△東京と山梨県をJR中央本線経由で結ぶ特急かいじ号(E257系車両)
JRの特急かいじ号は、東京駅・新宿からJR中央本線を経由して、山梨県の甲府駅・竜王駅間を結んでいるJR東日本の特急列車です。
「かいじ」という列車名は、「甲斐路」から来ており、列車が東京と山梨地方(甲斐)を結んでいることを示しています。
ちなみに、JR特急かいじ号が走るJR中央本線には長野県の松本・南小谷まで向かう特急あずさ号も運行されています。
特急あずさ号 停車駅が少なく観光客メインであるのに対し、特急かいじ号は停車駅がそれよりも多く、ビジネス色がやや強めなのが特徴です。
△特急かいじ号の車体デザインには甲斐の武将 武田氏の家紋である武田菱がイメージ
JR特急かいじ号は指定席車両、自由席車両を連結しています。
ユニークなのは、指定席車両のうちの1両は、普通車(指定席)とグリーン車が同居していること。
車内はカラフルで明るい雰囲気に彩られているのが特徴で全席リクライニングシートです。
(特急かいじ号の停車駅)
東京駅、(四谷駅)、新宿駅、(三鷹駅)、立川駅、八王子駅、(上野原駅)、大月駅、塩山駅、山梨市駅、石和温泉駅、甲府駅、竜王駅
(予約)
JR特急かいじ号にオトクに乗るにはJR東日本の予約サイト「えきねっとトクだ値」があります。パソコンやスマホから特急列車の予約ができ割引率も高めです。
その他、特急かいじ号が走るJR中央線には中央線料金回数券、あずさ回数券、中央線東京週末フリー乗車券といったお得な回数券や乗車券もあります。
(特急かいじ号の時刻表)新宿→甲府・竜王
(特急かいじ号の車窓・沿線の見所)
新宿発のJR特急かいじ号は、東京都らしい近代化された市街地を車窓に映しながら関東平野を西に走っていきます。
八王子に停車し高尾駅をでると、JR特急かいじ号の車窓は一気に緑の占める割合が高まります
長いトンネルをくぐって山を貫いていき、左車窓に相模湖が一瞬見えたかと思うとまたトンネル。渓流を渡り深い渓谷が見えて四方津駅を通過します。
鳥沢駅を過ぎるとJR特急かいじ号は高台を走り、程なくして左車窓に田畑が連なる開放的な景色が展開。と思うと再びトンネルへ。
△車窓には豊かな緑、渓流、田畑が展開する
人家が増えてくるとJR特急かいじ号は富士急行の乗換駅である大月駅に停車します。
富士急行はは大月から富士山観光の玄関口である河口湖間を結び「フジサン特急」などで知られる私鉄です。
大月駅を出ると、JR特急かいじ号の左車窓にはリニア実験線の高架を少し映し出し、緑のなかにのびる渓流や山斜面にはりつく家々を映し出し深い山に入っていきます。
笹子峠の長いトンネルを抜け甲斐大和駅を通過し山間を貫き車窓が明るくなると、次は桃畑とブドウ畑が展開。
そしてその向こうには雄大なアルプスの山々が連なります。なんとも開放的な風景です。
△甲府盆地に広がる一面のぶどう畑。
家々が増えてくるとJR特急かいじ号は山梨市駅に停車。ひきつづき開放的な盆地を走り、観光ホテルが林立すると石和温泉駅に停車します。
石和温泉は山梨県笛吹市にある温泉。昭和36年(1961年)に開湯した比較的新しい温泉地です。
特急あずさ号や特急かいじ号が石和温泉駅に停車するようになってからは京浜地区の奥座敷として発展。
現在では石和温泉には1km近い大温泉街が形成されており、50棟近い大型ホテルが建ち並んでいます。
石和温泉の湯は湯量豊富で湯冷めしにくい無色透明のアルカリ性単純温泉。列車の旅で疲れた心身を石和温泉の湯はしっとりいやしてくれることでしょう。
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石和温泉駅でるとJR特急かいじ号の車窓には、一面のぶどう畑がどこまでも広がります。これぞ山梨県という風景です。
家々が増えてきて左車窓に舞鶴城公園が見えてくるとJR特急かいじ号は終点の甲府駅に到着します。