△鱒寿司の老舗「ますのすし本舗 源」が製造販売する駅弁「ますのすし」
富山県ならではの郷土料理といえば、鱒寿司を思い浮かべる方も多いと思います。
鱒寿司とは、酢で味付けしたサクラマスを使った彩りの美しい押し寿司です。
富山駅では、鱒寿司をつかった駅弁を100年以上販売している「ますのすし本舗 源」の駅弁「ますのすし」が販売されています。
「ますのすし本舗 源」の前身は、高級料亭旅館の富山ホテル。
明治時代、富山駅で初めて駅弁の立ち売りをスタートし、明治45年(1912年)に富山駅弁「ますのすし」の販売を開始しました。
当時は、富山で寿司といえば鮎寿司が一般的でしたが、「ますのすし」は全国駅弁大会で西の横綱と称されるほど人気が高まり、次第に富山の特産品としても定着していきました
△駅弁「ますのすし」は、竹で曲げわっぱ容器が固定されている昔ながらのスタイル
そんな「ますのすし本舗 源」が100年以上つくりつづけてきた駅弁「ますのすし」。
曲げわっぱ容器の木製ふたをとり、放射状に敷かれた孟宗竹の笹の葉を開くと、香ばしい香りとともに、きれいなサクラ色をした鱒の身が目に飛び込んできました。
鱒の身の下には、富山県産コシヒカリを使った酢飯が敷き詰められています。
△駅弁「ますのすし」は、孟宗竹の笹に鱒寿司がくるまれている
「ますのすし本舗 源」に使われている鱒の身は、調理をしながら酢洗いして味付けがされるそうです。
しっとりくせがなく、脂が乗っていてまろやかでやさしい味わい。
酢飯は、ほどよい甘さでもちもちとしていて、鱒のうまみを引き出していると感じました
「ますのすし本舗 源」の駅弁「ますのすし」は北陸新幹線富山駅の中央改札前の売店や上りホーム売店などで販売されています。
△富山駅上りホームに到着した北陸新幹線E7系と「ますのすし本舗 源」の売店
<駅弁「ますのすし」DATA>
(販売元)ますのすし本舗 源
(値段)
・ますのすし(二重)2700円(税込)
・ますのすし(一重)1400円(税込)
・ますのすし(小丸) 900円(税込)
(販売場所)
富山駅(新幹線ホーム、中央改札前)ほか