
全国から集まった結婚したい独身女性との集団お見合いを通して、カップルになり結婚にたどり着いたケースも回を重ねるごとに増え話題になっています。
そんなことから、少子化で悩む全国の自治体から「うちでもナイナイのお見合い大作戦を開催して欲しい」とオファーが殺到しているのだとか。
去る6月24日にTBS系列で「ナイナイのお見合い大作戦〜自衛隊の花嫁第2弾〜」が放送されましたが、そのなかで次回開催地が発表されました。
次回開催地となるのは、観音寺(香川県観音寺市)。2015年10月24〜25日の1泊2日で「ナイナイのお見合い大作戦」のお見合いイベントが開催されるそうです。
△TBS「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」の舞台となる観音寺(香川県観音寺市)の場所
TBS「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」の舞台となる観音寺市は、香川県の西端に位置する人口62000人ほどのまち。
西は瀬戸内海に面し、四国88ヶ所霊場第69番札所の観音寺があるなど、歴史の香るエリアでもあります。
観音寺市は岡山市内から電車でも車でも1時間ほどと交通の便もよく一見すると、嫁不足とは無縁のように映りがちです。
しかし、瀬戸大橋ができてからというもの、若い女性が皆東京に出て行ってしまい地元に戻ってこない状況から嫁不足に悩んでいるのだとか。
さらに地域の若者は「おんでらな性格」(のんびりとしているの意)であることが多く、婚活に積極的でないという背景もあるそうです。

△四国88ヶ所霊場巡りの札所である観音寺・神恵院(写真提供:香川県観光協会)
そこで、観音寺市が市全体をあげたバックアップ体制で「ナイナイのお見合い大作戦」を誘致し、イベント開催にこぎつけるに至ったのでした。
ちなみに、2016年10月24〜25日に開催される「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」のお見合いイベントでは、観音寺市在住の結婚したい独身男性出場者は総勢22名。
JA職員、市役所職員、農業、造園、製造業、漁業など職業は多岐に渡り優良物件も多数とのこと。そんな「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」のお見合いイベントの詳細はこちら
さて、「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」の舞台となる香川県の観音寺市とは一体、どんなまちなのでしょうか?
簡単にその特徴と、鉄道を使った(東京からの)交通手段について調べてみました。
<観音寺は、瀬戸内海、讃岐山脈の豊かな自然に恵まれたまち>
TBS「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」の舞台となる観音寺市は、海山に恵まれたまちです。西には穏やかな瀬戸内海が広がり、南には緑豊かな讃岐山脈が連なっています。
気候は一年を通して温暖で、台風など自然災害も少ない地域でもあります。
観音寺市の自然景観のなかで、とりわけ風光明媚なのは、全長2kmにおよぶ「有明浜」。有明浜は遠浅で夏になると海水浴場もオープンして家族づれで賑わいます。

△穏やかな瀬戸内海が広がる有明浜(写真提供:香川県観光協会)
また、有明浜の緑に囲まれた一角(琴引公園内)には、江戸時代に白砂で描かれた銭形砂絵『寛永通宝』があります。
全国的にも知られる金運のパワースポットでその規模は東西122m、南北90mにも及びます。
ちなみに、銭形砂絵『寛永通宝』を観た人は、健康で、お金に不自由しないという言い伝えが残されています。

△琴引公園にある金運のパワースポット銭形砂絵「寛永通宝」(写真提供:香川県観光供養会)
あと、冬季でいえば、観音寺市内にある、ウインタースポーツ スノーパーク雲辺寺ではスキーを楽しむことができます。
自然の雪と人口造雪、降雪設備によるゲレンデがのび、標高920mから全長260mにおよぶのだとか。
ちなみに同ゲレンデは6月中旬〜8月中旬はゆり園となり色とりどりの花々が咲き乱れます。
<歴史香るまち、観音寺>

