△岡山駅〜出雲市駅間を結ぶJR西日本(西日本旅客鉄道)の特急やくも号(381系電車)
JR特急やくも号は、岡山県と島根県の出雲市駅間約220kmを結ぶJR西日本(西日本旅客鉄道)の特急列車として1972年に登場しました。
「やくも」というその列車名は、出雲地方の出雲にかかる和歌の枕詞「八雲(やくも)立つ」に由来しています。
JR西日本(西日本旅客鉄道)の特急やくも号に使用されている381系車両は、白色の車体に、赤紫とエメラルドグリーンの色彩が施されています。
その色彩には、大山に冠雪する雪と出雲大社の巫女が織りなす神話の世界がイメージされています。
381系特急型電車はカーブの多いJR伯備線でもスピードを落とすことなくスムーズに走行できるよう、振り子式車両になっています。その営業最高速度は時速120kmです。
△特急やくも号(381系電車)1号車パノラマグリーン車
1号車はパノラマ型グリーン車、2・3号車が普通車指定席、4号車が普通車自由席になっています。座席は全席回転リクライニングシートです。
△JR西日本(西日本旅客鉄道)の特急やくも号(381系電車)の普通車自由席、普通車指定席の座席
普通車(普通車自由席、普通車指定席)の座席モケットは赤紫をベースにした色彩で落ち着いたムード。背面テーブルほか備えられています。
一方のグリーン車は2列+1列の座席配置でゆったりとしています。
モケットはブラウンを基調にし、床はカーペット敷きと優雅さを感じさせる空間にまとめられています。
△JR西日本(西日本旅客鉄道)の特急やくも号(381系電車)グリーン車の座席
JR西日本(西日本旅客鉄道)の特急やくも号は、岡山駅を出るとJR山陽本線をしばらく西に走り倉敷駅からJR伯備線に入っていきます。
総社駅を出ると、高梁川の流れに沿って走り中国山地の山の中を北上。住宅街が広がってくると備中高梁駅で、左車窓には、山の上に立つ備中高梁城が見えます。
備中高梁駅を出ると、JR特急やくも号は、再び高梁川に沿って山へ。井倉渓の美しい渓谷美が車窓に流れ、山を抜けるとJR芸備線との乗換駅である新見駅です。
新見駅を出ると、JR特急やくも号は、岡山県から鳥取県へ入り石霞渓などをかすめながら更に北上。
江尾駅を出た付近からは右車窓に、中国地方最高峰の大山が顔をのぞかせます。
山が切れ市街地が広がってくると、JR特急やくも号はJR山陰本線に入り、西方向に走っていきます。
鳥取県最大の都市である米子市内の市街地を高架から眺めながら米子駅に停車。更に西に走り、島根県に入って松江駅。市街地が途切れ始める頃、右車窓には、宍道湖の湖面が広がります。
玉造温泉の温泉街をかすめ、宍道湖の湖岸をさらに走っていくと特急やくも号は、終点の出雲市駅に到着します。
出雲市といえば、出雲大社があまりに有名。出雲大社は古事記にもその名称が登場する日本有数の古社。
縁結び、福の神として知られ年間200万人もの人が参拝に訪れるとされています。
出雲大社へは、出雲市駅から一畑電鉄の電車又は路線バスがアクセスしています。
<JR特急やくも号 DATA>
(時刻表)JR特急やくも号 岡山駅の時刻表はこちら
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(停車駅)岡山駅、倉敷駅、(総社駅)、備中高梁駅、新見駅、(生山駅)、(根雨駅)、(伯耆大山駅)、米子駅、安来駅、松江駅、(玉造温泉駅)、(宍道駅)、出雲市駅