△寝台特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の車両(285系電車)
かつて日本には、さまざまな寝台列車が走っていました。
しかし高速バスの台頭や新幹線の延伸などで、次々と寝台列車は廃止。
定期運行する寝台特急は、東京〜出雲市を結ぶ「サンライズ出雲」と、東京〜高松を結ぶ「サンライズ瀬戸」を残すのみとなってしまいました。
寝台特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」(285系電車)は、連結された状態で東京駅を夜22時に出発し、明朝6:27に岡山駅に到着します。
岡山駅では切り離し作業が行われ「サンライズ出雲」は、島根県の出雲市へ、「サンライズ瀬戸」は香川県の高松・琴平へ向かいます。
そんな「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」は老若男女問わず大人気。繁忙期はすぐに予約が埋まってしまうそうです。
それらの寝台列車を利用して列車の旅を楽しむ場合、料金は一体どれくらいかかるのでしょうか?
以下、簡単にまとめてみました。
<サンライズ出雲・サンライズ瀬戸(寝台個室利用)でかかる料金は?>
寝台特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の客室は、後述するノビノビ座席を除くと、「寝台個室」がベースになっています。
寝台個室を利用する場合、「乗車運賃」+「指定席特急料金※」+「寝台料金」の合計額が、乗車のために必要な料金ということになります。※寝台車利用の場合、通常の指定席特急料金より520円を差し引いた金額
△サンライズ出雲、サンライズ瀬戸の車両(285系電車)は、2階建て構造
なお、寝台料金は「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の場合、「シングルデラックス」「シングルツイン」などいくつかの種類があるため、利用人数やグレードによって以下のように金額が異なってきます。
(サンライズ出雲・サンライズ瀬戸の寝台料金)
・A寝台個室1人用 「シングルデラックス」 ひとり13730円
・B寝台個室1人用 「シングルツイン」 ひとり9430円
・B寝台個室1人用 「シングル」 ひとり7560円
・B寝台個室1人用 「ソロ」 ひとり6480円
・B寝台個室2人用 「サンライズツイン」 ひとり7560円

△アメニティも揃ったサンライズ瀬戸の個室
例えば、「サンライズ瀬戸」のB寝台「ソロ」を利用して東京駅(22:00発)〜岡山駅(6:27着)まで移動する場合、乗車運賃10480円+指定席特急料金3240円+B寝台「ソロ」寝台料金6480円=20200円が乗車に必要な料金ということになります。
高松駅(7:27着)まで乗車した場合は、料金は21030円、「サンライズ出雲」で東京駅(22:00発)から出雲市駅(9:58着)までB寝台「ソロ」で移動した場合、料金は21710円となります。
<サンライズ出雲・サンライズ瀬戸「ノビノビ座席」を利用したときの料金は?>
寝台特急「サンライズ出雲」、「サンライズ瀬戸」には、寝台個室のほか、カーペットを敷いた「ノビノビ座席」を有しています。
「ノビノビ座席」は仕切りは一応はあるものの、個室ではなく、船で言えば2等のような感じ。人によっては揺れも気になる座席です。
ただ、寝台料金は不要で、かかる料金は「乗車運賃」+「指定席特急料金」のみなので、帰省する学生などに特に喜ばれているようです。
△寝台料金不要の、「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」の「ノビノビ座席」
例えば、サンライズ瀬戸のノビノビ座席で、東京駅(22:00発)〜岡山駅(6:27着)を移動した場合、通常期においては、乗車運賃10480円+指定席特急料金3760円=14240円が、必要な料金ということになります。
<シャワー設備がある号車と料金>
寝台特急「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」には、シャワー設備も有しています。
A寝台個室利用以外でシャワーを利用する場合、シャワーカード(320円)を乗務員などから購入して利用することになります。
「サンライズ出雲」 下り:10号車、※11号車
上り:3号車、※4号車
※はA寝台個室の乗客のみ利用可(無料)
「サンライズ瀬戸」 下り:3号車、※4号車
上り:10号車、※11号車
※はA寝台個室の乗客のみ利用可(無料)
※料金や時間は2015年の情報です。変更になることがありますので、詳細はJRのHPで
ご確認ください