△お遍路さんたちが手を合わせる四国88ヶ所第89番札所の観音寺(写真提供:香川県観光協会)
観音寺市内には寺社が多く点在し、弘法大師にゆかりのある寺も少なくありません。
例えば、四国88ヶ所第69番札所の観音寺は、約1300年前に、日証証人が創立した寺。9世紀初めに、弘法大師が七堂伽藍などを立て、観音寺と名を改めました。
ちなみに、観音寺と同じ境内には四国88ヶ所第68番札所の神恵院もあり、1寺2霊場の珍しいお寺になっています。
JR観音寺駅から車で3分ほどの距離には、俳諧の祖 山崎宗鑑が興昌寺の境内に結んだ「一夜庵」もたたずんでいます。一夜庵は日本最古の俳跡です。
観音寺には他にも、雲辺寺、萩原寺、法泉寺など、それぞれ長い歴史を誇る名刹がいろいろ点在しているだけに、歴史好きの方にはたまらないエリアだといえると思います。
<イリコだしの讃岐うどんほか、観音寺市はグルメの宝庫>
観音寺市のある香川県といえば、なんといっても讃岐うどんが有名。観音寺市内には、さぬきうどんの専門店が50店舗以上もあります。
観音寺の讃岐うどんは、いりこのダシを主に使っているのが特徴。というのは、観音寺市内にある伊吹島は伊吹いりこの一大産地なのです。
獲れたばかりのカタクチイワシを加工したいりこダシは、深みのある味わいで讃岐うどんの味わいを高めてくれます。
・伊吹いりこ入りの白だし

『煮干しの島』として有名な瀬戸内「伊吹島」の煮干しの濃厚なコクと芳醇な味わい
観音寺では野菜や果物の栽培が盛ん。野菜では、ブランド野菜の「らりるれレタス」が特産物として特に知られています。
らりるれレタスは、みずみずしくシャキシャキした新鮮な味わいのレタスで、日持ちもするという不思議なレタス。菜種油粕や魚粕など堆肥による土づくりを徹底し手間暇かけて育てられるレタスです。

△たい肥づくりにより高品質を実現したブランド野菜「らりるれレタス」(写真提供:香川県観光協会)
観音寺は畜産も盛んで、なかでもオリーブ牛は絶品だといわれています。オリーブ牛とは、讃岐牛にオリーブの絞り果実を乾燥したものを餌として与え育てた牛。
オリーブ牛の肉はやわらかく濃厚でとろけるような食感を味わうことができます。
<観音寺へ鉄道をつかった交通手段は? ※東京から行く場合>
「ナイナイのお見合い大作戦〜観音寺の花嫁〜」の舞台となる香川県観音寺市。実際に観音寺に行く場合、一体、どのような交通手段で行けばよいのでしょうか。
そこで、鉄道を使った交通手段について以下、まとめてみました。
@東海道・山陽新幹線「のぞみ号」(東京駅→岡山駅)
△東海道・山陽新幹線の速達列車「のぞみ号」
まずは、東京駅から岡山駅まで、東海道・山陽本線の「のぞみ号」に乗車します。「のぞみ号」を使った場合、東京〜岡山の所要時間は約3時間20分です。
のぞみ号には、普通車(自由席、指定席)、グリーン車を連結しています。
(東海道・山陽新幹線「のぞみ号」の停車駅|東京駅→博多駅)
・・東京駅、品川駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅、新大阪駅、新神戸駅、(姫路駅)、★岡山駅、(福山駅)、広島駅、(徳山駅)、(新山口駅)、小倉駅、博多駅
AJR在来線 特急「しおかぜ号」
△岡山と愛媛県の松山を結ぶ、特急しおかぜ号
新幹線「のぞみ号」で岡山駅まで移動したら、岡山駅から観音寺駅まではJR在来線で移動します。
乗り換えなしで行こうと思えば、今治・松山・宇和島方面へ向かう在来線の特急「しおかぜ号」が便利。特急しおかぜ号を使えば、岡山駅〜観音寺駅の所要時間は約1時間10分。
車窓には瀬戸内地方の変化に富んだ景観が展開し、なかでも児島駅〜宇多津駅間に瀬戸大橋を渡る区間は、橋梁の間に広がる瀬戸内海の景観は必見。
(特急しおかぜ号の停車駅|岡山→松山):
・・岡山駅、児島駅、宇多津駅、丸亀駅、多度津駅、詫間駅、高瀬駅、★観音寺駅、川之江駅、伊予三島駅、新居浜駅、伊予西条駅、壬生川駅、今治駅、伊予北条駅、松山駅