△房総半島を走るJR東日本旅客鉄道株式会社の特急列車「わかしお号」(E257系)の車両
特急わかしお号は、東京駅と千葉県の安房鴨川駅間を、JR京葉線とJR外房線経由で結ぶJR東日本(JR東日本旅客鉄道株式会社)の特急列車です。
指定席車両と自由席車両を連結した房総特急「JR特急わかしお号(E257系電車)」は房総半島の南部にある安房鴨川駅を後にすると、房総半島の海岸に沿って反時計回りに走っていきます。
なお、土日祝を中心に「わかしお号」に加え「新宿わかしお号」という臨時特急列車も走っています。
「新宿わかしお号」はJR中央線、JR総武本線経由で新宿〜安房鴨川駅を結んでいます。
千葉県を代表する水族館として知られる鴨川シーワールドを右手に過ぎるとJR特急わかしお号の車窓には、太平洋が広がります。
海岸に白波が寄せるダイナミックな景色。しばらくその海景に見とれていると山の中に入り安房天津駅を通過。
トンネルをくぐって、山と田んぼの間にまちがあらわれてJR特急わかしお号は、安房小湊駅に停車。改札口を出るとすぐ海です。
鯛せんの看板が見え、海辺のまちにやってきていることを実感。観光ムードにあふれています。
△高台から海岸線のまちなみと太平洋を見下ろす
安房小湊駅を出るとJR特急わかしお号はやや高台にあがっていき まちなみの向こうに海が見わたしながらトンネルの中へ。
トンネルを出たら再び光る海が見えたと思うとまたトンネルへ。
山間にソテツの木々が連なる行川アイランド駅を通過し再び高台にあがっていくと、情緒ある漁村の向こうに海を一望してトンネルへ。
トンネルを出ると、まちの向こうにそびえる白い巨岩が印象的な上総興津駅。
上総興津駅は守谷浴場や興津海水浴場の最寄り駅で、駅を出ると右車窓に海水浴場が広がってきます。 上総興津駅を出てからも、トンネルの連続。
その合間にまちなみと海が見え、その度に心和まされます。
△JR外房線の沿線は、海水浴のメッカ。遠浅できれいな海がつづく
緑に囲まれた鵜原駅を通過すると広大な海が広がり、観光ホテルが並ぶまちなみが連なりはじめJR特急わかしお号は勝浦駅に停車。
△観光ホテル・旅館が林立する勝浦駅の界隈
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勝浦駅を出るとまたトンネルの連続。家々と緑とその向こうに海。そんなのどかな風景を過ぎていくと、リゾート風のマンションが並びはじめ御宿駅に停車。
御宿駅は、加藤まさを作詞の童謡「月の沙漠」がつくられた御宿海岸の最寄り駅です。
・深草アキ/月の沙漠
浪花駅を通過したあたりから、JR特急わかしお号の車窓には広々した田んぼが広がりはじめます。まちが広がってきて大原駅に停車。
大原駅は、第三セクターのいすみ鉄道の乗換駅。
いすみ鉄道は終点の上総中野で小湊鉄道に接続して房総半島を横断しJR内房線の五井駅に至ります。
△海が遠ざかると、車窓にはのんびりした田園風景が連なる
大原駅を発車すると、いすみ鉄道の単線レールが左に分かれていきのんびりした農村風景を過ぎると、家々が連なりはじめ、JR特急わかしお号は上総一ノ宮駅に停車します。
上総一ノ宮駅は上総の国一ノ宮玉前神社の最寄り駅(神社まで駅から徒歩約8分)。
玉前神社は1200年の歴史を持ち、パワースポットとしても知られる神社で、縁結び、安産ほか御利益があるといわれています。
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上総一ノ宮駅を出るとJR特急わかしお号の車窓には再び広々した田園風景が広がります。
しばらくのどかな景色がつづき人家が増え高架にあがっていくと茂原駅に停車。
△高架から広がる市街地を見渡す。
茂原駅からは住宅街や竹林、田んぼを抜けて新茂原駅、本納駅と通過し、高架にあがって大網駅に停車。
長いトンネル緑を抜けて土気駅、峠を越え誉田駅一帯の丘陵地帯を過ぎていくと、次第に市街地が広がってきて、蘇我駅からJR京葉線に入ります。
△JRの特急わかしお号のシートは太平洋をイメージした青色が特徴
特急わかしお号はJR京葉線に入ると高架を走り左車窓に東京湾を映しながら湾岸を縫っていきます。
幕張メッセの最寄り駅である海浜幕張駅に停車した後は、左車窓に東京ディズニーリゾート、葛西臨海公園、東京湾の貯木場など湾岸の観光スポットを映し出し潮見駅を通過すると地下トンネルへ。
安房鴨川駅を出てから約2時間。特急わかしお号は、東京駅地下4階にある京葉線ホームに滑り込みます。
<特急わかしお号 Data>JR東日本旅客鉄道株式会社
(列車時刻表)時刻表はこちら
(停車駅)東京駅、(海浜幕張駅)、蘇我駅、(士気駅)、大網駅、茂原駅、上総一ノ宮駅、大原駅、御宿駅、勝浦駅、(上総興津駅)、安房小湊駅、安房鴨川駅
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。