△富山駅に停車する北陸新幹線つるぎ号
2015年3月に北陸新幹線が長野〜金沢間に延伸開業し、首都圏と北陸圏はずいぶん近い存在になりました。
北陸新幹線には「かがやき号」、「はくたか号」、「つるぎ号」、「あさま号」の4種類の列車が運行していますが、そのうちの「つるぎ号」は富山駅〜金沢駅を各駅にピストン運行するシャトル列車としての役割を担う新幹線です。
北陸新幹線「つるぎ号」に使われている車両は「かがやき号」や「はくたか号」と同じく、E7系/W7系。デザインを担当したのは、フェラーリのデザインなどで知られる奥山清行氏です。
アイボリーホワイトに銅色とと青色のラインが入ったスタイリッシュな車両。モダンさに加え、金沢をはじめとする北陸圏の伝統文化の意匠も込められているのだとか。
営業最高速度は時速260kmです。
△北陸新幹線つるぎ号は富山〜新高岡〜金沢間を結ぶシャトル列車
北陸新幹線つるぎ号は通常期は8両編成で運行されています。1〜4号車が普通車(自由席)、5〜7号車が普通車(指定席)、11号車がグリーン車になっています。
なお、8〜10号車および12号車は連結されてはいるのですが、北陸新幹線つるぎ号では締め切り使用不可になっています。
北陸新幹線つるぎ号の普通車(指定席、自由席)の車両コンセプトは「彩りの和」。座席配置は、3+2列で、格子柄のシートはあたたかみを感じさせる色彩でにまとめられています。
座席の手前と窓際に足元にはパソコンやスマホを充電できる電源コンセントが設置されているので、ビジネスマンには特に喜ばれそう。収納式のテーブルも設けられています。
△北陸新幹線つるぎ号の普通車(指定席、自由席)座席
グリーン車の車両コンセプトは「様式美の和」。座席は2+2列で、座席は淡い紺色をベースにした落ち着きのある空間に仕上げられています。
グリーン車のリクライニングシートは、座面と背もたれが連動し、ゆりかごのように動き快適そのもの。ドリンクホルダーやPC・スマホなど充電できる電源コンセント、広めのテーブルなども設けられています。
△北陸新幹線つるぎ号のグリーン車座席
富山駅〜金沢駅間の交通手段は、北陸新幹線の開業に伴い、在来線特急しらさぎ・サンダーバードが金沢止まりになりました。
ですから、富山から関西圏への移動は、北陸新幹線(「つるぎ号」または「はくたか号」)で移動して特急サンダーバードで京都・大阪へ向かうというパターンが多くなっているようです。
ちなみに北陸新幹線の最速列車「かがやき号」でも富山〜金沢間は移動かのですが、「かがやき号」は全車指定席であるため乗車券に加え座席指定席料金がかかってきます。
富山駅を出ると谷村新司「北陸ロマン」がメロディーが流れ、車掌さんが停車駅や到着時間のアナウンス。
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高架を走る北陸新幹線つるぎ号は、富山市内の町並みを見下ろしながらトンネルに入ります。
北陸新幹線つるぎ号は、東海道新幹線でいうとこだま号のような存在ですが、さすが新幹線だけあってスピード感があります。
トンネルから出ると、高架から広大な田んぼを見渡しながら駆け抜けていきます。
△富山〜新高岡間の車窓風景。広大な田園地帯が広がる
庄川を渡り左手に工場が見えると、新高岡駅に到着です。富山駅〜新高岡間の所要時間は約8分です。
新高岡駅にはつるぎ号のほか、はくたか号も停まります。新高岡駅は在来線のJR城端線の乗り換え駅。城端・氷見・砺波・高岡方面へ行く場合は新高岡駅での乗り換えが便利です。
△新高岡駅到着前に渡る庄川の流れ
新高岡駅を出ると北陸新幹線つるぎ号は車窓に田んぼを見下ろした後、トンネルで倶利伽羅峠などがある山を貫いていきます。
トンネルから出ると、シティホテルなど立ち並ぶ近代的なまちなみが現れ、北陸新幹線つるぎ号は、終点の金沢駅のホームに滑り込みます。富山駅〜金沢駅間の所要時間は約22分です。
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<北陸新幹線つるぎ号 DATA>
(北陸新幹線の列車時刻表)
・下り(東京→富山→金沢)の時刻表 ・上り(金沢→富山→東京)の時刻表
(つるぎ号の停車駅)富山駅、新高岡駅、金沢駅
(連結車両)
・普通車自由席1〜4号車
・普通車指定席5〜7号車
・グリーン車11号車