JR西日本が広島地区に導入した新型車両227系でＪＲ岩国駅からＪＲ広島駅への列車旅

JR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」は直流型近郊型電車で最高時速は110km。車体はステンレスで赤いラインが入っています。

この赤色は、広島の観光スポットである厳島神社大鳥居や広島の県木であるもみじ、広島東洋カープなど「広島らしさ」が表現されています。

△JR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」の座席

JR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」のシートは転換クロスシート（シートピッチ910mm）。車端部はロングシートになっています。
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なお、先頭車には車いすスペースを確保したりトイレは車いすも入れる大型様式にしたりと、バリアフリーも考慮した車両になっています。

＜乗車記＞

JR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」が運行しているJR山陽本線。そのうち、ＪＲ岩国駅からＪＲ広島駅間に乗車してみました。

△ステンレスの車体に赤いイメージカラーが特徴的なJR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）

山口県と広島県の県境に近いＪＲ岩国駅を出発した広島行のJR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」は山陽新幹線の高架を見上げながら、右車窓に日本製紙岩国工場を映しながら走っていきます。

当日は座席に座れなかったのですが、オレンジ色の手すりは大きくつかまりやすくなっていました。

車内がきれいであることは然ることながら113系や115系などと比べて車体の揺れが少ないのも好印象。

△岩国の海岸線には工場が連なる

トンネルを抜け和木駅を出ると前方から山の緑が近づいてきました。右車窓には 石油の精製工場や化学工場が連なり、海につながる川を渡ってＪＲ大竹駅に停車。

大竹駅からしばらく走ると、右車窓に少し海が見えてトンネル。緑豊かな山裾を走り車道くぐりＪＲ玖波駅に停車。

ＪＲ玖波駅からトンネルをくぐると、車窓には青い海が広がりました。その開放的な景色を前に思わずカメラのシャッターを切ります。

紺碧の大野瀬戸を隔てて厳島が見えています。その見事な海景に心躍りました。

△車窓には開放的な大野瀬戸の海景と宮島

ＪＲ大野浦駅を出てからも海が時々顔を出しました。ＪＲ宮島口駅に到着すると、どっと観光客が降りていきました。

JR山陽本線のＪＲ宮島口駅は、ユネスコ世界遺産で知られる「宮島」の玄関口なのです。駅前からは、宮島に渡る宮島航路の連絡船が約15分おきに運航しています。

（世界遺産「宮島」とは）
宮島は宮城県の松島、京都府の天橋立と並び日本三景に数えられる景勝地。1996年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。

原生林が群生する弥山を背景に、平清盛ゆかりの厳島神社が立ち、海上には朱色の大鳥居が佇んでいます。

野生動物も多く生息する島でもあり、特に神の使いとされる鹿は宮島にたくさん生息しています。

宮島の味覚としては広島湾で養殖されたカキやアナゴが有名。銘菓では「もみじまんじゅう」が美味です。
（宿泊情報）・厳島神社の観光に便利な、宮島桟橋付近および近郊の宿を楽天で探す

広島行のJR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」はＪＲ宮島口駅を出てからもしばらく時折海を映しながら走っていきます。

家々の隙間から見える海上には厳島神社と鳥居が小さく見えました。と思うと列車はトンネルへ。

△宮島の入口には厳島神社と鳥居が立っているのが見える

トンネルを抜けると車窓にはマンションや住宅地が目立つようになりJR西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」はＪＲ宮内串戸駅、ＪＲ廿日市駅、ＪＲ五日市駅と停車していきます。

広島電鉄宮島線と並行し、時折路面電車とすれ違いながらＪＲ新井口駅へ。ＪＲ西広島駅を出ると、太田川放水路の河岸に沿って列車は走り山陽新幹線の高架が右頭上から近づいてきます。

ＪＲ横川駅からは太田川を渡りアストラムラインの乗換駅であるＪＲ新白島駅に停車。

背の高い建築物が林立するようになり、西日本227系電車「Red Wing（レッド・ウィング）」は終点のＪＲ広島駅に到着しました。

△太田川放水路の向こうには広島市内の街並みが広がる

＜JR山陽本線＞
（列車時刻表：JR山陽本線の列車時刻表はこちら

（ＪＲ岩国駅〜ＪＲ広島駅間の全駅）：岩国駅、新井口駅、和木駅、大竹駅、玖波駅、大野浦駅、前空駅、宮島口駅、阿品駅、宮内串戸駅、廿日市駅、五日市駅、西広島駅、横川駅、新白島駅、広島駅