△千葉県銚子市の銚子駅と犬吠埼の突端にある外川駅を結ぶ 銚子電気鉄道(銚子電鉄)の列車
銚子電気鉄道は、千葉県の銚子市と外川間(全長6.4km)を結ぶちいさな鉄道です。
銚子電気鉄道の起点となる銚子は、醤油醸造や鮮魚で知られるまち。
JR銚子駅2.3番線ホームの端から、銚子電鉄の列車は発着しています。まるでオランダ風車のような小さな駅舎。
△JR銚子駅のホームの端に設けられた、銚子鉄道の銚子駅
銚子電鉄は全列車が普通列車です。
列車には近江鉄道、伊予鉄道、営団地下鉄、鶴見臨海鉄道ほかさまざまな鉄道会社から転入した古い車両が主に活躍しています。
銚子駅を出ると、銚子電鉄の列車は、しばらく銚子市内の住宅街を走り、笠上黒生駅を出たあたりから、車窓にのんびりとした田畑を映しだします。時折、その向こうに太平洋も見え隠れ。
犬吠駅は、「犬吠埼マリンパーク」や「地球の丸く見える展望館」の最寄り駅でシーズンになると、たくさんの観光客でにぎわっています。
犬吠埼マリンパークは、約230種類2500匹もの魚介類を鑑賞できる水族館で太平洋の海に生息する魚の生態を学ぶことができます(犬吠駅から徒歩約8分/入館料大人1260円)。
「地球の丸く見える展望館」は太平洋、屏風ヶ浦、九十九里浜などを一望できる展望施設。
水平線の丸さをこの目で実感できるスポットです(犬吠駅から徒歩約15分/入館料大人300円)。
ほかに、犬吠駅から20分ほど歩けば、犬吠埼灯台へもアクセスできます。
犬吠埼灯台は、明治7年(1874年)に立てられた高さ31.57mの煉瓦造りの灯台で、紺碧の海とその白い外観のコントラストが美しいです。
銚子鉄道は大正11年(1922年)に開業した歴史ある鉄道。
しかし、その現在に至るまで、銚子電気鉄道は紆余曲折の歴史をたどっています。
一時期、赤字経営によって補修費すらも賄えないというほどの経営危機に陥ったことも。
そんなとき、銚子電鉄が打開策として打ち出したのは食品の製造販売を副業とすること。そこで開発されたのが「銚電のぬれ煎餅」でした。
「銚電のぬれ煎餅」は、銚子電鉄が走る銚子が醤油製造が盛んであることから、銚子産の醤油をつかった素朴な味わいの煎餅仕上げました。
2006年のこと銚子電鉄はホームページで「電車修理代をかせがなきちゃ いけないんです」というキャッチフレーズのもと「銚電のぬれ煎餅」をPR。
すると、ネット上で大きな話題になり、マスコミも「銚電のぬれ煎餅」を大きく取り上げたことから、銚子電鉄を救おうと、「銚電のぬれ煎餅」の注文が殺到。
その甲斐あって、銚子電鉄は経営危機は当面の間、回避されました。
現在、「銚電のぬれ煎餅」は銚子駅、犬吠駅の売店、サービスエリア、インターネット通販などで好評販売中。醤油の旨みが染みた味わい深い煎餅です。
・
銚子電鉄のぬれ煎餅
詳しく見る>>皆様に支えられ今日も銚子電鉄は元気に走っています。銚子電鉄のぬれ煎餅(箱入り12枚セット)...
(銚子電鉄の停車駅:全駅)
銚子駅、仲ノ町駅、観音駅、本銚子駅、笠上黒生駅、西海鹿島駅、海鹿島駅、君ヶ浜駅、犬吠駅、外川駅
(銚子電鉄の時刻表・運賃表)
時刻表はこちら、運賃表はこちら
(1日乗車券:弧廻手形(こまわりてがた)
銚子電気鉄道の列車が一日乗り放題になる切符。
その他、犬吠駅でぬれ煎餅1枚交換券、銚子ポートタワー展望室の1割割引券、地球の丸く見える丘展望館1割割引券の特典もあり。値段は大人620円
(その他企画切符)
銚子電気鉄道では「開運・合格祈願切符」を販売中。縁起のよい3種類の切符がセットになった切符で、
受験シーズンに特に人気。
銚子駅から本調子駅までの「上り銚子行き切符」+銚子から本調子駅の往復切符「本調子戻る」(販売価格:720円)