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△金沢駅に到着した北陸新幹線かがやき号

2015年3月4日に北陸新幹線が金沢まで延伸開業をしたことを機に、北陸の鉄道網にはさまざまな変化が生まれました。
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以下、石川県能登半島における鉄道の変化と展望について簡単にまとめてみました。
<特急能登かがり火号が金沢〜和倉温泉で運行スタート>

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△金沢駅〜和倉温泉間を結ぶ特急能登かがり火号

能登半島を結ぶJR在来線の列車では、今まで特急サンダーバード号が大阪〜和倉温泉を、特急はくたか号が越後湯沢〜和倉温泉を、特急しらさぎ号が名古屋〜和倉温泉を結ぶ形で運行されていました。

しかし、北陸新幹線開通を機に、特急はくたかは廃止となり、特急サンダーバード1日1往復を除いて金沢止まりとなりました。

そして代わりに、金沢〜和倉温泉間に新しく設定されたのが「特急能登かがり火号」です。
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特急能登かがり火号は、北陸新幹線と接続するようにダイヤが組まれており、首都圏からの旅行客にとって早くも便利な存在になりつつあります。

車両には、特急サンダーバード号や特急しらさぎ号と同じくバリアフリーも考慮した681系・683系電車が使われています。

座席は普通車(自由席、指定席)のほかグリーン車も連結しています。

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△落ち着いたムードの特急能登かがり火号(普通車)車内

<10月からは金沢〜和倉温泉に観光列車「花嫁のれん」も運行開始>

北陸デスティネーションんキャンペーンが予定されている来たる10月、金沢〜和倉温泉間には、特急能登かがり火号に加え、「花嫁のれん号」という七尾線観光列車が新たに運行をスタートする予定です(土日を中心に年間約150日、一日2往復予定)

「花嫁のれん号」は「和と美のおもてなし」がコンセプト。

輪島塗や加賀友禅のデザインが施されるほか、内装には金沢の金箔も散りばめられた豪華絢爛な車両。

女性がゆったり能登の旅を楽しめるような工夫が満載とのことで話題になること必至です。

<NHK朝ドラ『まれ』が好スタート。能登ブームが起きる可能性も>

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△東京〜金沢は、北陸新幹線「かがやき」で最短2時間28分!一気に北陸が近くなった

北陸新幹線の速達列車「かがやき」が東京〜金沢を最短2時間28分で結ぶようになりました。

今までよりも1時間近く短縮され首都圏から日帰り〜1泊でも能登の観光が可能になったことは今後のさまざまな観光戦略を打ち立てる幅が大きく広がったともいえると思います。

1日目は和倉温泉で温泉旅館で宿泊を楽しみ、2日目には、輪島をはじめ奥能登を観光するというバランスよい観光スタイルが確立されていきそう。

北陸新幹線の話題が少し落ち着いてきたところで、能登半島が舞台となるNHK朝ドラ「まれ」がスタートし、視聴率20%を超える好スタートを切っています。

NHK朝ドラ『まれ』は主人公の津村まれがパティシエになりたいという夢を抱き、修行に恋愛に子育てにと奮闘するストーリー。

能登半島の輪島を中心に、能登半島の美しい風景や祭、グルメなどがドラマ中に次々と登場するとされているだけに、2015年〜2016年にかけて能登ブームが起こる可能性が大いにあると思います。

輪島へは、金沢から特急バスが直行していますが、その途中の穴水まで路線を持つ「のと鉄道」を使った旅行需要も高まりそう。

<のと鉄道も次々と新たな展開を開始>

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△桜名所 能登鹿島駅に停車する のと鉄道の普通列車

穴水駅隣に能登土産が揃う物産館オープン

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△穴水町の特産物を豊富にそろえた穴水町物産館四季彩々。軽食コーナーもあり

のと鉄道は、七尾から和倉温泉を経て、穴水を結ぶ全長33.1kmの第三セクター鉄道。

のと鉄道の列車は、七尾湾に沿って走るだけに、車窓風景が美しい区間も多くあります。

そんなこともあり人気が少しずつ高まってきたなか、2015年3月、終点の穴水駅に隣接する穴水町物産館「四季彩々」が誕生。

終点の穴水駅まで行けば、穴水町や能登近海の海産物、工芸品、銘菓などが揃うということもあって、観光客たちはさらに増えているといいます。

観光列車「のと里山里海号」が4月29日〜運行スタート

のと鉄道といえば、2015年4月29日〜全車指定席の観光列車「のと里山里海号」も運行がスタートします(土日を中心に、年間約150日、上り下り合わせて1日5本運行予定)。

通常なら40分ほどで七尾〜穴水は走ることができるわけですが、「のと里山里海号」は「スローな旅」をテーマに約70分かけて同区間を走ります。

そこでは、ボラ待ちやぐらやカキ棚が見える七尾湾の絶景ポイントで一時停車し、アテンダントが観光案内をするなどして、乗客がより思い出に残る列車旅を楽しめるようさまざまな演出がなされるのです。

なお、「のと里山里海号」の一部列車には、飲食付プラン(スウィーツプラン、ほろよいプラン)も設けられ、新たな観光の話題が創出されそう。