△大河ドラマ『利家とまつ』を契機に開発された駅弁「利家御膳」
加賀100万石の前田氏が治めていた城下町 金沢。
その礎を築いたのは永禄元年(1558年)にまつ(後の芳春院)と結婚し天正11年(1583年)、尾山城(金沢城)に入った前田利家公です。
駅弁「利家御膳」はそんな前田利家公ら歴代藩主たちが、城内での宴席で食していた献立をもとに調理法や食材を現代風に工夫してつくられた駅弁。
JR金沢駅の北陸新幹線ホーム売店や、JR・IRいしかわ鉄道 金沢駅構内売店などで販売されています。
△駅弁も販売している北陸新幹線ホームの売店
駅弁「利家御膳」はじゅう2段重ねの幕の内弁当。
その外観は駕籠がイメージされ重層感が漂っています。
製造元の大友楼は天保元年(1830年)の創業の加賀料理の老舗で格式と伝統を備えた名店です。
△加賀100万石の時代をほうふつとさせる和の意匠が凝らされた北陸新幹線の金沢駅
駅弁「利家御膳」の下段には 瓢箪の形をしたごはんと梅形の五目御飯、和菓子が入っています。
ごはんは粒が小さくもちもち。しその香りも生きていて、乗っている小梅も良いアクセント。
五目ごはんには、しょうが たけのこ こんにゃくなどが入っているやさしい味わい。
和菓子は赤餡の入ったひと口サイズの菓子餅で金沢らしい繊細さを感じます。
△駅弁「利家御膳」の下段にはご飯と和菓子
駅弁「利家御膳」の上段には、さまざまな種類のおかずが詰まっています。
メインとなる名物の治部煮は、金沢ならではの郷土の味覚。
治部煮は特製の甘タレで鶏肉やシイタケなどを煮た料理で ワサビのぴりっとした味わいも加わってご飯とよく合います。
ほかにも、鰻蒲焼、たらこ昆布巻、中華山菜烏賊、鮭の塩焼き、笹かまぼこ、玉子焼き、蓮根挽肉はさみ揚げなど、内容盛り沢山。
△駅弁「利家御膳」の上段には治部煮をはじめおかずが詰まっている
駅弁「利家御膳」は、治部煮をはじめ金沢ならではの食材が豊富に盛り込まれており、五感を通して楽しめる駅弁。
江戸時代の御殿様の気分になって味わってみるのはいかがでしょうか。
△金沢ならでは食材や料理を楽しめる駅弁「利家御膳」
駅弁「利家御膳」DATA
値段:1080円
製造元:(株)大友楼
販売場所 金沢駅など