△高松〜松山を結ぶ新型車両(8600系)「特急いしづち号」
特急いしづち号は、香川県の高松駅からJR予讃線を経由して、愛媛県の松山駅までを結ぶJR四国(四国旅客鉄道)の特急列車です。
スポンサーリンク
「いしづち」という列車名は、愛媛県の西条市・久万高原町にまたがり立つそびえる最高峰の山「石鎚山」に由来しています。
JR四国(四国旅客鉄道)の特急いしづち号には、数種類の車両が使われていますが、平成26年には新型車両8600系車両が導入されました。
新型車両の8600系車両は、JR四国を走る従来の特急型車両と比較しても、とりわけエキゾチックで洗練された雰囲気の漂う車両。まるで外国を走る列車のようです。
そのコンセプトは「レトロフューチャー」。前世紀の近未来的デザインが盛り込まれています。
その導入によって、カーブの多いJR四国エリアでも、列車はスピードを落とすことなくスムーズかつ安全に走行することを実現しました。
最高運転時速は130kmを誇り所要時間の短縮にも期待が高まっています。
△高松駅に停車するJR四国(四国旅客鉄道)新型車両(8600系)「特急いしづち号」
JR四国の新型車両8600系「特急いしづち号」には、普通車自由席車両、普通車指定席車両、グリーン車が連結されています。
各座席は、座面連動リクライニングシートで、自然とリラックスできる姿勢をとることができるのが特徴。
また、ひじ掛け部分にはコンセントが設けられているなど、従来の車両よりも進化が随所に見られます。
△JR四国(四国旅客鉄道)新型車両(8600系)「特急いしづち号」の普通車自由席・指定席の座席
普通車自由席車両および普通車指定席車両は、木のぬくもりを感じさせるやわらかい色調でまとめられた空間。
座席のモケットは淡いグリーンとオレンジをベースにした2種類があり、号車によって異なっています。
グリーン車はカーペット敷きで、ブラウンを基調にした優雅さ漂う空間。
電気レッグレストや読書灯なども備え付けられ、さらにゆったりとした鉄道旅を楽しめそう。
高松駅を後にした「JR四国の新型車両(8600系)特急いしづち号」はJR予讃線のレールを西に走っていきます。
桃太郎の鬼伝説が残る鬼無駅などを通過していくと、讃岐平野独特の円錐型の山々(ビュート)と麦畑が車窓に次々と過ぎていきます。
富士山のような形をしたビュート(飯野山)が左車窓に近づいてくると、坂出駅です。
右手に瀬戸大橋が見え、程なくして宇多津駅に停車します。宇多津駅では、岡山〜松山を結ぶJR特急しおかぜ号との連結作業が行われます。
左車窓に国の重要文化財の丸亀城の天守閣が見えてくると丸亀駅。
多度津駅では高知方面へ向かうJR土讃線の線路が分岐していき、JR予讃線は単線になります。海岸寺駅を通過する付近からは右車窓に瀬戸内海が顔をのぞかせます。
海が途切れると田畑のなかを走り、観音寺駅を出ると、再び瀬戸内海が見え、伊吹島の島影が沖を過ぎていきます。
愛媛県に入ると「JR四国の新型車両(8600系)特急いしづち号」は四国山地の北側を走り、川之江や新居浜といった工業のまちを抜けていき伊予西条駅に停車。
伊予西条駅を出ると、左車窓には、「いしづち」という列車名の起源である標高1982mの石鎚山を中心にした深い山並みを過ぎていきます。
山並みが遠ざかり、市街地が広がってくると高架を走り今治駅に停車。右車窓には、「しまなみ海道」で知られる来島海峡大橋を望むことができます。
今治の市街地が途切れると、「JR四国の新型車両(8600系)特急いしづち号」は瀬戸内海に沿うように走っていきます。沖には小さな島々が並びます。
伊予北条を出てみかん畑や田畑を抜けてくとまちが広がってきて「JR四国の新型車両(8600系)特急いしづち号」は終点の松山駅のホームに列車は滑り込みます。
松山は、四国最大の人口を誇る都市。松山城を中心に発展した旧城下町で歴史の香りがまち随所に残されています。
松山市内には、明治時代を再現した観光列車「坊っちゃん列車」で知られる伊予鉄道の路面電車が行きかい、1400年の歴史を持つ名湯「道後温泉」まで結んでいます。
<JR四国 特急しおかぜ号 DATA>
(時刻表)特急いしづち号の時刻表はこちら
(列車の予約)全国の新幹線・特急券をネットで簡単予約
(楽天トラベル)道後温泉 ふなや
・・皇室の利用も多い道後温泉の老舗旅館。
四季の花々が咲く日本庭園、広々とした内湯や露天風呂、瀬戸内海の旬の幸をふんだんにつかった会席料理ほか定評あり。
(停車駅)高松駅、坂出駅、(宇多津駅)、丸亀駅、多度津駅、(詫間駅)、(高瀬駅)、観音寺駅、川之江駅、伊予三島駅、新居浜駅、伊予西条駅 - 壬生川駅、今治駅、(伊予北条駅)松山駅