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△大阪〜香住・浜坂・鳥取を結ぶ特急はまかぜ号

大阪と山陰地方の浜坂・鳥取を結ぶJRの特急列車が「特急はまかぜ号」です。
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特急はまかぜ号の魅力は、JR播但線経由でJR山陰本線も走り、車窓には海山の景色を楽しめるほか、竹田城跡をはじめ史跡や温泉などさまざまな見どころが沿線に点在していることです。

JR特急はまかぜ号には、2010年にデビューした特急型気動車のキハ189系が用いられています。

銀色にワインレッドのラインが入ったスタイリッシュな雰囲気の車両で、自由席と指定席を連結。最高時速は130kmを誇ります。
車窓風景の概要、沿線の見どころなど

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大阪駅を出発したJR特急はまかぜ号は、JR東海道線を西にスピーディーに走っていきます。

兵庫県に入り三ノ宮駅、神戸駅、明石駅、姫路駅と停車していき、左車窓には明石海峡大橋や須磨の浦など瀬戸内海の海景が展開。

大阪駅から1時間ほど走り姫路駅に着くと、特急はまかぜ号は方向を北に変えてJR播但線に入っていきます。

しばらくコンクリートの高架を走り、左車窓にはビルやアパートに囲まれた国宝の姫路城を遠望することができます。

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△住宅街の向こうに見える国宝・姫路城(兵庫県姫路市)

前方から山々が迫ってくるにつれて特急はまかぜ号の車窓は次第に緑に彩られていきます。

寺前駅を出ると、JR特急はまかぜ号は非電化区間に入り、本格的な山のなかへ。車窓には市川が織りなす渓谷が展開します。

鉄橋で橋を渡ったりトンネルをくぐったりしながら、エンジン音を響かせな深い緑を縫っていく特急はまかぜ号。

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△JRの特急はまかぜ号は、緑のなかに延びるJR播但線の単線を走っていく

兵庫県の中ほどにある寺前駅を出てから15分ほど走って生野銀山でかつて栄えた史跡・生野銀山の玄関口にあたる生野駅に停車。

界隈には昭和を感じさせる落ち着いたまちなみが残されており、天領として江戸幕府の財政を支えた史跡 生野銀山までは5kmほどの距離(路線バスも出ています)

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△山々をトンネルで貫き、鉄橋で市川の清流を渡っていく

山の緑、田んぼ、古風な家々を車窓に映し出しななら生野駅から新井駅、青倉駅と過ぎ竹田駅に近づいてくると「天空の城」「日本のマチュピチュ」と称される竹田城跡が左車窓の山の頂に少し見えます。
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なお、JR特急はまかぜ号のなかには、竹田城跡の最寄駅である竹田駅にも停車する列車もあります(※竹田駅を通過する特急はまかぜ号もあるので注意)。

竹田城は永享3年(1431年)に但馬守護山名宗全によって築城されたと伝わる山城 竹田城跡は海抜354mの虎臥山の山頂にあり、竹田駅の近くから約30分おきに出ているシャトルバス(天空バス)でアクセスすると便利

(竹田駅構内には、わだやま観光案内所があり、現地のパンフレットなどいただけます)。

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△「天空の城」「日本のマチュピチュ」と称される竹田城址

(宿泊情報)JR播但線竹田駅周辺には数件の宿もあります

竹田町屋 寺子屋 はな亭(竹田駅から徒歩1分)

竹田城下町 HOTEL EN(旧木村酒造場 EN)(竹田駅から徒歩3分)

