△観光向けにキハ40系気動車を改造したJR氷見線・JR城端線の観光列車「べるもんた」
観光列車「べるもんた」の「ベルモンタ」とは、「美しい海と山」のフランス語にあたる「ベル・モンターニュ・エ・メール(Belles montagnes et mer)」を略した愛称。
その車両コンセプトは「走るギャラリー」です。車窓を額縁に見立て、乗客にJR城端線・JR氷見線沿線に広がる海や山の絶景を楽しんで欲しいという願いが込められているのです。
観光列車「べるもんた」に使われている車両はキハ40系気動車を改造した車両。その外装は、沿線の自然に溶け込むようなダークグリーンの車体に、メタリックゴールドの帯が入っています。
観光列車「べるもんんた」の内装は木材が多用されたあたたかみを感じさせる空間。
座席は、富山湾側はカウンター席になっていて、山側はボックス席が並んでいます(車端部はロングシート)。
△観光列車べるもんたの富山湾方向には木製のカウンター席が並ぶ
また、観光列車「べるもんた」の車内にこだわりを感じさせるのは、五箇山の合掌造り民家や植物などをモチーフにした「井波彫刻」が展示されている点も見逃せません。
「井波彫刻」は観光列車「べるもんた」が走るJR城端線沿線に広がる富山県南砺市に江戸時代から伝わる伝統工芸品です。
観光列車「べるもんた」の車種は全車指定席の快速列車です。
ですから、乗車する場合、特急料金や急行料金は不要ですが、乗車券に加え座席指定券(520円)が必要になります。
観光列車「べるもんた」の運転ルートは、「氷見線コース」「城端線コース」の2コースがあります。
新高岡駅を出ると、観光列車「べるもんた」は途中、高岡駅、伏木駅、雨晴駅に停車し、終点の氷見駅に達します。
伏木駅〜雨晴駅間では、富山湾に面して走る絶景区間。晴れた日には海の向こうに立山連峰が並ぶこともあります。
終点の氷見駅のある富山県氷見市は、氷見漁港を擁し魚が旨いまちであることで知られています。
△富山湾に面する雨晴海岸の風景が車窓に広がる
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一方の「城端コース」は日曜日に運行されているコース。こちらも1日2往復のダイヤが組まれています。起点は、あいの風とやま鉄道の乗換駅である高岡駅。
高岡駅を出ると、北陸新幹線の接続駅である新高岡駅に停まった後、砺波駅、福野駅、福光駅に停車して、終点の城端駅に至ります。
のんびりした砺波平野の田園風景や春はチューリップ畑が広がる車窓風景が魅力です。終点の城端駅のある城端はお菓子の文化が伝わる歴史ある門前町です。
なお、城端駅から世界遺産の合掌集落で知られる五箇山や白川郷に向かう「世界遺産バス」にも接続しています。
△情緒あふれる木造駅舎の城端駅
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観光列車「べるもんた」では、観光列車ならではのさまざまな工夫が盛りたくさん。現地ガイドによる観光案内あり、降車駅での地元の人々のおもてなしあり。
そして雨晴海岸など絶景スポットでは一時停車したり徐行運転したりして、乗客が沿線風景を存分に楽しめるように配慮がなされます。
また、観光列車「べるもんた」の車内には厨房があり、数量限定で「ぷち富山湾鮨セット」(2000円)「ほろ酔いセット」(1500円)といった車内サービスが提供されるのも特徴です(別途料金要 「ぷち富山湾鮨セット」は要事前申し込み)。
<観光列車「べるもんた」 DATA>
(列車時刻表)観光列車「べるもんた」の時刻表はこちら
(料金)観光列車「べるもんた」は全車指定席の快速列車。乗車するには、乗車券に加え座席指定券(520円)も必要となります。
(「氷見コース」の停車駅)※土曜に運行
新高岡駅、高岡駅、伏木駅、雨晴駅、氷見駅
(「城端コース」の停車駅)※日曜に運行
高岡駅、新高岡駅、砺波駅、福野駅、福光駅、城端駅
(食事)
「ぷち富山湾鮨セット」(2000円)
・・富山湾で水揚げされた地魚と富山県産米を使った鮨5貫、お茶のセット。
当セットを提供している列車は、昼食時間に近い「べるもんた」(土曜:1号、2号/日曜:53号、54号)。利用の3日前までに「VISIT富山県」のHPにて要予約、数量限定
「ほろ酔いセット」(1500円)
JR氷見線およびJR城端線沿線の地酒とおつまみ(沿線の珍味)のセット。予約はこちら 数量限定