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△JR久大本線を走る赤い普通列車

九州を代表する人気温泉地のひとつ「湯布院温泉」は、大分県の内陸部に湧いています。

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JR九州の普通列車で湯布院温泉に足を運ぶには、JR日豊本線でJR大分駅まで移動し、湯布院温泉の最寄り駅であるJR由布院駅を経由するJR久大本線の列車に乗ることになります。


JR大分駅から赤い車体が印象的な、由布院行の普通列車に乗車して湯布院温泉に足を運んでみました。

JR大分駅〜JR由布院駅 乗車記

沿線に湯布院温泉が湧くJR久大本線は、高架駅のJR大分駅を後にしました。

赤い車両が印象的な由布院行の普通列車(キハ200)は、住宅が広がる大分市のまちなみをゆっくりとと映しだしていきます。

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JR日豊本線と分かれ、右にカーブを描き、福岡県の久留米へとつづくJR久大本線の路線に入っていきます。

JR古国府駅を出ると大道バイパスをくぐりJR南大分駅。対向列車待ちを行います。
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△転換クロスシートの座席を配した、JR久大本線普通列車(キハ200)の車内

JR南大分駅からは大分自動車をくぐり右車窓に蓬莱山古墳や丑殿古墳などが古代ロマンが漂うエリアを走ってJR賀来駅。

車窓はすっかり緑一色に。広々した田んぼの間を縫っていくと、山の緑が近づいてきてJR豊後国分駅。豊後国分寺駅から300mほどには豊後国分寺が立っています。
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△山々に囲まれた田園風景をひた走る
 
段々畑がせり上がり、由布院行のJR久大本線の普通列車は勾配をあがっていきます。高台から眼下のまちなみを見下ろしながら走り、豊後街道と交差するとJR向之原駅に停車。

カーブを描きながら左に大分川の流れを見ながら川岸の段々畑をすぎるとJR鬼瀬駅です。清流大分川の川面があらわになりはじめます。山裾の高台を走り列車は山深い大分県庄内町へ。
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△大分川に沿いカーブを舞いながら列車はぐんぐん勾配を上げていく

勾配を更に上げながら走り、渓流沿いにまちなみが連なってくるJR小野屋駅。高校生がどっと乗り込んできました。

清水がしたたるトンネルを貫き、由布院行のJR久大本線の普通列車はまだまだ勾配をあげていきJR天神山駅に停車。

左手に段々畑が連なる景色が広がり木造のJR庄内駅に停車。なおも高台にあがってゆくJR久大本線由布院行の普通列車。

古びた民家が山斜面に張り付くように立っているのが見えます。視界がさらに開けどこまでも広がる段々畑の絶景に心躍り、シャッターを何度も切りました。
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△段々畑が左車窓にダイナミックに広がる

JR湯平駅は湯平温泉の最寄り駅。湯平温泉は、花合野川沿いの谷間に湧く鎌倉時代からの歴史を持つ温泉で、かつては別府に次ぐ九州第二の温泉とも称されていました。

温泉街までは車で10分ほどです。(宿泊情報)>>大分県 湯平温泉の人気温泉宿を楽天で探す

JR湯平駅を出ると、車窓はまさに秘境ムード。人家は途切れ、トンネルをくぐって車窓は緑一色。山々を縫い、前方からようやく駅が見えてきました。

由布岳の麓に立つ終着駅 JR由布院駅に列車は到着です。
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△JR由布院駅に停車するJR久大本線の普通列車(キハ200)
JR由布駅の特徴

JR由布院駅は、改札がないのが特徴。建築家の磯崎新氏デザインによる屋根が高く黒色のシックな外観を持つスタイリッシュな駅舎です。

ホームには足湯(※入浴料160円/9〜19時)もあり、温泉リゾートを感じさせてくれます。

JR由布院駅には「特急ゆふいんの森号」、「特急あそ号」、観光列車「或る列車」なども停車し湯客たちで賑わっています。

また、JR由布院駅の駅前からは、辻馬車やスカーボロも運行したり、ロールケーキなどお菓子が揃うお土産店が並んでいたりするなど、お洒落な雰囲気が漂ってます。
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△温泉リゾートを感じさせてくれるJR由布院駅

久大本線(JR大分駅〜JR由布院駅間))の全駅
大分駅、古国府駅、南大分駅、賀来駅、豊後国分駅、向之原駅、鬼瀬駅、小野屋駅、天神山駅、庄内駅、湯平駅、南由布駅、由布院駅

列車時刻表)JR久大本線の列車時刻表はこちら

ちなみに、JR由布院駅をどうして湯布院駅と表記しないの?と疑問に思われる方もおられると思いますが、それは、かつての町名を引き継いでいるためだそうです。

旧由布院町は、1955年に湯平村と合併して湯布院町となり温泉地の名称は湯布院温泉という表記されるようになった一方で、駅名はそのままの表記で残されたのです。
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△ロールケーキほか湯布院温泉にはお菓子の店も多い。写真はゆふふの湯布院たまごロール
(通販:楽天市場)>>【直送】【クール】湯布院たまごロール 1本

湯布院温泉の魅力と見所など

湯布院温泉は由布岳の麓に湧く九州を代表する温泉地のひとつ。

豊かな緑に囲まれ、JR由布院駅から徒歩20分ほどにある金鱗湖の付近を中心に、老舗宿からオシャレなペンションまでさまざまな趣向の宿が点在しています。

美術館や、個人ギャラリー、喫茶店、スウィーツ店などが点在する洗練された温泉街の雰囲気も人気の秘密。リピーターも多い温泉地で、季節を問わず、国内外から多くの観光客が訪れています。

なお、金鱗湖の湖畔にある茅葺き屋根の「下湯」ほか、湯布院温泉には共同湯も10数カ所点在しており日帰り入浴も楽しめる温泉地です。
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△由布岳の麓に湧く湯布院温泉の風景(写真提供:ツーリズム大分)

湯布院温泉の宿
湯布院温泉の宿は、情緒ある和風宿から現代風のペンションまで多種多彩。

豊かな自然に囲まれているだけに、温泉は然ることながら、海山の幸を生かした絶品料理を楽しませてくれる個性的な宿が集まっています。
(湯布院温泉の宿情報)
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湯布院温泉の湯は、無色透明の単純アルカリ泉。肌にやさしい湯冷めしにくい湯で、リウマチや神経痛ほか効き目があるとされています。

由布院温泉の温泉宿は、老舗宿として知られる「亀の井別荘」をはじめ、湖底から清水と温泉が湧き出る金鱗湖の周辺に集まっています。