△現存するJR最古の跨線橋を有するJR武豊線半田駅の駅舎
愛知県の大府駅から知多半島北岸にある武豊駅まで結ぶJR武豊線。武豊線は、愛知県で最も歴史のある路線です。
敷設されたのは明治19年(1886年)のこと。東海道本線建設に必要な資材を、武豊港から陸揚げし陸路で運ぶために建設されました。
そのとき開業した駅は現在のJR武豊線の区間においては、武豊駅、半田駅、亀崎駅、緒川駅でした。
それから130年近いの年月が流れた現在、JR武豊線は電化され通勤・通学の足としてますますその利便性に期待が高まっています。
その一方で、沿線には、のどかな田園風景が残されるとともに、古き良き時代を物語るレトロな駅舎が点在しています。
△現存するJR最古の跨線橋である、JR武豊線半田駅の跨線橋
レトロな駅舎といえば、JR武豊線の中ほどにある半田駅もそのひとつ。半田駅には、明治43年(1910年)に完成した現存するJR最古の跨線橋があります。
跨線橋入口の鉄製の柱には「明治四十三 鐵道新橋」という文字が刻まれ、その歴史の古さを物語っています。
クリーム色と茶色のペンキが塗られた半田駅の跨線橋は内部も完成当時を感じさせる木造。
歩を進めていくと、トントントンとやわらかい木の反響音が心地よく跳ね返ってきます。
△内部も完成当初の木造の、半田駅の跨線橋
なお、半田駅の跨線橋の脇に立つレンガ造りの油庫も年代もの。
(宿泊情報)JR半田駅に近いホテル・旅館
半田駅の油庫は跨線橋と同年代につくられたもので、かつて夜間信号機の火に用いる灯油が保管されていたのだとか。