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△富山地鉄には昭和の鉄道シーンの主役たちが現役で活躍中

富山県を走る私鉄、富山地鉄(富山地方鉄道)には、昭和の香りがする古びた駅舎が多く点在しています。
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北陸新幹線の延伸開業して新しく生まれ変わったJR富山駅から徒歩2分ほどのところに、富山地鉄(富山地方鉄道)の列車が発着している電鉄富山駅はあります。

富山地鉄(富山地方鉄道)では、かつて特急用車両だった14760系富山地鉄(富山地方鉄道)をはじめ、元京阪電鉄特急テレビカー3000系、元西武電鉄レッドアロー号5000系ほか、昭和の鉄道シーンの主役を飾った列車が在籍。

まさしく動く鉄道博物館といったムード。その沿線には、多くのレトロな駅舎が点在しています。

電鉄富山駅から1.6kmほど走った稲荷町駅もそのひとつ。

稲荷町駅は地鉄本線と不二越・上滝線が分岐する駅だけに、乗客が多く乗降しています。

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△電鉄富山駅からひとつめ、稲荷町駅の外観

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富山地鉄(富山地方鉄道)の稲荷町駅が開業したのは、富山地鉄の前身である富山軽便鉄道が開業した大正3年(1914年)のこと。

駅舎の入口は瓦屋根を冠しています。素朴なムードの待合室を過ぎ、 改札をくぐってすぐ右手にのびるのは、3番線ホーム(不二越・滝上線の上下線)。

ベンチ、屋根、そして床までもが木造です。床までもが木造という駅は、非常に珍しいです。

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△稲荷町駅3番線ホームは、なんと床までもが木造!

宇奈月・立山方面に行く乗客は、そこから地下道をくぐって各ホームに渡るようになっています。

その地下道も、古びた感じで、錆びた鉄、くすんだコンクリートが長い年月の経過を物語っています。
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△元西武特急の宇奈月温泉行普通列車とと元富山地鉄特急富山行普通列車がすれ違う

1番線ホーム(宇奈月温泉、立山方面)、2番線ホーム(富山方面)は屋根やベンチなどが木造で黒っぽくくすんでいます。

車が行ってしまうと、しんと静まり返り、西日がやさしく駅舎に差し込んでいました。

まるで昔に戻ったような心地よい余韻にしばし浸ることができる、そんな昭和の香りがする空間でした。
(地図)富山地鉄(富山地方鉄道)稲荷町駅の場所



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△稲荷町駅の1番ホーム。こちらも昭和風情にあふれている