△JR舞鶴線を走る普通列車(113系電車)
JR舞鶴線の普通列車には国鉄時代から活躍する113系電車が主に運行しています。
JR福知山駅よりJR綾部駅までJR山陰本線を走り、JR舞鶴線に入って終点のJR東舞鶴駅へと至ります。
<JR福知山駅〜JR東舞鶴駅 車窓の概要>
JR舞鶴線の普通列車は京都府西部に位置する福知山駅より主に発着しています。福知山は歴史あるまちで、古来より畿内・北近畿・山陰を結ぶ交通の要所として発展してきました。
JR福知山駅を出ると、東舞鶴行の普通列車は、福知山市内の市街地を見下ろしながら左車窓には福知山城が近づいてきます。
福知山城は戦国時代に明智光秀が立てた城。昭和61年(1986年)に復元され天守閣は現在、郷土資料館として活用されています。
△明智光秀ゆかりの福知山城
石原駅からは舞鶴若狭自動車道の高架をくぐりのどかな田畑や栗畑が車窓に映していきます。
△由良川に沿う田園地帯を過ぎていく
田んぼのなかに小さな駅舎がぽつんと立つ高津駅を出ると、両側から山並みが近づいてきて住宅が増えてくると特急列車も停車するJR綾部駅。
JR綾部駅周辺の市街地はかつて九鬼氏の城下町として栄えたエリアですが現在は住宅や商店などが立ち並んでいます。
JR綾部駅から東舞鶴行の普通列車は、いよいよJR舞鶴線のレールに入っていきます。
JR山陰本線のレールが右に離れていき、東綾公園を右手に由良川を渡ると、城山などに囲まれた農村地帯。
△由良川の流れを渡っていく
左手にカルビー綾部工場を過ぎるとJR淵垣駅で、舞鶴若狭自動車道のをくぐり重厚な瓦を構える民家群があらわれるとJR梅迫駅です。
JR梅迫駅を出ると人家がだんだん疎らになっていき、山裾の緑のなかを駆け抜けていくJR舞鶴線の普通列車。
左手に27号線の車道が沿い、トンネルで山を貫いて綾部市から舞鶴市へ。古い家々が車窓に流れていき、左手に伊佐津川と沿ってしばらく走るとJR真倉駅です。
△27号線と沿い、豊かな緑を貫いていく
まいづる茶屋やたかお温泉光の湯を左に見て竹林や柿の木々を過ぎると、住宅や学校など市街地の様相に。左から京都丹後鉄の線路が近づいてきてJR西舞鶴駅に到着します。
西舞鶴駅の界隈は、戦国武将の細川氏が築いた田辺城を中心とする城下町。現在も、古い町並みが残されています。
JR西舞鶴駅を出ると左手に五老岳がそびえ両側から山が近づいてきて列車はトンネルに入ります。
トンネルを出ると、山から下りていき住宅が並び始めると終点のJR東舞鶴駅に到着します。
△JR東舞鶴駅に到着したJR舞鶴線の普通列車。折り返し福知山行となる
(列車時刻表)
JR舞鶴線の列車時刻表はこちら
(JR舞鶴線の全駅)
綾部駅、淵垣駅、梅迫駅、真倉駅、西舞鶴駅
<東舞鶴の見どころ>
JR舞鶴線の終着駅である東舞鶴駅の界隈は、明治時代に海軍の鎮守府が置かれていたエリア。
北吸地区の旧海軍による赤レンガの倉庫群12棟をはじめ、赤煉瓦でつくられた建物が点在し、異国情緒を漂わせています。
舞鶴は舞鶴港を有し、古くから国内外に開けた港町でした。JR舞鶴駅前から三条通りを20分ほど歩くと、舞鶴港の前島埠頭にたどり着きます。
舞鶴港前島埠頭からは小樽(北海道小樽市)へ向かうフェリーが定期運行されています。なお、舞鶴港は戦後に引揚港に指定された歴史があり、港を見下ろす高台には引揚記念公園が立ちます。
その一角には引揚記念公園があり当時の歴史を今に伝えています。
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舞鶴は日本海に面しており魚介類が美味。舞鶴港では甘鯛、サバ、カマス、ウニ、サザエ、昆布など新鮮な魚介類が水揚げされます。
その他、肉じゃが、カレーなども舞鶴の郷土の味として知られています。
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