IMG_5443.JPG
△JR山陽本線姫路駅(兵庫県姫路市)に停車するJR西日本の新快速列車

日本の鉄道駅にはさまざまな美味しいそばがありますが、関西圏の駅そばのなかで必ずといっていいほど名前が挙がってくる店舗のひとつがJR姫路駅山陽本線ホームにあるまねき食品の「えきそば」。

姫路市グルメランキングでも上位に入ってきます。
スポンサーリンク




運営するのは、日本ではじめて幕の内弁当を販売した明治21年創業の駅弁の老舗 まねき食品株式会社です。

JR山陽本線姫路駅は兵庫県西部に位置する駅。大阪駅から新快速列車で約1時間の距離で、新幹線の乗換駅でもあって列車が頻繁に発着する交通の要所です。

姫路行の新快速列車でJR山陽本線の姫路駅(兵庫県姫路市)に着くや否や、早くも数人のサラリーマンや観光客が「えきそば」と書かれた小さな立ち食いそばの店舗に駆け込んでいきました。
それを追っていくと、「えきそば」店内にはたくさんのサラリーマンや学生たちがそばをすすっていました。

IMG_3819.JPG
△JR山陽本線姫路駅の上り・下りホームにある、まねき食品のえきそば店舗

わざわざ遠方から食べにくる客も少なくないという、まねき食品の看板メニューは「えきそば」。

「えきそば」はJR姫路駅名物の黄色いそばとして昭和24年(1949年)から60年以上にわたり地元民や旅行客の胃袋を満たしてきました。

その黄色いそばが生まれたのは偶然からの出来事でした。
スポンサーリンク




ときは第二次世界大戦直後の混乱期。当時、そばの原料につかわれる小麦粉が入手しにくい状況に陥っていました。

そこでまねき食品のスタッフが思いついたのは小麦粉の代わりにこんにゃくをつかった麺をつくること。

そば粉と蒟蒻粉をつかった麺をつくり、改良を重ねて鹹水をつかった黄色い中華麺に辿りつきました。

当初は想定していなかったそうですが、その黄色い中華麺を和風だしのつゆと食べたところ、ベストマッチ。

一見するとミスマッチにも思えた商品はたちまち人気が出て、姫路駅の名物となりました。

IMG_3796.JPG
△姫路駅名物!まねき食品の「天ぷらえきそば」

快速・新快速列車が頻繁に発着する兵庫県姫路市にあるJR姫路駅山陽本線のホーム。

電車待ちの客たちで賑わう まねき食品の店舗に入り、券売機で「天ぷらえきそば」(400円)の食券を購入しました。

手際よく麺を湯にくぐらせ、天ぷらとねぎを乗せて「えきそば」の完成です。

まねき食品の「えきそば」のつゆは関西風味。甘みと旨みがつまっていてダシがしっかりとしている味わいでした。

上に乗っている天ぷらは薄く小エビが入っていて風味がよし。そこに青ネギが彩を添えています。麺はもっちりあっさりとした感じの中華麺。

その麺のほどよいやわらかさや太さ、風味が、つゆととても相性がよく飽きが来ない味わいに仕上がっていると感じました。体も温まり、あっという間に完食。

兵庫県姫路市といえば、国宝の姫路城へはJR姫路駅から徒歩園内。観光がてら、まねき食品の「えきそば」を一杯というのもよさそうです。

IMG_3804.JPG
△JR姫路駅 まねき食品の「えきそば」は黄色い中華麺と甘めの関西ダシがベストマッチ

(まねき食品「えきそば」DATA)

(場所)JR姫路駅のJR山陽本線ホーム
(営業時間)
  上りホーム:6:00〜23:00
  下りホーム6:00〜24:00

(メニュー)
天ぷらえきそば360円、きつね駅そば360円、天ぷらうどん400円、きつねうどん400円、天ぷらきつね和そば400円、天ぷらきつね和そば400円、おにぎり一個140円、いなり3個170円ほか/14:00〜17:00は「えきそば」タイムサービス(えきそば通常360円が320円に)
スポンサーリンク

JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。