△JR山陰本線の気動車が発着するJR鳥取駅
山陰地方で「美味しい」と定評のある駅そば店のひとつに、JR鳥取駅構内の駅そば「砂丘そば」があります。
その一杯を食べてみたいと思い、JR山陰本線の普通列車を乗り継ぎ、JR鳥取駅に到着したのはちょうど昼どきのこと。
JR鳥取駅の改札を出て右折し、グリーンストリートを探すとその一角に観光客やサラリーマンが頻繁に出入りしている「砂丘そば」の店舗を発見しました。
「砂丘そば」というその店名が、旅情を感じさせてくれます。駅そば「砂丘そば」を運営するのは、創業明治43年創業のアベ鳥取堂。
アベ鳥取堂は「元祖かに寿し」などロングセラー駅弁の調製元で知られる駅弁業者。
駅弁業者がつくる駅そば・うどんは美味しいといわれることもあるだけに、より一層期待が高まります。
△JR鳥取駅構内「砂丘そば」の店舗。まずは券売機で食券を購入
店舗入り口にある食券機で食券を購入。名物の「砂丘そば」を注文しました。
「砂丘そば」の店内は、調理場を囲むようにカウンター席があり、それ以外にはテーブル席が4つほど設置されていました。
愛想のよい店員さんが色艶のよいそばをさっと湯に通し、器に盛って熱いつゆをかけていきます。手際よく具合を乗せて鳥取名物「砂丘そば」が完成。
△すっきりとした出汁に質感ある蕎麦がマッチした鳥取名物「砂丘そば」
その自家製の出汁には、土佐のけずり節と日高の昆布が使われているとのこと。黒っぽい麺は質感があってモチモチとした食感もなかなかよし。
そして、麺の上に乗っている具材が「砂丘そば」最大の特徴です。なんと、2片のアゴの竹輪が乗っているのです。
アゴとは、トビウオを山陰地方の方言で表現したも。山陰地方の名物であるアゴの竹輪は、噛めば噛むほど深みのある味わいで、かじりながら蕎麦つゆをすするとさらに旨みが増してきました。
△アゴの竹輪はその深い味わいで鳥取旅情を感じさせてくれる
「砂丘そば」は、鳥取県の旅情をしみじみ感じることができる一杯であったような気がします。ポカポカ心身があたたまりました。
<砂丘そば DATA>
(場所)JR鳥取駅構内(改札外)
(営業時間)6:30〜19:00
(休み)無休
(地図)鳥取県鳥取市東品治町111-1JR鳥取駅
(メニュー)
・砂丘そば 380円
・砂丘そば定食580円
・名物かにめし 1030円
・わかめそば430円
・天ぷらそば 600円
・砂丘そばミニカツ丼セット700円
・かき揚げそば500円
・ざるそば600円