△奥の細道ゆけむりライン(JR陸羽東線)の普通列車。沿線には鳴子温泉や瀬見温泉などが湧く
△まちぐるみで観光客を歓迎する鳴子温泉
そんな夏の鉄道旅に重宝する期間限定の企画切符はいくつかあります。そのなかで「北海道&東日本パス」は、北海道や東日本を快速列車や普通列車を使って広範囲な鈍行旅を楽しむのに便利な切符。
「北海道&東日本パス」はJR北海道とJR東日本が共同で発売している特別企画切符です。
△JR北海道の普通列車

△北海道の夜景名所、函館
「北海道&東日本パス」の通用範囲はJR北海道とJR東日本全線に加え、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行、富士急行の計6社。
それらの快速列車(または普通列車)の普通車自由席、およびJR東日本のBRTに乗車することができます。
△気仙沼駅〜盛駅間を結ぶBRT。陸前高田「奇跡の一本松」も沿線にある
△陸前高田の復興のシンボル「奇跡の一本松」
「北海道&東日本パス」は春・夏・冬と発売されていて、は2015年夏の場合、有効日数は7月1日〜9月30日の連続する7日間。
(発売期間は6月20日〜9月24日)。その値段は大人10290円。もし7日間全て使用したとすると1日当たり1470円と、青春18きっぷの一回当たりの単価よりお得という計算になります。
特にJRについては北海道、東北、関東、甲信越と広範囲で使用できるだけに、ほぼ無限のパターンで旅行が可能です。
例えば、東京ディズニーランドで遊んで東北の松島を観光して鳴子温泉に入って、函館で夜景を観て富良野で花畑を歩いて・・みたいな旅行もできそう。
あるいは、大曲花火やねぶた祭など北海道・東北エリアの花火大会や祭りを巡ってみるのもよいかもしれません
△JR富良野線の普通列車
△富良野の花畑
なお、注意点としては、「北海道&東日本パス」は快速や普通列車に乗車できますが、(一部特例区間:函館〜新青森間・新夕張〜新得間を除き)特急や新幹線に乗車することはできません。
もし特急や新幹線に乗車する場合は、特急券のほかに、乗車券も必要になってしまいます)。
△8月第4土曜日に毎年開催される日本三大花火のひとつ「大曲花火」
また、普通列車・快速列車であっても、グリーン車指定席についてはグリーン券の追加購入でも乗車することができません(乗車する場合は、指定券、グリーン券のほかに、乗車券も必要になってしまいます)
ただ、急行列車(急行はまなすなど)に乗車する場合は、急行券のみ追加購入すれば乗車できるようになっています(急行列車のグリーン車の指定席に乗る場合は急行券とグリーン券の追加で乗車可能)
なお、「青春18きっぷ」と大きく異なっている点として「北海道&東日本パス」は、購入時、利用開始日を指定しなくてはならないこと。
ですから、「北海道&東日本パス」は購入するときは、あらかじめ旅行の計画を立てて使用する日程を決めておくのがよいと思います。
△京浜東北線の普通列車。「北海道&東日本パス」は春・夏・冬と3度、期間限定で発売
△横浜・桜木町の夜景
<北海道&東日本パス DATA>
(値段)大人10290円(子供5140円)
(使用期間)
春:2015年3月14日〜4月23日の連続する7日間
(発売期間は3月5日〜4月17日)
夏:2015年7月1日〜9月30日の連続する7日間
(発売期間は6月20日〜9月24日)
冬:2015年12月10日〜2016年1月10日の連続する7日間
(発売期間は12月1日〜1月4日)
(有効日数)連続する7日間
(通用範囲)JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、IRG銀が鉄道、北越鉄道、富士急行、BRT
(複数人利用)不可
(発売場所)JR北海道・JR東日本のみどりの窓口、旅行センター、旅行代理店など
(その他注意事項)
・富士急行の快速「富士登山電車」に乗車する場合、着席券が別途必要
・富士急行の「フジサン特急」は利用不可(乗車する場合は乗車券及び特急券が必要)。
・乗車日が翌日にまたがるとき列車が0時を過ぎ最初に停車した駅まで有効。
・東京近郊の電車特定区間内においては終電まで有効
・有効期間開始日の変更は、有効期間内において未使用の場合に限って1回可能。