首都圏を走る普通列車(特快、快速、普通)には、通勤型のロングシート車両が多いです。
ただ、なかには、全席回転式リクライニングシートのグリーン車を連結している編成も走っています。
それら普通列車グリーン車に乗車するにはどのようにすればよいのでしょうか?グリーン料金や座席の特徴ほか、以下、簡単にまとめてみました。
<普通列車グリーン車を連結する車両が走っている路線>
△グリーン車を連結している、JR常磐線の特別快速(特快)
2016年現在、首都圏において、以下の路線でグリーン車を連結する普通列車(特快、快速、普通)が走っています。
JR湘南新宿ライン:特快、快速
JR上野東京ライン:特快、快速
JR東海道線・伊東線:特快、快速、普通
JR横須賀・総武線快速:特快:快速
JR常磐線:特快、快速
今後の話では、2020年よりJR中央線の特快、快速列車にもグリーン車が連結されることが決まっています。
<普通車グリーン券は、乗車前に購入する方がオトク>
普通列車グリーン車に乗車するためには、乗車券(または定期券や青春18きっぷ)に加え、「普通車グリーン券」を別途購入する必要があります。
普通列車グリーン券の料金は、乗車する区間や日程、事前購入か否かによって違いがあります。
△駅ホームに設置されている普通車グリーン券を購入できる券売機
グリーン車には3タイプの座席がある
首都圏を走る快速アクティー、快速アーバンをはじめとする列車に連結されている普通車グリーン車ですが、3タイプの座席があります。2階席、平屋席、1階席です。座席は指定席ではなく自由席であるため、移動をすることもできます。いろいろ比較するのも楽しいですね。
座席は全席リクライニングシートで、後ろに倒して楽な姿勢をとることができます。それぞれ、微妙に乗り心地や車窓風景が異なっているのも面白いところです。
以下、それぞれの座席の特徴と、それぞれの座席からの車窓の違いをイメージしていただけるよう、動画を紹介しますので、ご参考にされてください。
2階席の座席と車窓(辻堂〜平塚)
2階席、平屋席、1階席のうち、一番人気は「2階席」でしょう。車窓風景もワイドです。
※グリーン車(2階席)からの車窓(側面展望)
グリーン車(平屋席)の座席と車窓(小山〜渋谷)
グリーン車の車端部にある平屋席は、乗降しやすく、心地よい列車のジョイント音を味わえる座席です。

※グリーン車(平屋席)からの車窓(側面展望)
グリーン車(1階席)の座席と車窓(武蔵小杉〜保土ヶ谷)
グリーン車の1階席は非日常的な低い目線からの車窓を楽しむことができます。

※グリーン車(1階席)からの車窓(側面展望)
(普通車グリーン券 事前料金)
平日 ホリデー※
50kmまで 770円 570円
51km以上 980円 780円
・・券売機やみどりの窓口などで事前に購入した場合
(普通車グリーン券 車内料金)
平日 ホリデー
50kmまで 1030円 830円
51km以上 1240円 1040円
・・車内でアテンダントや車掌から購入した場合
※ホリデー料金は土休日と年末年始(12/29〜1/3)
普通列車グリーン券は、JR東日本主要駅「みどりの窓口」および、グリーン車連結列車の停車駅に設置されている券売機、あるいは車内で購入することができます。
ただ、上記のように、車内で購入する場合、事前購入よりも260円割増しとなるので注意が必要です。
快速アクティーほか、首都圏を走る普通列車(特快、快速、普通)のグリーン車には、グリーンアテンダントが乗務。
車内改札や軽食の販売など、乗客が快適な時間を過ごすためのお手伝いをしています。
<普通列車グリーン車の座席>
△JR常磐線特別快速E531系に連結されている2階建てグリーン車
首都圏を走る普通列車(特快、快速、普通)グリーン車は、基本的に2階建て車両です。座席は全席回転式リクライニングシート。
2階席はモケットがブルー系にまとめられており、階下席およびドア付近の平屋席は、紫系統の色彩にまとめられています。それぞれの座席のシートピッチは970o。
ゆったりとしていて優雅さが漂っています。座席は全席自由席です。
△JR常磐線E531系のグリーン車の座席(2階席)
△JR常磐線E531系のグリーン車の座席(階下席)
<普通車グリーン券に関する便利情報>
<便利情報@グリーン定期券>
首都圏を走る普通列車(特快、快速、普通)グリーン車に乗る頻度が高い人は、「グリーン定期券」を購入しておくのも便利です。
グリーン乗車券を購入しておけば、乗車の都度、グリーン券を購入する手間が省けるからです。販売はJR東日本主要駅のみどりの窓口にて。
<便利情報AモバイルSuica>
「モバイルSuica」は普通車グリーン券の購入情報も提供しています。
それを活用して普通車グリーン券を購入すれば、いつでも事前料金が適応されます(1端末1人分まで)。券売機に並ぶ必要がなく、こちらも便利なサービスだといえます。
また、車内では座席上部に設けられている「読み取り装置」に携帯端末をタッチしておけば、ランプが赤から青に変わり、車内改札も省略されます。
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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。