竹田城跡の最寄り駅 竹田駅を後にすると、JR特急はまかぜ号は緑のなかを走って、視界が開けてくると、右手からJR山陰本線の線路が合流してきて和田山駅に停車。

以降、JR特急はまかぜ号はJR山陰線に入って兵庫県豊岡市の中心部 豊岡駅、城崎温泉駅と停車していきます。

豊岡(兵庫県豊岡市)は兵庫県北部の中心地でかばんの産地として知られるまち。

また、但馬の小京都とも呼ばれる城下町出石(兵庫県豊岡市出石町)へは豊岡駅からバスで30分ほど。

出石は江戸時代に小出氏が築いた出石城を中心に発展した歴史情緒ただようまちで、皿そば「出石そば」などでも知られています。
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△シンボルの時計台辰鼓楼が立つ出石のまちなみ(兵庫県豊岡市出石町)

豊岡駅から10分ほど走った城崎温泉駅は1500年の歴史を持つ城崎温泉(兵庫県豊岡市)の最寄駅です。

大谷川の両側には柳並木がつづき、和風の老舗旅館が連なる温泉街にはそのしっとりした風情があり。かつて志賀直哉や吉田兼好らさまざまな文人墨客が城崎温泉に訪れました。

城崎温泉には6軒の外湯があり、城崎駅前には、展望風呂を備えた外湯「さとの湯」もあり。

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△柳の木々が並ぶ兵庫県豊岡市にある名湯 城崎温泉
>>城崎温泉および周辺の人気宿一覧(楽天トラベル)

城崎温泉駅からは再び非電化区間となり10分ほど走った竹野駅からは、日本海が右車窓に展開しはじめます。

海岸線に沿って西に走り、特急はまかぜ号は、カニ漁で知られる兵庫県北部の香住駅に停車。
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△奇岩怪石が並ぶ香住海岸と日本海

香住町は、松葉ガニはじめ漁業が盛んなまちで、香住温泉郷が界隈に広がることでも知られます。

香住温泉郷には、香住温泉をはじめ余部温泉、柴山温泉、佐津温泉、矢田川温泉とそれぞれ特徴のある温泉があり、海の幸を楽しめる温泉宿がいろいろ。

また、奇岩怪石が連なる香住海岸を遊覧船かすみ丸でゆく洞門めぐりも人気を博しています。>>香住温泉の人気温泉宿一覧(楽天トラベル)

香住駅を出ると、鎧駅を通過し、特急はまかぜ号は、高さ41m、長さ310mの余部鉄橋をわたり、浜坂駅のある新温泉町へ。

浜坂は松葉ガニやホタルイカの水揚げ高が日本屈指のまちで、夏は白砂のビーチにも恵まれていることから海水浴客たちでもにぎわいます。

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△荒湯でゆでたまごをつくる風景が定番の湯村温泉

また、浜坂駅から全但バスで25分ほど走れば湯村温泉へもアクセスできます。

湯村温泉は、1150年近い歴史がある温泉で、昭和56年NHKテレビドラマ『夢千代日記』の舞台ともなった地。

春来川に沿った元湯「荒湯」を中心に、10数棟の温泉宿が連なり、日本海で水揚げされた魚介類が膳をにぎわせます。>>湯村温泉の人気温泉宿一覧(楽天トラベル)

岩見をでると、住宅街が車窓に増えていき、JR特急はまかぜ号は、終点の鳥取駅に到着します。

鳥取は県庁所在地だけあって、駅の付近にはデパートやシティホテルなど並ぶ市街地が広がっています。また、有名な鳥取砂丘へは鳥取駅からバスで20分ほど(砂丘会館バス停などで下車)。鳥取砂丘は、日本海に沿って東西16km南北2kmにわたりつづく巨大な砂地で、まさしく自然の芸術です。
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△日本海に面して広がる広大な鳥取砂丘

<JR 特急はまかぜ号 DATA>
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(列車時刻表・列車予約)
時刻表予約


(停車駅)

停車駅:大阪駅、三ノ宮駅、神戸駅、明石駅、姫路駅、福崎駅、寺前駅、生野駅、(竹田駅)、和田山駅、八鹿駅、江原駅、豊岡駅、城崎駅、竹野駅、香住駅、浜坂駅、岩美駅、鳥取駅