△なんば〜和歌山市・和歌山港を結ぶ特急サザンの座席指定車両(10000系)
そのうちの特急サザン号は、なんば〜和歌山市・和歌山港を走る特急列車。基本的に8両編成で運行され、前4両が座席指定車両、後4両が自由席車両での運行形態がベースになっています。
特急サザン号の座席指定車両に乗車するためには、乗車券に加え、座席指定券(大人510円、小人260円)が別途必要になります。
一方の自由席車両は、急行や各停にも使われる通勤型車両(ロングシート)で、こちらは乗車券のみで乗車することができます。
△特急サザン号は基本的に、座席指定車両(右)と自由席車両(左)を連結
特急サザン号の座席指定車両には、昭和60年代に製造された10000系と平成23年に製造された12000系(サザンプレミアム)が使われています。以下、10000系車両について書きたいと思います。
特急サザン号の座席指定車両(10000系)の座席は、全席がフリーストップ式のリクライニングシートになっています。
淡いグリーンを帯びた灰色のモケットにピンク色の枕カバー。光天井からの照明もよく、明るい雰囲気が漂う車内。
座席のシートピッチは980o(中間車は1030o)で、座席背後には網ポケットが設けられています。
△南海電車の特急サザン 座席指定車両(10000系)の座席
南海電車の車両が勢ぞろいするターミナル駅である「なんば駅」。入線してきた特急サザン号(和歌山市行)は、開通130年ということから「懐かしの緑色」と呼ばれる復刻車両でした。
緑と白の2トンカラーが古き良き時代を感じさせます(通常期は、メタリックシルバー地の車体にオレンジと青の帯が入った塗装)。
乗車した特急サザン号は、8両編成で、進行方向から見て前4両が座席指定車両(10000系)、後4両が通勤型の自由席車両になっていました。
△和歌山市行 特急サザンにいざ乗車
しばらく走り天下茶屋駅を出ると、南海高野線の線路が左に分かれ特急サザン号はスピードを上げながら高架を南下していきます。
堺駅を後にすると、左車窓には和泉山脈が連なりはじめ、住宅地を抜けてだんじりで知られる岸和田駅。
さらに南下すると、箱作海水浴場、淡輪海水浴場などをかすめ右車窓には大阪湾の海面をしばらく映しだします。海から離れてみさき公園駅に停車。
みさき公園は、イルカショーや遊園地で知られる創業70年のテーマパークです。
△次第に車窓には緑が増えていく
みさき公園を過ぎると、両側から山が迫り、一気に車窓に占める緑の割合が増えていきます。カーブを舞いトンネルを抜けると、特急サザン号は和歌山市に入り和歌山大学前(ふじと台)駅に停車。
しばらく住宅地のなかを走り紀ノ川を渡ると、終点の和歌山市駅に到着。なんば〜和歌山市間の所要時間は約1時間です。
△紀伊水道に注ぐ一級河川 紀ノ川を渡る
なお、一部の特急サザン号は、南海和歌山港線にも乗り入れ、和歌山港駅で徳島港へ向かう南海フェリーに連絡します。
(楽天トラベル)和歌山の観光に便利な南海和歌山市駅に近い宿一覧
<南海電鉄 特急サザン号 DATA>
(使用車両)
座席指定車両:10000系電車、12000系電車
(時刻表)
・南海電鉄の列車時刻表はこちら
・南海フェリーの時刻表はこちら
(路線図)南海本線の路線図はこちら
(連結車両)基本的に、座席指定車両4両、自由席車両4両編成での運行
(座席指定料金)大人510円、小児260円
(停車駅)なんば駅、新今宮駅、天下茶屋駅、堺駅、岸和田駅、泉佐野駅、みさき公園駅、和歌山大学前、和歌山市駅
(お得な切符)
・「和歌山おでかけきっぷ」
(大人2570円、小児1290円 ※特急サザン指定券付の場合)
・・南海電車(発売駅〜和歌山市駅)の往復乗車券・和歌山バス・和歌山バス那賀の1日フリー乗車券・和歌山市内の観光施設および和歌山ラーメンなどのグルメ店特典がついた割引きっぷ
・「とくしま好きっぷ2000」
(大人2000 円 小児1000 円)
・・南海電鉄 南海電車(発売駅→和歌山港駅)の片道乗車券、フェリー(和歌山港→徳島港)片道乗船券がセットになった割引きっぷ
※特急サザン座席指定車両や南海フェリーのグリーン席利用には、別途料金が必要。