△JR米子駅に停車する特急やくも号
鳥取県の西部に位置するJR米子駅は、JR山陰本線やJR境線の列車が発着する山陰を代表する交通の要所のひとつ。
特急やくも号、特急スーパーおき号、特急スーパーまつかぜ号といった特急列車や寝台特急サンライズ出雲号も停車する駅です。
そんなJR米子駅にはさまざまな駅弁が販売されていますが、なかでも全国的に知られるロングセラー駅弁といえば「吾左衛門鮓(ござえもんずし)」が挙げられます。
駅弁「吾左衛門鮓 鯖」は昆布を使った巻きサバ棒寿司で、その調製元は明治35年創業の老舗「米吾」です。
先日、列車旅で山陰に足を向けた折、JR米子駅改札口外に米吾の店舗を発見。駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」(5切れ1000円)を購入してみました。
△JR米子駅の駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」(5切れ1000円)
駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」は棒寿司ならではの長細いスタイル。
包装の筍皮を外し包装のフォルムを剥がしていくと、中から、色つや良い真昆布の深緑色が目に飛び込んできました。
△棒鯖寿司に昆布がぐるりと巻かれている山陰名物の駅弁「吾左衛門鮓 鯖」
駅弁「吾左衛門鮓 鯖」は昆布に巻かれた棒さば寿司。
表面を覆う真昆布は柔らかく炊き上げられていて、昆布独特のよい風味とほんのりとした甘みを秘めていました。
真昆布のなかには、最大で1cmもあろうかという分厚い寒サバの身を使った鯖寿司が入っています。
鯖は厳選された良質のものを使っているだけあって脂がたっぷり乗っていて、噛むごとにその旨味がほとばしりました。ぷりぷりとした歯ごたえも良し。
駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」の酢飯には鳥取県産のブランド米「ヤマヒカリ」が使われています。
米が立っていて醸造酢のうまみと甘みをほどよく含んだ酢飯に仕上がっており。寒サバの旨味を引き立てていました。
△脂の乗った分厚い寒鯖の身はプリプリ
駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」は、寿司に添えられた醤油にもこだわりがあります。
米吾の醤油は、濃口醤油と再仕込み醤油がブレンドされつくられており、丸みがあり後味もすっきりとした味わい。
その醤油をサバ寿司につけて食べると、鯖の素材そのものの味が引き立ち、口のなかでまるで鯖が踊るような感覚さえしたほど。
駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」は食べやすいサイズにカットされています。
それらをひとつひとつ、口にほうばれるごとに、程良い酢加減でしめられたサバの旨味が、口いっぱいに広がり、その心地よい余韻を楽しむこともできました。
駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」は山陰地方を代表するロングセラー駅弁として明治時代からその味が継承されてきたといいます。
わざわざこの駅弁を買い求めるために米子に足を運ぶリピーターもいるという話を聞いたことがありますが、なるほどうなずける話だなと思いました。
なお、「吾左衛門鮓」はJR米子駅の米吾の店舗などのほか、通販(楽天)でも購入することができます

>>やわらかな昆布で巻いた、米吾伝統の鯖寿司。定番商品として人気の逸品です。さばずし 伝統の...
<駅弁「吾左衛門鮓(ござえもんずし)鯖」DATA>
(値段) 1000円(五切れ)
(エネルギー)100g当たり204キロカロリー
(販売場所)JR米子駅ほか