
ユネスコの世界文化遺産への登録が濃厚になった「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」への観光客が増加しているそうです。
「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」には、江戸時代から明治時代における日本の重工業発展の拠点となった施設23か所が含まれており、その多くは、長崎県や山口県など西日本に集中しています。
「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」は静岡県におけるユネスコ世界文化遺産において富士山に続き、2例目ということになります。
△地図 韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)の場所
住所 静岡県伊豆の国市中字鳴滝入268
入場料 大人100円、小中学生50円
電話 055-949-3450
時間 9時〜16時30分
伊豆の国市のHPはこちら
休み 年末年始(12月31日〜1月1日まで)
(宿泊情報)伊豆長岡温泉京急ホテル
・・伊豆長岡温泉京急ホテルは、伊豆長岡駅から送迎車で約5分の距離にあり、韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)の観光にも便利なホテル。
温泉は源泉100%のかけ流しで、客室は和室、和洋室、洋室があります
<韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)とは>
韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)は、ユネスコの世界文化遺産への登録の見通しになった「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」23施設のうちのひとつです。
鉄製の大砲を造するために、韮山代官・江川坦庵の指揮のもとでつくられた溶解炉で、安政4年(1857年)に完成。
炉は2つ、煙突が4つあり、炉と煙突を合わせた高さは15・7メートルに及びます。
実際に稼働した反射炉として完全な形で現存されているものとしては、韮山反射炉は国内で唯一無二の存在ということになります。
ちなみに、反射炉とは、鉄の原料である不純物を含む銑鉄(せんてつ)を高温で溶かし、優良な鉄のみを取り出すための炉のことを指します。
韮山反射炉では、アーチ形をした溶解室の天井部分に熱を反射させそれを1点に集めて、銑鉄を溶解するのに必要な高温状態(千数百度)をつくりだす構造になっています。
反射炉で溶かされた鉄は、鋳型に流し込まれ、当時、大砲などに加工されていたと伝えられています。
(宿泊情報)江川太郎左衛門の生涯 [ 堀内永人 ]

<韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)が建造された背景>
韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)が完成したのは、江戸時代の終盤にあたる、安政4年(1857年)のことでした。
なぜ韮山反射炉がつくられたのかというと、それは嘉永6年(1853)のペリー来航をはじめ、当時の日本は、相次ぐ外国船の来航により脅威にさらされていたというのがその背景にあります。
そんな脅威を排除しようと江戸幕府は、江戸湾の海防にあたっていた江川英龍に、韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)の建造を許可。
同時に英龍は台場に海上砲台をつくり外国船に対抗する準備を進めていったのでした。韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)では完成から約7年間にわたり、西洋式大砲の鋳造が行われていたと伝えられています。
・反射炉ビヤのお好みの銘柄を自分でチョイス!【産地直送】反射炉ビヤ選べる6本セット【クラフト...

<東京から韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)までの鉄道をつかった交通アクセス>
ユネスコの世界文化遺産への登録の見通しになった「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」23施設のひとつである、静岡県伊豆の国市にある韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)。
韮山反射炉のある静岡県伊豆の国市は首都圏からもアクセスしやすいということもあって、早くも現地では観光客が増加しているそうです。
では、東京駅から韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)に行く場合、どのような交通手段でアクセスすればよいのでしょうか?鉄道を利用して韮山反射炉にアクセスする方法について記載してみます。
<パターンA 新幹線を利用して韮山反射炉へ行く>
◆東京駅
↓
↓@(新幹線こだま号or三島駅停車のひかり号 約50分)
↓
◆三島駅
↓
↓A(伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺行 約25分)
↓
◆伊豆長岡駅
↓
↓B(徒歩約20分orシャトルバス※運転日注意)
↓
◆韮山反射炉
@東海道新幹線「こだま号」or三島駅停車のひかり号(東京駅〜三島駅)
△東京〜三島間の移動は東海道新幹線が便利
列車本数や所要時間を考えたとき、まずは東海道新幹線で三島駅まで移動し、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えて、韮山反射炉の最寄り駅である伊豆長岡駅へアクセスするのが便利だと思います。
東京駅から三島駅間は、東海道新幹線の「こだま号」、あるいは三島駅に停車する「ひかり号」を利用します(所要時間は約50分)
東海道新幹線の各列車には、普通車(自由席、指定席)、グリーン車が連結されています(東海道新幹線の時刻表はこちら)。
A伊豆箱根鉄道駿豆線(三島駅〜伊豆長岡駅)
△伊豆箱根鉄道の列車
三島駅に到着すると、東海道新幹線から伊豆箱根鉄道駿豆線(修善寺行)の列車に乗り換えます。
伊豆箱根鉄道駿豆線は、三島駅と修善寺駅間全長19.8kmを結ぶ路線で、地元では「いずっぱこ」とも呼ばれて親しまれています。
韮山反射炉の最寄り駅である伊豆長岡駅は、三島駅から8駅目にあたります(所要時間は約25分/伊豆箱根鉄道駿豆線の時刻表はこちら)
B徒歩約20分orシャトルバス(伊豆長岡駅〜韮山反射炉)
伊豆長岡駅から韮山反射炉は、約1.9kmの距離があり徒歩約20分です。
なお、週末・祝日を中心に無料シャトルバスも運行しています(2015年5月現在1日6便無料シャトルバスの詳細はこちら ※運行日注意)。
パターンA<JR特急踊り子号を利用して行く>
△東京〜修善寺をJR東海道線・伊豆箱根鉄道を経由して結ぶ「JR特急踊り子号」
東京発のJR特急踊り子号(修善寺行)に乗れば、伊豆長岡駅まで乗り換えなしで移動することができます。
特急踊り子号(修善寺行)は、1日2往復のダイヤで運行しており、JR東海道線を経由して伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れています
(JR東海道線の時刻表はこちら)。
◆東京駅
↓
↓@(JR特急踊り子号※修善寺行 約2時間)
↓
◆伊豆長岡駅
↓
↓A(徒歩約20分ORシャトルバス※運転日注意)
↓
◆韮山反射炉