kmを誇ります。

特急南風号の座席は全席リクライニングシート。普通車(自由席、指定席)のみの列車と、普通車に加えグリーン車を連結する列車もあります。

また、なかには、「アンパンマン列車」が運行することもあります。「アンパンマン列車」はアンパンマンに関するイラストなどが外装や内装に施された特急南風号のこと。

人気アニメ『アンパンマン』の生みの親である故やなせたかし氏が高知県香美市で育ったことから、JR四国では『アンパンマン』とコラボした列車も運行させているのです。
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(特急南風号の停車駅/時刻表)

岡山駅、児島駅 、(宇多津駅)、丸亀駅、多度津駅、善通寺駅、琴平駅、阿波池田駅、大歩危駅、 (大杉駅)、土佐山田駅、後免駅、高知駅、(旭駅)、(朝倉駅)、伊野駅、佐川駅、(多ノ郷駅)、須崎駅、土佐久礼駅、窪川駅、土佐佐賀駅、土佐入野駅、中村駅、平田駅、宿毛駅/時刻表はこちら

<車窓風景の概要と沿線の見どころ>

JRの特急南風号は、岡山駅を出るとJR瀬戸大橋線に入り南下。ジーンズのまち児島を出ると、瀬戸大橋を渡っていきます。

吊り橋、トラス橋、斜張橋など6つの橋梁から成る世界最大級の橋の迫力と、その隙間から広がる瀬戸内海の風景は圧巻です。

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△瀬戸大橋は上部が瀬戸中央自動車道、下部が鉄道(JR瀬戸大橋線)の2層構造

四国に上陸すると特急南風号はJR予讃線に入って讃岐平野を西へ駆け抜け、宇多津駅からJR土讃線に入って高知方面に南下していきます。

讃岐山脈の山々が車窓に連なりはじめたかと思うと、深い山のなかに入っていきます。峻険な谷を見下ろしながら車窓はすっかり秘境ムードへ。

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△JR土讃線は四国山地の豊かな緑のなかにのびている

徳島県三次市の中心部の阿波池田駅を出るとJRの特急南風号は吉野川橋梁を渡り、エメラルドグリーンの吉野川が眼下に沿います。

その一角には、奇岩怪石が河岸に連なる景勝地「大歩危・小歩危」もあります。

平家の落人の伝説や妖怪伝説も残る深い渓谷は秘境ロマンに満ちています。

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△吉野川中流域にある景勝「大歩危峡」の景観

(宿泊情報)大歩危峡の近くにある、楽天アワード2年連続受賞の温泉宿「峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか

繁藤駅を出ると、JRの特急南風号は、勾配を降りていき、広大な高知平野を映しだして土佐山田駅に停車。

西に方向を変えて高知市の中心部にある高知駅のホームに滑り込みます。

須崎駅を出ると、JRの特急南風号の左車窓に土佐湾が広がりはじめます。ダイナミックで開放感のある大海原です。

窪川駅を出ると、土佐くろしお鉄道に乗り入れ、中村駅に停車した後、四万十川を渡って、高知県の西南端に位置する宿毛駅に到着。

岡山駅から宿毛駅間の所要時間は約4時間半です。