△梅田〜山陽姫路を結ぶ「直通特急」阪神電鉄8000系リニューアル車両
阪神電鉄・山陽電鉄には「直通特急」と呼ばれる特急列車が走っています。
直通特急は大阪梅田駅〜山陽姫路間を、阪神電鉄・神戸高速鉄道・山陽電鉄を相互乗り入れして結ぶことからそのように称されています。
1998年のダイヤ改正で山陽電鉄の特急列車が梅田まで乗り入れるようになったのが「直通特急」の始まり。直通特急は全席自由席で特急料金が不要。営業最高速度は時速110kmです。
梅田〜山陽姫路を結ぶ「直通特急」には数種類の車両が使用されていますが、そのうちの8000系リニューアル車は、プレストオレンジとシルキーベージュのツートンカラーが映える車両。
行き先表示には、黄色地に「直通特急」と表示されています。8000系車両には、「中間4両がセミクロスシート」「中間2両がセミクロスシート車」「オールロングシート車」の3パターンがあります。
セミクロスシート車は転換クロスシートをベースに車端部にロングシートが設けられています。
△「直通特急」阪神電鉄8000系リニューアル車両のクロスシート
地上に出ると淀川を渡り、阪神なんば線と合流すると尼崎駅。左手に阪神甲子園球場を過ぎて阪神高速3号線と並行するように走っていくと西宮駅です。
芦屋駅、魚崎駅、御影駅と小まめに停車して、兵庫県最大のターミナル駅三宮駅に停車。神戸高速鉄道線に入り、神戸駅、新開地駅と阪急電車とホームを共有します。
西代駅を通過すると、阪神電鉄8000系「直通特急」姫路行は山陽電鉄に乗り入れていきます。
山陽須磨駅を出る付近より左車窓には広大な大阪湾が広がります。
JR山陽本線と並走するように海辺を走り、舞子公園駅の前後では本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋のすぐ付け根を通ります。
右車窓にこんもりした緑が見えてくると山陽明石駅。緑あふれる公園の中心には明石城の天守閣が立っています。
明石市内の市街地が抜けると左手には神戸製鋼や三菱重工の工場群が過ぎていきます。加古川を渡り高砂駅を過ぎると姫路市内に入ります。
飾磨駅では山陽電鉄網干線と分岐。ビル群のなかを北上すると阪神電鉄8000系「直通特急」終点の山陽姫路駅に到着します。大阪梅田駅〜山陽姫路駅間の所要時間は約1時間半です。
姫路は人口約74万人を擁する兵庫県西部の中核都市。「白鷺城」の愛称で親しまれる国宝の姫路城までは山陽姫路駅から路線バス約5分(徒歩約25分)の距離です。
<阪神電鉄・山陽電鉄 直通特急 DATA>
(列車時刻表)直通特急の列車時刻表はこちら
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(停車駅)梅田駅、尼崎駅、西宮駅、芦屋駅、魚崎駅、御影駅、神戸三宮駅、元町駅、高速神戸駅、新開地駅、高速長田駅、板宿駅、月見山駅、山陽須磨駅、山陽垂水駅、舞子公園駅、山陽明石駅、東二見駅、高砂駅、大塩駅、飾磨駅、山陽姫路駅
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。