△東京と伊豆半島をむすぶJR東日本の185系「特急踊り子号」
特急踊り子号は、東京と伊豆半島を結ぶJR東日本(東日本旅客鉄道)の特急列車です。「踊り子」という列車名は、川端康成の小説「伊豆の踊り子」に由来し1981年に登場しました。
JR特急踊り子号には、国鉄時代に製造された185系電車が主に用いられています。
185系電車は元々は特急列車から通勤輸送まで幅広く使えるよう設計されたため、デッキが広かったり窓が開閉したりするなどの特徴が見られます。営業最高速度は時速110kmです。
JR東日本(東日本旅客鉄道)の185系「特急踊り子号」には、普通車自由席、普通車指定席、グリーン車が連結されています。
全室、2列+2列のリクライニングシートが配置されています。普通車自由席、普通車指定席の座席のシートピッチは910oと標準的な広さ。
モケットはモスグリーンをベースにしたあたたかみのある色彩で統一されています。
△JR東日本の185系「特急踊り子号」普通車自由席・指定席の座席
座席のシートピッチは1160oとゆったり。フットレストやインアーム式テーブルも設けられています。
△JR東日本の185系「特急踊り子号」グリーン車の座席
東京駅を後にしたJR東日本(東日本旅客鉄道)の185系「特急踊り子号」は、高層ビルが立ち並ぶ首都圏らしい風景のなかを駆け抜け品川駅、川崎駅、横浜駅・・と停車していきます。
小田原駅を過ぎると緑が迫ってきて、左車窓には相模湾が広がります。温泉宿が見え始めると湯河原駅。
ひと駅いくと、別府、白浜温泉と並ぶ日本三大温泉の一つ「熱海温泉」の最寄り駅・熱海駅です。
熱海駅からは185系「特急踊り子号」はJR東海エリアを走り、三島駅から伊豆鉄道に乗り入れていきます。
狩野川に沿う形で伊豆半島を南下すると、終点の修善寺駅に辿りつきます。
修善寺駅は伊豆半島の古湯「修善寺温泉」の最寄り駅です(路線バスで約8分)。
豊かな山々に囲まれた温泉で、明治時代には川端康成や夏目漱石など文豪たちも訪れたと伝えられています。
温泉街を流れる修善寺川の河畔には、修善寺温泉のシンボル的存在「独鈷の湯」もあり。
<JR特急踊り子号 DATA>
(列車時刻表)時刻表はこちら
(列車の予約)全国の新幹線・特急券をネットで簡単予約
(楽天トラベル)修善寺温泉 湯回廊 菊屋
・・修善寺川に面する創業380年の老舗温泉宿。2015年楽天トラベルアワード受賞。
(停車駅)東京駅、品川駅、川崎駅、横浜駅、大船駅、小田原駅、湯河原駅、熱海駅、三島駅、三島田町駅、大場駅、伊豆長岡駅、大仁駅、修善寺駅